はじまりの時。

平成30年7月5日、朝方の4時30頃、父はいつも通り犬の散歩をしていた。その際、家のまわりにはテレビクルーやマスコミがたくさんうろついていていつもとは違う雰囲気だった。その日はたまたま私も姉も実家に泊っていて、母から、

「なんだかマスコミとか沢山の人が家のまわりにすごいんだけどどうしたのかなぁ。」

私たちはその時何が起こっているのか、またこの後何が起こるのか見当もつかなかった。

もともと父は同年の5月27日から任意の聴取に呼ばれていた。任意なので断ることもできたが、警察という権力者は本当にすごい。ある意味人としてどうなのか考えたくなる。同年6月に義理の弟が長年病を患っていたが残念ながら亡くなった。その亡くなった事実があるのにも関わらず、父は亡くなった日に会うことができなかった。なぜなら、その事実を伝えてもその日に聴取に来てくださいと言われたから渋々警察へ行かなければいけなかったからだ。任意の聴取であればこの場合、行かせてもらうのが筋ではないだろうか。

こうして約16回任意の取り調べは行われた。この任意の取り調べは6月27日頃に一旦終了した。父もその取り調べで最後であると思っていた。

去る30年7月5日、先にも申し上げたように朝から家のまわりが騒がしかった。ここから父を含め、みんなの戦いは始まった。

この記事を皮切りに、私は父の日記や父をインタビューしながら書いていきたいと思う。

父は拘置所や留置所にいた際の毎日の日記をつけていたのでかなり細かい内容までが書かれている。そこに疑問点や扱いの悪さ、また、まだ刑も確定していない人への扱いを私なりに記事にまとめながら進めていきたい。

こうした思いを父は文章化できないので、その代わりに私が伝えていきたい。

そして考えてほしい。今の日本で起きている現実を。


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