日本の裁判の現状と冤罪を作り出す組織

まず、私には警察官の友人、裁判官や警察関係者を旦那さんにもつ友人、そのほかにもこうした関係者の中に友人がいる。そんな中でこのような私目線でのこうした発信をしていくのはとても心苦しい。しかし、今の日本なのか、昔からなのか・・・この日本の裁判を目の当たりにした私は、自分が体験した裁判を基に少し書いていきたいと思う。

世の中の人は日本の裁判を生で見たことがあるだろうか?
→私はなかった。

テレビで裁判結果を見たときどのように感じたか?
→私は報道を鵜呑みにし、この人はこんなに悪いことをしていたのか・・なら仕方ない、と受け取っていた。

皆も報道や真実をきちんと裁いている裁判所のことを信用していたのではないだろうか。しかし、現実は大いに違いすぎたことに私は落胆した。

落胆した点は以下である。

1:裁判長、裁判官、検察、弁護士全員が専門知識がない場合が多い
  そして基本認めるまでは保釈は認められない。
=作り上げられたストーリーに気づかずに冤罪を生む確率が上がる
=公平なジャッジができない、追い詰めて自白させる

2:警察が逮捕すると基本起訴される
←これ真実。作り上げストーリーの基に有罪。99.9%有罪って、すごいと思ったけど結局嘘だった

3:冤罪はこうした裁判長、裁判官、検察、警察によって作り出される。
何が真実なのかは本当に自分で確かめないとわからない

まず、私が1で上げた内容に関して裁判を通して感じたことを伝えたい。これは、検察官にも言えるが、今回の青梅談合事件に関しては様々な点から見て専門分野の知識が必要となる。もちろん、私の父が最初に頼んでいた弁護士さんはそういった知識がないため恐らく戦うことは難しかっただろう。父の場合、第二回から談合や建設業という仕事内容に詳しい弁護士へ変更したため戦える土台には立てたことは確かだろう。

父のケースでいうと、第一審の一回目で全て認めた。前の記事でも書いたが、父は3回程度の保釈請求が全て却下された。理由は証拠隠滅の恐れがあるとのこと。しかし、会社からも全て証拠となるようなものは押収されていたので隠滅するようなものは存在しなかった。全て認めないと保釈も認められずかつ、約79日も拘束されていたためかなり体調も良くなかった。(前年には舌癌を患っていることもあったため)これを全部認めてしまえば保釈されることはわかっていた。父は勾留期間中も事実を認めなかった。本当に自分がやっていないから貫き通したのだ。しかし。体力的にも、精神的にも参っていたのは容易に想像できるだろう。64歳という年で約79日も拘束され、毎日取り調べをされたらどんな人でも弱るのは当たり前。こうしてやっていないことをやったと自白し外に出してもらえるのを選んだのだ。きっとあの場で否認し続けていたらもっと長い間勾留されて体が壊れて、心も壊れていってしまったのではなかろうか。この長い拘留のせいで床ずれがひどく、家に帰ってきてからもずっと後遺症のように残っている。現在でもながく座っているのがつらいくらいである。

1審での裁判長、ならびに裁判官、検察官は私でもわかるという基本的な建設業知識や経営者としての知識を持っていなかった。というより、裁判で人を裁くなら、そのくらいの勉強はしてきてほしいものだ。

最初に驚いたのは、入札はどのようにおこなわれているか、またどのような入札制度があるのかを知らないというところ。入札自体は大きく分けると「一般競争契約」「指名競争契約」「随意契約」の大きく3つの方式に分類されます。この3つに関してどう違いがあるのか、どんなメリット、デメリットがあるのか等も最初の時点では知ることもなかった為、本当にチンプンカンプンな質問ばかりされていた印象が多かった。そのため、弁護士側は毎度1から粘り強く説明をした。

また、検察側の立証したい一つとして
ランクを保持したいためにこの仕事をとったのではないのか?
に関しては以下の通り。
入札へ参加するためのランク付けがあるのは調べればすぐにわかる。そしてそれがどのように効果をだしてくることも調べれば出てくるだろう。(公共工事へ入札参加する企業なら基本この内容は把握している)
以下を参考に載せておいたので確認してほしい。

