今回は

タダ働きについて。

厳密に言えばタダではないが、全く仕事に見合わない上に3ヶ月、4ヶ月後払いをされてきた話について。

「そんなの当たり前、甘ったれるな」

上の文に続くように書いたのは、僕がカンヌから帰ってきてから個人的にお仕事させていただくたび、上のような悩みを抱え、それを大人に話すと返ってくる言葉がこれです。

実績もなく、経験も浅い僕に何かを依頼することの方がよっぽど恐ろしいことも理解しています。

ですが、時々

「本当にやすくて申し訳ないけれど」

と、声をかけてくれる方も居ました。
心から言います。ありがたいことです。

そして、可能な限り一生懸命やらせていただきます。
若い奴がやったことがバレたくないから
名前を消されたこともたくさんあります。
でも、大人が期待して、ピンチでも頼ってくれることは嬉しいんです。

ただ…

「君にチャンスをあげる、きっとこれは君にとってお金以上に得難いものとなるよ」

と…わかりますか。
タダで働いてくれということです。

これは遡れば就活時期
たくさん僕の元に届いたLINEもそうでした。

「久しぶり、就活で動画を企業に送らなくては行けなくて…たしか、日芸だったよね？本当五分くらいでいいから撮ってくれないかな？」
「成人式ぶりかな？元気？俺さ、今度就活で動画撮るんだけどお前が撮ってくれたら絶対受かる気がするんだよね、俺ら中学の時一緒に帰ったりしてたじゃん？お願いできないかな」

もちろん、お二人は文面の通り成人式以来お久しぶりの関係です。LINEで話すのは初めてかもしれません。
しかし、頼られるのが嬉しくて2人の都合に合わせて動画を作りました。
それ以降、今日まで2人から連絡をいただくことはありませんでした。

そして、
今もこのタダ働きはフッと現れます。
しかし、彼らは「まだ経験のない未熟な君のため」と僕に言うのです。一方で「カンヌ帰りの武石監督と弊社が〜…」と触れまわるのです。

よくわからなくなります。

未熟な僕

に評価（対価も）未知数のため出せないが

カンヌ帰りの僕

には価値を見越して触れまわる。

もちろんそこまですっとぼける気は無いので答えると。

・年齢から僕にマウントはとりたい。
・けれどカンヌは使える。
・金は惜しい。

ただ、こんなのわかったって

ただの泣き言

と言われて終わりなのです。
だから、今まで黙ってきていました。

でも、考えました。
お金を払いたく無いなら
お金でなければ満足に対価と評価をくれるんじゃ無いかと。

だから、今書くんです。

僕はお金または

あなたがくれる対価

のために映像を作ります。

いつか
お金で評価をしてもらえなくても
悲しまないために。