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Photo Story|鶸色-ひわいろ-/Hiwairo

PENTAX KF F10 1/400s 270㎜ Sizuoka Simada
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「鶸色-ひわいろ-」

キロロロロ。

河原を散歩していると
近くから変わった鳴き声が聞こえる。

ビィーーーーン。

こちらは地鳴きみたいな声だが
立派な囀りさえずりらしい。

その鳴き声の正体は河原鶸かわらひわ

黄緑をした体の色は
その鳥の名をちなんでひわ色とも呼ばれている。

弱々しいという意味の鶸とは
全くもって感じさせないくらい

木の枝の先で凛々しい顔して佇んでいた。


Photo Story

最近日課にしているゴミ拾い。

この日も朝為事しごとを始める前に
少しだけ近所の河川敷へと出かけに行った。

すでにこの辺りでゴミ拾いを始めて
一週間ほどは立っていると思う。

川沿いから始めているのもあって
あまり人通りがあるところではないので
一度拾ったところには新たなゴミは落ちていなかった。

それだけ長年放置されていたのだろうと思う。


ゴミを拾うと同時に
気になったものがあれば写真を撮るようにしている。

すると、
近くの木の茂みから
ビィーーーン!
キロロロロロロロロロロ。

あまり普段から聞き慣れていない声がした。

鳥の声がすると
すかさずカメラを構えて
周囲を注意深く見るようにしている。

足取りもそーっと
できるだけ音を鳴らさないように。

ビィーーーーン!

近い。

すると距離にして約10mほど。

木の枝の先にちょこんと小さい鳥の姿が。

もちろん肉眼では正直なんの鳥かがわからない。

あまり目立たない動きで
レンズを回して筒を伸ばす。

そしてファインダーを覗きながらピントを合わせた。

そこには凛々しい顔して
じーっと川の方を向く鳥の姿が。

羽には独特の黄色の模様が目立つ。

おそらく、
カワラヒワのオスだ。

河原の鶸と書いてカワラヒワ。

弱い鳥と書いて鶸と読むが
この凛々しい顔からは想像ができない。

その名の由来としては
河原に住んでおり
アワやヒエを食べることが多いからだそうだ。

もちろん語源は諸説あるものの
いずれも弱々しいということから因んだことは間違いなさそう。

その説の中でも一つ、
「ひわかし」という古い言葉があるが
意味としては可憐で若々しいという意味がある。

僕としてはこっちの方がとてもしっくりくる。

オス、メス、多分オスの並び

野鳥たちを撮るときは
まさに獲物を狙うスナイパーのようかもしれない。

まずは遠距離で一枚二枚と撮影し、
そしてまた一歩二歩と近づいてパシャパシャと。

僕の持っているレンズは最長270㎜。

つまり野鳥のように遠くにいる存在を映すには
ちょっと物足りないくらい。

だからこそ近づかなければならないのだが
そのおかげもあってか
忍者のような忍び足スキルが身についている気がする。

ゴミ袋を片手に持ちながら
カメラを抱えて妙な動きをしている人を見つけたら
おそらくそれは僕だろう。

見かけても声をかけずにそっとしておいてほしい。

鳥たちを追いかけている瞬間かもしれないので。。。


ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように!

2023年12月29日


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