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アッパーストラクチャーという概念

どうも、作曲家のカスガです。

今回は、アッパーストラクチャーという概念について説明したいと思います。

コードを上下に分割する

アッパーストラクチャーとは、簡単に言えば「何かのコードの上の部分」です。

例えば、以下の様な例があります。

このように、1つのコードをルートとそれ以外に分ける事で、構成音の多いコードを簡単に理解する事が出来ます。

またシチュエーションにもよりますが、コードの全ての音を鳴らさなくても良い場合もあります。
(※メロディーや別の楽器がスケールを示唆している場合など)

コードを上下に分けることで、複雑なドミナントセブンスのテンションやハイポジションのギターボイシング、ストリングス、ホーンセクションの積み方など、あらゆるアレンジテクニックに応用する事ができます。

エンハーモニック(異名同音)

アッパーストラクチャー的な解釈をすると、様々なコードをエンハーモニック(異名同音)として捉える事が出来ます。

特にsus4系コードの表記の仕方は多くありますが、全てルートから見て4度を含んでいます。
その代わり、3度は含んでいません。

また7sus4(b9)と言うあまり見慣れないコードも、アッパーストラクチャー的な解釈だと比較的分かりやすくなります。

どんなボイシングを使うかは、作曲者や演奏者の意図によっても変わる場合があり、必ずしも譜面に書いたボイシングが最適解ではない場合もあります。

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