【研修メモ】高齢者のオーラルフレイルと口腔ケア
高齢者のフレイル(虚弱)といえば、身体的なものというイメージがありますが、フレイルにはいろいろ種類があります。身体面のフレイル、社会的フレイルそして今回取り上げた栄養/口腔フレイル(オーラルフレイル)など広範囲をしめす概念です。
今回の研修会では高齢者のオーラルフレイルと口腔ケアの重要性について学びました。
口腔ケアの本質を端的にまとめると
「よく口を動かす」ということです。
オーラルフレイルとは歯が悪くなる、唾液が少なくなる、食べこぼしや飲みこむことを意識することが増えるなど口腔機能低下症(症候群)のことです。オーラルフレイルが進行するとQOLの低下、低栄養状態による身体的フレイル、周囲の人たちと一緒に食事をすることが減るため社会的・精神的フレイルに陥ることがあります。
オーラルフレイルの対策は主に3つです。
1つめは歯列管理です。上下の歯を整え、汚れをつきにくくします。
2つめは機能管理。一口を少なくして、ゆっくりとみんなとしゃべりながらよく口を動かして食べます。
3つめは衛生管理です。歯周病を予防したり粘膜、舌、義歯を清掃して口をきれいにします。
薬剤師としてどう関わるか?
オーラルフレイル対策の2つめの柱、機能管理の薬剤性口渇において関わることが多いと感じました。
口腔乾燥の原因で薬の副作用による割合が多数を占めます。また抗コリン薬や向精神薬など口渇の副作用をもつ薬剤は多数あります。
服薬指導において口渇をしっかりチェックし、必要に応じてトレーシングレポートを作成することでオーラルフレイル対策に貢献しようと思いました。
もし私のnoteがあなたのお役に立てたのであれば、これほど嬉しいことはありません。