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東洋医学について

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東洋医学で人を診るための基本です。 いま、目の前の人を診るための道具としての東洋医学ツールをシンプルに学びます。 人を診るための、使える東洋医学的生命観。 経穴や身体を診るた… もっと読む
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東洋医学で妊活:フローとストック  

東洋医学で妊活:フローとストック  

自転車操業的なフローな日々と、貯蓄投資のストック

投資の話しに体力、身体の有り様を例えることが最近多いです。
新ニーサもはじまって、わかりやすいですよね。

日々を生きるお金を稼ぐことは大切です。いわゆるフローですね。
そして、ちょっとしたことに備えるのがストック。
このフローとストック、東洋医学の考え方にあるんです。

いままで、五臓の役割をお話ししてきました。
全体のありよう、そして脾胃、つ

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五臓:脾は土、大地です。

五臓:脾は土、大地です。

脾は土、大地です

東洋医学の世界は、大地に根ざし天空に枝葉を茂らす一本の木をイメージして人間の有り様を考えます

脾は土、大地です。
この土の部分、根っこが栄養を取るための大地が脾です。

また、六腑の胃とあわせ、脾胃と表現し、胃腸の機能をあらわしています。

食べ物、飲み物からの栄養をいただく消化吸収

私達が日々摂取する飲食物を消化吸収し、しっかりとエネルギーを摂取し、からだ全体に配布して

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五臓:いつも心に太陽を!

五臓:いつも心に太陽を!

心は火、天空に光り輝く

私達は生きています。
生きているときに大切なのは、暖かいということです。

この暖かいということには、2種類の火が考えられています。

1つは土台から温めていく火、腎の火、腎の陽気とされます。
もう一つは、その暖かさを受け太陽のように燃え続ける心の火です。

部屋を暖めるのが腎の火、部屋を明るく照らすのが心の火とイメージします。部屋が寒いときは、腎の火の不足です、部屋が

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五臓:肺は天空、心は太陽

五臓:肺は天空、心は太陽

人間を、大地にしっかりと根を下ろし、光降り注ぐ天空に向かって枝葉を広げる1本の木のありようと例えることができます。

そしてこの一本の木のありよう、つまり人をよーく観察するために、5つの要素、すなわち肝心脾肺腎に分けて考えます。五臓の肝心脾肺腎がそれぞれ独立して存在しているわけではなく、 一人の人間をよく診るための要素として五臓という概念を使っているのです。
ココポイントです。肝心脾肺腎という5つ

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生きてるをベクトル(強さと方向性)で考える。

生きてるをベクトル(強さと方向性)で考える。

”生きている今” 暖かさと動きをベクトル(強さと方向性)で考えよう。東洋医学はまるごと一つの人間をしっかりみるために、さまざまな切り口を使ってみていきます。

そのなかには、
肝心脾肺腎という5つの臓腑を設定して人を診る五臓のくくりだったり、
陰陽という切り口の概念だったり、
気血、
五臟六腑、
一源三岐など、さまざまな概念を使っています。

さまざまな切り口は、すべてまるごと一つの人間を診るため

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五臓:肝は木にたとえることができます。

五臓:肝は木にたとえることができます。

肝は木にたとえることができます。

人間を、大地にしっかりと根を下ろし、光降り注ぐ天空に向かって枝葉を広げる1本の木のありようと例えることができます。

そしてこの一本の木のありよう、つまり人をよーく観察するために、肝心脾肺腎という5つの要素に分けて考えます。五臓の肝心脾肺腎がそれぞれ独立して存在しているわけではなく、 一人の人間をよく診るための要素として五臓という概念を使っているのです。

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身体全体を眺め渡す東洋医学の道具

身体全体を眺め渡す東洋医学の道具


五臓六腑という言葉は身体を眺める道具

東洋医学では、五藏(肝、心、脾、肺、腎)という中心になる臓と、

そのペアで六腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)という腑でからだ全体を眺めわたし理解しようとします。





中心となる、肝、心、脾、肺、腎のは五臓。

5つに分けて考えていますが、私たちの体は、ひとくくりの生命をもって

日々生きています。五臓が、それぞれに役割をもって関連し合い生命

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