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【REPORT】bonobos HYPER FOLK JAMBOREE 渋谷CLUB QUATTRO 2014.06.13

5月16日から続いたリリースツアー「HYPER FOLK JAMBOREE」、そのファイナルとなる渋谷CLUB QUATTROワンマン。純粋にいちオーディエンスとして観に行かせてもらったのだけれど、これがもうあんまり素晴らしかったもんで、これはもう書き残しておかなきゃイカンぜよってことで、興奮冷めやらぬアタマで綴ってみますね。いざ!

幕開けを飾ったのは「グッドモーニング・マイ・ユニコーン 」。その躍動的かつジョイフルなアンサンブルに満場のフロアはみるみるテンションを高め、バンドはそのまま「Cycle in motion」へと繋いで鮮やかな感情の上昇曲線を描いていく。さらに立て続けの「GOLD」! これはもう歌って踊らずにはいられないでしょう。演者はもちろん、オーディエンスがどんどん気持ちをオープンにしていくのが手に取るように伝わってきて、みんなの“bonobos愛”のようなものが目に見えるように立ちのぼってきて、早くも場内はあたたかな一体感に包まれたのでした。

なによりメンバー自身が心からライヴを楽しんでいる様子で、「ヤバイっすな!」と蔡も興奮気味(終盤には「こんな楽しかったら、今年死ぬんちゃうかな?」とも)。そして、ふたつの吉報――対バンライブ「うつくしいひとたち」の開催、そしてフジロック出演決定!――には場内歓喜。 「Swansong」で魅せた緻密かつ壮大なサイケデリアは圧巻だったし、続く「うつくしいなまえ」では誰もが踊る阿呆と化してダンス・ダンス・ダンス! すみずみまで多幸感溢れるヴァイブスで満たされたクアトロは、世界でいちばんハッピーな場所だったといって過言ではないだろう。あの瞬間だけは、間違いなく。

終始、諸手を挙げて盛りあがるフロアでしたが、「新しいアルバム、持ってない人?」(蔡)との問いかけにはさすがにNO挙手(でも夏子いわく、「大阪の人は躊躇なく挙げてた」そう。大胆不敵というか、なんちゅーか…苦笑)。右肩上がりのヒートアップとともに蔡のテンションもどんどん無軌道になっていき、いきなり「ご唱和ください……おっぱい!」と呼びかける始末(精いっぱい「おっぱい!」と応えるオーディエンス・笑)。壮大なオーケストレーションで響かせた「野うさぎと銀むくの渚のテーマ」で本編を締め括ったメンバーは、アンコールでは全員ツアーTシャツ姿で再登場。「ツアーも終わりか、寂しいなあ…」(蔡)としみじみしながらも、メンバー紹介では一人ずつ「おっぱい!」と叫ぶ珍妙な展開に…。そして、「もうちょっと聴いてください!」(蔡)と「lyrical ground」を文字どおりリリカルに、そして伸びやかにプレイ。総勢9名でのアンサンブルは、まるで空を舞う海鳥のような奔放さで自由と解放を奏でていた。

グランドフィナーレを飾ったのは、ピアノの調べから導かれた「あなたは太陽」(個人的にかねてからライブで聴きたかった曲なので、まさに「キター!!」って感じでした)。魂に素手で触れるような、言葉どおりの意味合いで“ソウルフル”な演奏はもちろん、どこまでも伸びやかで力強い蔡のヴォーカリゼーションが特段素晴らしく、感嘆と感動を抱きながら魅了された次第。僕ら一人ひとりに与えられた“いのち”が本来的な輝きを取り戻したような、そんなかけがえのない気持ちになった一夜でした。天晴れ!

<SET LIST>1.グッドモーニング・マイ・ユニコーン 2.Cycle in motion 3.GOLD 4.Ghost 5.いずれの花嫁 6.virgo steps 7.三月のプリズム 8.よあけまえ 9.Swansong 10.LOVERS ROCK 11.うつくしいなまえ 12.春のもえがら 13.星の住処 14.野うさぎと銀むくの渚のテーマENCORE 15.lyrical ground 16.あなたは太陽

↑bonobosオフィシャルTwitterより(http://twitter.com/bonobosofficial)。歓喜のフィナーレ!

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