第1回 育休プチMBAは、どのようにはじまったのか

私は育休プチMBAというものを主宰しているのですが、今回はそれがなぜ始まったかについて書いてみようと思います。

育休プチMBA勉強会は、2014年3月にNPO法人マドレボニータが提供する産後女性向けエクササイズ教室の「にんぷクラス」(吉祥寺)で第2子妊娠中だったみかさんと、第1子妊娠中だった私がであったことがきっかけです。はじめての妊娠でいろいろ不安が多かった私は、クラス後に経産婦であるみかさんからお茶に誘われてとても嬉しかったことを覚えています。お互い妊婦だったので出産後はマドレさんが提唱している「産褥ヘルプ」を実践してみようとなり、2014年4月に出産した私のところに、みかさんとマドレ事務局のもこさんがおかずをもって遊びにきてくれました(余談ですがその時に持ってきてもらったセロリ入りきりぼし大根がとてもおいしくて真似するようになり、今ではムスメの大好物になっています)。はじめての新生児子育てでわからないことが多かった私は、ここぞとばかりに先輩ママのお二人に質問させてもらいました。

なお産褥期(出産後約1か月)は身体を休めなくてはならないので、炊事・洗濯・掃除といった家事も全くしませんでした。里帰り出産ではなく夫のいる神奈川県で出産するという選択をしたので、この期間の家事はハイテク家電・夫・義母・アウトソースで対応し、私は子どもの世話をするのみで外出もせず家の中でごろごろして体内の回復に専念します。でもそういう生活も後半になると退屈してくるので、こうして食べ物を差し入れつつおしゃべりをしに訪問してもらえるのはとっても嬉しかった。出産予定日1週間前まで仕事をしていた私も、この産後1か月の時期だけは全く仕事もやりませんでした。

で、そこでご飯を食べながら雑談していたときに、私が仕事でマネジメント研修を提供していることを知ったみかさんが発した「前から経営を勉強したいと思っていたんですけど、どこでどう勉強するのが良いですかね?」という質問が、最初の大きな転機となりました。

というのも、普段から企業や行政機関に経営能力開発プログラムを提供する仕事をしていますが、そういった場で女性を見かけることは非常に少ないですし、いてもほとんど発言しなかったりします。なので、そういう学習意欲がある女性がいること自体が新鮮でした。また、実践的なマネジメントを学びたいのであれば、ケースメソッドを使ったディスカッション授業にするのが一番効果的だと私は思っていますが、同じ授業を女性相手にやったときにいったいどんなディスカッションになるのか、男性とどう違うのかを知りたいと思いました。もうひとつ。私は出産後は仕事のパフォーマンスもモチベーションも落ちてしまうのだろうと考えていたのですが、みかさんは「第一子を出産して残業ができなくなってからのほうが営業成績が良くなったし、仕事へのモチベーションもあがった」と話しており、その現象がとても興味深かったのです。もしみかさんがスーパーウーマン風なら「だよねー」って思ったと思うけど、失礼ながらそんなことはなく、しなやかだけど抜けてるところもあるごくごくフツーの女性という印象だったので、とても意外で。えええええ、それなんで?もしかして私もそうなれるの?

で、みかさんが人集めと場所提供を担当してくれるなら、私がプログラムと教材を用意しますという話になり、私より1か月後に出産したみかさんの体調が回復するのを待って、2014年7月に第1回を開催しました。ディスカッション授業は人がいないと成り立たないので、こういう学習機会に興味を持つ育休中の女性がどれくらいいるのかは未知数でしたが、敏腕営業のみかさんはちゃんと人集めをしてくれました。それで、2週間に1度ほどみかさんちのマンションに子連れで集まってディスカッションするという勉強会が始まりました。

なおこの頃はムスメも3ヶ月になっており、まとまって寝るようになって私も身体がラクになってきていたので、在宅でできる執筆系の仕事は少しずつ再開していました。ゼミ生の論文指導もSkypeで対応していました。

ファシリテーションをする私の上に乗っかっている、当時3ヶ月のムスメ。かわいい。

続きはこちら:第2回 育休プチMBAを通じて、働く女性の特性がわかってきた

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あっきー

もしベビ (もし経営学者がベイビーを産んだら)

経営学目線でつづるコソダテライフ。自分個人の経験と、研究、育休プチMBAやワークシフト研究所(http://workshift.co.jp/)での事例をもとに書いています。
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