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サードプレイスを探していたら複業につながった話

※複業とは自己紹介に記載しているゲストハウス管理人のことですが、実際にはまだ始まっていません。


サードプレイスとは

アメリカの社会学者レイ・オールデンバーグさんによって提唱された概念で、日々の生活の場所を3つに分けた中で人々の社交の場としての第三の場所を指します。

ファーストプレイス(First Place): 家庭 - 個人のプライベートな空間であり、家族との絆や安らぎを求める場所。

セカンドプレイス(Second Place): 職場や学校 - 職業や学業に関連する公的な空間であり、生計を立てるためや学びの場としての機能を持つ。

サードプレイス(Third Place): カフェ、バー、公園、図書館など - 家庭や職場以外の社交の場所。ここでは、階級や背景を超えて人々が自由に交流し、コミュニティの絆を深めることができる。

 

近所の古民家カフェがサードプレイスになった経緯

私は愛知県の海に近い町で生まれ、52歳になる今も同じ町で家族と暮らしています。(ファーストプレイス)

2023年6月に退職した会社は30年勤めてきました。(セカンドプレイス)

大学時代の友人とは今でも年に何回か集まったりすることもあるのですが、地域でのコミュニティや社交の場としてのサードプレイスを見つけたいと何年も前から考えていました。

仕事が忙しかった時期や子育てを頑張る時期は、多くの時間をファーストプレイスとセカンドプレイスで過ごしていましたが、自分の時間が増えてくるにつれてサードプレイスの重要性を認識していったのです。

そして2017年秋くらいに、築50年の古民家を改造したカフェが自宅近くにできていることに気づきました。

そこはカフェ以外にレンタルスペースやちょくちょく音楽イベントを開催している看板を目にしました。

何度か前を通っていて気にはなっていたのですが、なんとなく入る勇気はなく通り過ぎるだけでしたが、ある日ちょっと興味のあるミニコンサートがあったのでその日に思い切って入ってみました。

コンサートもなかなか良かったのですが、そこでオーナーと少し会話をし、古民家カフェを始めた経緯やどんなことをやっているかいろいろ話が聞けました。

そのオーナーは東京で会社員として定年まで働いた後、地元に戻り実家を改造して古民家カフェを始めたことが分かりました。

オーナーの人柄やカフェの雰囲気が良く、気に入ってしまい何度か通ううちにそこのスタッフさんとも仲良くなっていき、いろいろ詳しい話も教えてもらえました。

複業につながっていく経緯

その古民家カフェは2018年に、同じ敷地内に寝室が4部屋あるゲストハウスを新築して事業を拡大中でした。

オーナーは他にも地域でお寺を利用した音楽イベントの開催など幅広く活動をしており、常に忙しそうにしており、慢性的に人手が足りない状況でした。

そんな状況で私も自然にお手伝いをするようになりました。HP運営のサポート、PC関連の困りごとやトラブル対応、助成金申請のお手伝いなどです。

ボランティアでやっていましたが、飲み物とか食事とかは何回かごちそうになっています。

あるときオーナーとの会話で、私が近い将来早期退職を考えている話をすると、ゲストハウスの管理人をやってくれないかというお誘いがありました。

最初は冗談半分のようでしたが、私も悪い話ではないと思っており、何度か話をしているうちに来年からやる方向で話を詰めています。

管理人の仕事は、ネットの宿泊予約サイトの管理、宿泊者への連絡や質問対応などのやり取り、チェックイン/チェックアウト対応などです。

このゲストハウスはExpedia、Airbnb経由で海外からの宿泊者も多く、これまでも10か国以上から宿泊者が訪れています。

予約サイトでのやり取りは翻訳サービスを使えば特に問題ないものの、チェックインなど直接会話をする際はやはり英語が話せた方が喜ばれます。

というわけで、英語コミュニケーションができる、家が近い、さらに今後のインバウンド需要として宿泊者も増えていくだろうという考えのもと、2023年の春くらいから引き受けることで話を進めています。

その際は業務委託という形態をとる予定で、月々の金額としては多くはないですが、拘束時間が短いのと、オーナーも引き続き見ていったりと融通をきかせてくれる感じで話を進めています。

 

まとめ

家と会社が居場所の大半を占めている中、コミュニティを広げるつもりで探していたサードプレイスは自然と見つかり、なじんでいく中で想定していなかった複業につながっていきました。

縁だったり、タイミングだったり、運だったり、それらが合わさったりで見つかるもんだな、と感じています。

今回のケースは再現性は低いかもしれませんが、日々新しいことにチャレンジしていく中で、常にアンテナを高く掲げ、チャンスを逃がさない意識をもっていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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