このリンクの中でも記載された通り、ランクがAだからいいというわけではない。上位ランクは下位ランクの仕事への参加は禁止され、また下位ランクは上位ランクの仕事への参加は禁止されている。
例えば、Aランクを持つ会社は下のランクの仕事に入札することは基本的にできない。AランクであればBランクまでしか参加資格がない。逆を言えば、Eランクの人はAランクの入札に参加することはできない。(まれにABCDが資格ありなんてこともあるが、金額が小さかったり、やりたい人がいないだろうと考えた時に行政は幅を広げてくる場合もある)
基本は会社にあったランクを持つことが会社にも有利となる。
しかし、ランクを上にあげたくない場合であっても格付けの申請の際に虚偽の申請はできないため、望まないランクアップもあり得ることになる。
こういった基本知識もない。今回の裁判で検察側は全く関係もないと言っていい東京都の職員さえも出廷させた。ランク制度の説明をさせるために・・だが、実際この事件は青梅市の事件であって、東京都の職員もなぜ私が呼ばれたのだろうという顔をしながら証言台に立っていた。
そこで印象的だったのは、
「東京都では~です。」
という東京都だったら論。それはそうだなと自分でもわかる。まったく的違いな方を証言台に立たせ話させるのだから。結果、検察側の質問も全く的を得ず終わるという。

もう一つ、経営面でいけば、検察側は減価償却に関して聞いてくることが多かった。根本的に法人であれば減価償却はするもしないも会社次第であることを理解していなかった。しなかった場合、銀行の融資面での対応等が少し見方が変わると言ったような内容までも知識としてもつことはなかった。これこそ調べればでることであり、こちら側で出廷した経理に
「減価償却はしてもしなくても、経営状況で判断して大丈夫である旨を税理士から確認しています」
と話した瞬間に検察側が黙ってしまったのを見て、これは知らなかったのだなと私は判断した。当たり前のことを当たり前じゃないと捻じ曲げるのが得意みたいである。いかにも、減価償却をしてないから悪いと言いたそうな。

こうして、いい加減な審議が最初の何回かは続いた。途中何度も検察官が代わり、そのために引き継ぎをおこない時間稼ぎが行われた。そして、最初の頃の裁判長はかなり冷酷な感じだったが、回が進むにつれ、また証人尋問が続くにつれて、状況がつかめてきたかのように反応をしだしてくれた。

公平なジャッジをしてもらうためには、専門的な知識を持った人が一人でも裁判にいること。それが弁護士でも、検察官でも、裁判官でもいい。そうでなければ、結局何も公平な判断はされないだけでなく本来はやってないこともやってこととして判決が出てしまうことが大いにありうることをわかってもらいたい。
今回は幸い、談合罪や入札制度、また建設業関係に詳しい弁護士に弁護をお願いしたことにより裁判所を説得することが出来、一審は異例の無罪判決となった。

2に関しては、実際の裁判を通して気づいたことでもあり、父の体験談より詳細がわかることとなった。
日本の警察は優秀だ!日本の警察の有罪率は素晴らしい!なんて本当に嘘。
99.9%って自分たちがその事件を調べて有罪に出来ると思ってるから逮捕しているだけ。そしてひどいのは、調べても何もでてこなかったけど、とりあえずこんなに時間をかけて調べたのだから誰か逮捕しておこう。あとはストーリー作り上げて起訴するだけ!はい有罪!という流れ。
実際父は前記事でも挙げているが、
「家族に会いたいなら認めたほうが楽ですよ。このまま認めないとまたしばらく家族に会えませんよ」
こうした脅しにも見えるような言葉を刑事から数日かけて言われていた。私の中ではドラマでしかありえないと思っていたけど現実にもこんなことが行われていたなんて。こんなことがまかり通る日本の現実をどう思いますか?

また、業者で呼び出された人たちもかなり自分が話した内容と違うと後から調書を読んで気付いたようだ。その時は疲労からか、また検察からも「認めなかったら何回も呼びますよ」という言葉に精神的に参ったのか・・・気づかなったのが現実のようだ。
私も調書はほぼ全てに目を通したが、びっくりするぐらい似たり寄ったりの内容に驚愕したのを覚えている。
父に言われたから、会社の経営があまりよくないから取りたい、格付け維持のために・・・という内容がほぼ全ての供述調書に盛り込んであった。
どれも同じような内容で作成されている時点で怪しさしかない。
一つ言いたいのは、
経営者は気安く会社の経営が悪いなど他社に絶対に口にしない。

