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Photo Story|石蕗-つわぶき-/Tuwabuki

PENTAX KF f6.3 1/250s 270㎜ Sizuoka Simada
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「石蕗-つわぶき-」

初冬に咲く黄色い花。

花虻はなあぶが1匹
冬に備えてたくさんの蜜を吸っていた。

口の周りに黄色の花粉をまとい
次の花へ次の花へと飛んでいく。

花虻がいなけりゃ植物は受粉ができず、
花が咲かなけりゃ花虻は生きることができず。

まさにお互いにとってかけがえのない存在。


Photo Story

つい最近の話、
不定期だったゴミ拾い活動を
できるだけ毎日しようと取り組み始めた。

今は近所の大井川の川沿いを中心に拾っており、
なぜ川沿いをメインにしているかというと
単純にゴミが海に流れ出さないようにという気持ちがあるから。

それとただひたすらゴミ拾いするだけではなくて
美しい風景や動物植物たちの写真を撮るのも目的の一つ。

僕にとっては一石二鳥の活動だったりする。

ゴミ拾い活動日記はまた近々。。。

・・・

すでに袋いっぱいのゴミ袋を抱えて、
そろそろ帰ろうかなぁとしている時、

川沿いにテトラポットのようなものが散在していて、
そのコンクリートの隙間から華やかな黄色の花を見つける。

その名も石蕗つわぶきの花。

日本原産のキク科の植物で、
茎葉はあの山菜で知られるふきによく似ている。

似ているのは見た目だけではなくて
味も似ているようで食用としても利用できるそうだ。

それだけではなくて
根茎を乾燥させたものは
橐吾タクゴと呼ばれる生薬として
漢方としても利用できるとか。

人間にとってもとてもありがたい存在だったりする。

・・・

ゴミが入った袋がこぼれないようにそっと置いて、
ショルダーカメラバックからカメラを取り出し
設定値を色々と調整する。

そんな準備をしていると
どこからか1匹の虫が飛来してきた。

ブーンという
なんとも警戒したくなるようないやーな音。

その虫はピタッと石蕗の花にとまった。

口吻がみょーんと伸ばしており
どうやらこの花の蜜を吸いにきたようだ。

この虫の正体はおそらく花虻はなあぶ

ぱっと見はハエのようで
でも背中の模様はハチのようで。

カメラを近づけても逃げずに
一生懸命に口吻を伸ばして花の蜜を吸っている。

なんか見た目や羽音に騙されているだけで
こうやって蜜を吸う姿は可愛らしい。

それに口の周りにたくさんの黄色の花粉をつけて
その姿が無邪氣にご飯を食べる小さい子どものよう。

花虻がいるから植物たちは受粉ができて果実や種子を作ることができる。

これは僕たちが普段食べる野菜たちもそう。

虫たちが一生懸命花粉を運んでくれるから実りができてそれをいただくことができる。

・・・

虫嫌いな人が増えてきているそうだが、
それって虫のことを全然知らないからだと思う。

蜘蛛だって蜚蠊ごきぶりだって、
自然界にとっては重要な役割を果たしている存在。

僕らの血を吸う憎き蚊だって、
水を綺麗にしてくれる貴重な存在だったりもする。

人間が自然を汚しているから
そういった虫たちが増えるわけであって
彼らは自然の摂理に則って活動しているだけ。(だと思う。)

この花虻も見た目や羽音で嫌悪感を抱く人は多いと思う。

僕も耳元でブーンと飛んできたら流石に身構えるけど
それでも一生懸命蜜を吸う姿を見ていると愛おしく思える。

大切なことは僕らが当たり前に生きているその裏では
たくさんの生物たちが支えてくれている自然があるからである。

その恩恵を受け取るだけ受けて、
もっというと汚したり破壊したりして、
何もしないというのは傲慢すぎやしないかとも思う。

いただいた分はきちんとお返しする。

そうしないとそこに循環が生まれない。

循環が生まれないと破滅の道へと進むだけ。

・・・

今の子どもたちは
自然の良さや美しさを知る機会が確実に減っている。

それは大人たちがスマホに没頭しているから。

本当に一人でも多くの人(大人が)が
こうした自然に触れることを切に願いたい、、、。

僕自身の自戒も込めて。。。


ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように!

2023年12月19日


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