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カナダから送還された日本人女子の話。

いつも呟き伯爵をご愛読いただき有難うございます。

オーストラリアで BORDER SECURITY 「国境警備」というリアリティ番組があります。多国籍移民で形成されている国オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの空港と湾岸警備に日々奔走されている警備職員の皆さんの活躍を紹介する番組です。

と同時に、空港・港経由で不法物を持ち込んだり、郵送などで麻薬を送り一儲けを考えている悪人達や、自分では気付かず不法物らしきものを携帯し入国・出国しようとする人達の話でもあります。

2日前に見た番組。カナダのバンクーバー国際空港の搭乗前検査場で挙動不審の日本人女性(20代半ば)あっぱれ子さん(仮名)が職質を受けています。

空港警備職員さんが視線の定まらないこのあっぱれ子さんを怪しく思い荷物について質問しますが、さほど流暢でない英語でチグハグに答えるあっぱれ子さん。

「Is this your bag? Did you pack your bag by yourself?」と空港警備職員さん。

「This is my bag, yes. This is my bag…」とあっぱれ子さん。

「Were you with someone during the stay in Canada?」と空港警備職員さん。

「My boyfriend.」とあっぱれ子さん。

「Where is he now?」と空港警備職員さん。

「I don't know…」とあっぱれ子さん。

あっぱれ子さんは3日間のカナダでの滞在を終え、日本に帰国するために空港へ。3日間は彼女曰くカナダ人ボーイフレンドと一緒に過ごした模様。

空港警備職員さんが微量のコカインをあっぱれ子さんのバッグと携帯電話の表面から感知したものの、会話が思うように進まないことと、感知されたコカインの量が非常に微量であったことから一度は手錠を掛けたものの、あっぱれ子さんを日本へ送還することを決定します。

空港警備職員さん達はあっぱれ子さんの携帯電話にあったいくつかのそれらしき電話番号を控え、あっぱれ子さんを無罪で日本へ帰国させました。

「You seemed to be used of by this man. It's funny that you flew to Canada for just three days. Do you know about him well?」と空港警備職員さん。

「分かんない、もう!何が何か分かんない・・」と日本語で泣きながら言うあっぱれ子さん。

🥶

このカナダ人男性の素性は番組では一才分かりませんでした。分かったのはあっぱれ子さんがこの男性に誘われ、或いは同乗してカナダに来て3日間を麻薬をして過ごした。男性は状況を知らないままのあっぱれ子さんを運び屋として利用した疑いが強い。と言うものでした。

この男性がイケメンであったのか、日本語が流暢であったのか、日本であっぱれ子さんと出会ったのか、この番組では分かりませんでした。

最近の日本へのインバウンド観光客の増加からも分かるように、日本は現在、外国人の海外観光地のトップです。安全、優しい人々、美味しい食べ物、興味深い歴史と最先端技術。

海外からさらに多くの人々が入ってくることでより明からサマになる「日本人は英語が苦手」「日本人は外国人に憧れている」という宜しくない事実。これらを利用しようとする外国人も増えてくると想像します。

悪事を働くのは外国人だけではありません。日本人だって日本人を騙したり、悪事を働きます。でも、被害に遭う人達に共通するのは「無防備」「隙がある」ということですね。

特に海外では「自分の身は自分で守る」は鉄則です。もし日本でイケメン風の外国人男性が近づいてきたらまず「Are you gonna use me?」と言って「私を利用するつもり?私は騙されないよ。」という意思を最初に伝えるべきです。それでも優しく大切に個人として接してくれるのなら、それが Fall in love へと進んでゆくに値するのではと思います。

じっくり、ゆっくり愛は育みたいですね。