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願いを詰め込んだ贈りもの

ほんの少し前まで
ずっとひとりぼっちだって思っていた
あの粒たちを見るまでは。

弱い自分が顔をだす
「全部自分の責任だろ!しっかりしろ!立て!」
そんな言葉をかけ続け生きてきた
泣いてる自分をもみ消したまま

歓喜する自分を全肯定してきた
あのまなざしに気が付かないまま

お風呂の中でしーんと内側を観察していたある日
私という身体にたくさん粒たちがいた
その粒たちはじっとこっちを見ていたのだ

わたしはその時思い知った
わたしはわたしだと思い込んでいた

わたしはこの子達だった
無数の粒
その一つ一つ
無数の意識が集まりわたしができていたんだと

嬉しいこともしたい
ドキドキすることもやってみたい
チクッとささる、、怖い、、でもやってみたい
悲しいってどんな感覚?
寂しいってどんな気持ち?
嬉しいときってどんな?
落ち着かない時ってどうなる?
分かち合えないってどんな気持ち?
あの向こう側にはなにがあるの?

無数の願いを詰め込んだいたわたしは
あの粒たちの願いでいっぱいだった

わたしは一体いくつの願いに気が付いているんだろう
まだ、きっとほんのヒトカケラなんだろう

願いのカケラを拾い集めて
まあるい球を手のひらに浮かべよう

ケタケタと笑ってあの子がみてる
やっと見つけてくれたと喜んでる

わたしたちの身体は願いそのものだ


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