もちろん、仕事なくて大変である旨等はあいさつとして話すこともあるかもしれないけど、わざわざここの調書にある全会社に経営悪いから仕事欲しいなんて絶対に口外しない。もしそんなこと言ってしまったら業界に流れる噂なんてかなりの速度で回っていく。そんな恥ずかしいことはしない。
みんな話してないこと、また言ったけどそのニュアンスではないという文章がかなりあったみたいだった。
だけど、検察側の供述調書はこうやって向こうの取り方で作成されていく。言ってもない言葉が書かれたり・・こうしたことは日常茶飯事なんだなと改めて文章の効力のなさに気づき、ビデオ撮影を全取り調べに入れるべきだと感じた。ビデオは下手に編集することはできない。録画は文章より証拠能力が高い。今の日本は嘘のでっち上げはたくさん出来ることを証明しているようだった。

最後に3として挙げた題材はすでに話してきた内容と重なるものがある。
私の考える裁判はきちんと審議され結審が出されるのかと思っていた。そして、検察があげた調書で間違えがあればそれをきちんと裁判所で指摘をするものだと信じていた。しかし、想像と現実は異なっていた。
裁判所は検察があげた調書を鵜呑みにして判決を下しているだけだった。恐らく審議なんてされていなく、紙だけの判断。むしろ、深いことまでは考えずに判断を出した。それが嘘の調書や作り上げたストーリーのものだったとしても。もしかしたら、この青梅談合事件以前に起きている大きな事件も、事実が違うものがたくさんあるかもしれない。

今回のまとめ
こうした流れで日本の裁判は毎日行われている。今回は私の経験からしか話すことはできないが、日本の裁判制度はあまり公平とは言えない。
結局警察が調べ、検察が調書をまとめ、紙で出された内容を見て判断するだけ。第一審では裁判長や裁判官の力量もあり、きちんとした裁判を進めることができたから検察の証拠の不透明さが明らかになった。結局検察が立証したかった全てのことが一審では立証することができなかった。
第一審ではビデオ記録を証拠として採用、そして承認として出廷した人の話をきちんと聞いて事実を判断し、結審を出したことは事実。

私がこうして裁判を見てきて感じたのは、人ひとりの人生がかかっている裁判の中で公平に行われている裁判は一体何件あるのだろうか。

元々、裁判は公平におこなわれるものだと信じていた私の中では裁判所=公平なジャッジをする場所と思っていたためこんなにも検察とズブズブで人間性もない機関だとは思わなかった。

裁判所の方、検察官、警察はみんな公務員のため、税金でお給料は支払われているのは当たり前。しかし、こうして被告人として立っている側は人生をかけて戦っている。たいていの人は「国家権力には勝てない」という。まさに、泣き寝入りをしろという判断をしてしまう、自分がやってもない罪で仕事も何もかも失うことになる。
特に、会社を経営している人の損害は大きい。
・刑が確定してないうちから経営の代表者としての資格を失う
・刑が確定していないのに公共事業の場合、指名停止となり入札参加でき なくなる
・刑が確定していないのに融資面でかなり厳しくなる
・確定していた工事の契約が破棄となる

裁判所ではもっと公平にジャッジされるべきだと感じてしまうのは当たり前のことだと私は思う。一度日本の裁判制度に関してもう一度考え直してみませんか?私も今回の事がなければ裁判制度や司法制度に興味はなく、ここまで考えもしなかっただろう。
しかし、このような事がまかり通る国で生きていくには自分をどう守っていくかが大事な部分かつ、これから生きていく上で必要になるだろう。

現在二審で青梅談合事件は逆転有罪となっている。
その判決内容は私が内容を見る限りでもかなり不服なものである。
第一審の一回目で認めた内容、証拠が第二審ではそれのみが基本採用されているだけなのだ。一体、一審で1年かけてきた時間はなんだったのだろうか。証言してくれた人、ビデオ判定という動かない証拠、その他を合わせても二審であんなに軽く人の人生を決められては困る。

人を裁くのは自分の意見でなく、きちんとした証拠を見て判断すべきである。この不服の思いを直接話す場がないのが本当に残念で、最後までサポートしてあげたいけどどこまでどうやってつなげていけばいいかわからないのが本音である。

最後の最後までやれることは出来るだけやってあげたい。

人の人生そんな簡単なものじゃない。
人の人生を裁判所という立場の人はいとも簡単に壊すことができる。
人の人生はあなた方のものじゃない。

どうか最後まで応援をよろしくお願いいたします。



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