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植物界の革命児→白いキンコンの生活SilverDragon

【Noble dame blanche dans la forêt=森の白い貴婦人👸】
S’ils n’ont pas de pain, qu’ils mangent de la brioche ! 
→光が無いなら、菌に頼ればいいじゃない

光を求める競争に勝ち抜くことが唯一の生き方だった植物界の考えを根底から覆した植物界のキンコン(菌根)のお話です。

初夏の頃、薄暗い林床に真っ白な煙管型の植物が、花を咲かせています。私にはそれが『白い貴婦人』のように見えます。
そもそもこれが植物なのか、キノコなのか?
人によっては、何だか不気味に感じるかもしれません。別名ユウレイタケといい、昔の日本人は気味の悪いキノコ🍄だと思っていた節が有ります。

「動物と植物の違いは何か?」という問いに、葉緑体の有無(光合成)を挙げる人が大多数だと思いますが、この植物は葉緑体を持ちません。
だから全身が透き通るように真っ白なのですが、その為、別の方法で栄養分を獲得しなくてはなりません。

植物は光合成という最高のテクノロジーを駆使して、水と光さえあれば飢えることはない約束された地位を手に入れました。
しかし、これは同時に数億年に及ぶ植物同士の光をめぐる弱肉強食(レッドオーシャン)環境を作り出してしまいました。

ある種類は大型化し、別の種は光合成の効率を上げ、また別の種は丈夫な葉を作って長持ちさせたり、最終的に花を開発して、昆虫を利用するなど、あたかも新商品の開発合戦のような競争をして、しのぎを削ってきました。

ギンリョウソウは、植物の先祖から受け継いだ特権である葉緑体(動物のようにあくせく動かずとも食生活に困らない)というテクノロジーを棄てるという、暴挙(少し前の雛壇に上がらない芸人さんのように「どうやって生活していくの?」と心配されてしまう行動)に出てしまいました。
例えるならば、自分の食い扶持も持たないご令嬢が、親からの援助を一切受けずに、急に独り暮らしを始めたようなものです。
こういう場合、大抵は悪い男に捕まって食いものにされてしまうのですが、彼女(ギンリョウソウ)は違いました。
森で残飯(枯れ木や落ち葉)を食べて暮らしている菌類と繋がり、彼等のネットワークを使ってタダ同然!で大木が作り出した養分を横流ししてもらって生活する術を身につけたのです。
菌類とコラボするという方法により、光が殆んど当たらない薄暗い環境=敗者の環境を競争相手のいないブルーオーシャンに変えたのです。

光を必要としないということは、幹や枝葉を無駄に広げる必要もなく、花~実をつける時期以外は、そもそも地上に顔を出す必要もない、ストレスの少ないシンプルな生き方が出来るようになりました。唯一色のついた花の先端は、花粉をデリバリーしてくれる花バチへの目印であり、ジューシーな果実はゴキブリに種の拡散をお願いするための報酬です。白い貴婦人には似つかわしくない生き方ですが、極力無駄なものを排除した植物界の常識を覆す究極の戦略と見ることも出来ます。

圧倒的にアウトソーシングなシンプルライフ植物=ギンリョウソウなのです。
この白い貴婦人の常識に囚われない生き方は、モノに溢れたレッドオーシャンで疲れきって、コロナに今までの生き方を根底から覆されそうな人類に、新しい生き方のヒントを与えてくれているようでなりません。
頼れるのは持って生まれた才能ではなく、回りの人々とのネットワークを大切にしていく上手な生き方なのではないでしょうか!?


参考
・http://www.optronics-media.com/news/20170314/45998/
・https://academist-cf.com/journal/?p=5542

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