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アシュタンガヨガをふだん頭の中が考えでいっぱいのIT系の人たちにオススメしたい理由

こんにちは。東京都内のIT関連企業でマーケティングの仕事をしています。このnoteは、私が大好きなアシュタンガ・ヨガがどれだけ素晴らしいかということを伝えたくて書きました。これを読んでみんなアシュタンガ・ヨガをやってみようかなという気になってもらえたら嬉しいです。

常に頭の中が考えでいっぱいの人種がいる

平日の昼間は、会社のメンバーとのメールやチャット。もちろん夜にもガンガン連絡が来るし、休日にやりとりが発生することもしばしば。移動中の電車の中でも、エスカレーターやエレベーターの中、信号待ちの時間にもさっとスマホを取り出して通知をチェック、隙あらば返信。

いつでもどこでも仕事ができるおかげで、会社にいる残業時間はそんなに長くないけど、常に同時進行でたくさんのプロジェクトやタスクをアップデートして追ってる。

仕事の連絡だけじゃなくて、SNSやニュースアプリからの通知、タイムラインに流れる様々な情報を常に流し見て読んだり読まなかったり、投稿したり、いいねしたりコメントしたり。たまに見ないとその間に何が起きてたかが気になっちゃう。お風呂の中や寝る前の時間についついいろんなことをぼんやりと考えてる間に、時間が経っている。

朝から晩まで、様々な情報や思考、やらないといけないことややりたいこと、昨日起きたことの反芻や、明日起きることの想像・予行演習で頭がいっぱい

・・・こういう人いませんか?そう、それはあなたのことです。そして私のことです。

こういう、「常に頭の中が考えでいっぱいの人種」っていうのが世の中には確実に存在します。
果たして日本の労働人口の中で多数派なのか?と言われるとよくわかりませんが、私を含めて普段PCやスマホで情報のやりとりをすることが多い、IT関連の仕事をしている人には確実に多そうな印象。

(注:ここでいう「IT関連」というのは、ベンダーかユーザー企業か、エンジニアか営業か等の業種・職種に関わらず、情報産業に関わる仕事をしている人全般をざっくり指してます)

脳ばかり使って、身体を使わないとどうなるか

こういう働き方、暮らし方をしているとどうなるか。
PCとスマホ触るのに動かすのって、手と腕と肩なので、移動時間のぞくと、身体の活動をほとんどしてない。
そうすると、脳の活動ばかり活発になって、身体を使わないというアンバランスな状態になります。

もともと体が頑丈だから大丈夫!という方も中にはいると思うのですが、私はこんな症状にずっと悩まされてきました。
PCやスマホをたくさん使う方の「職業病」とよばれがちなやつです。

・慢性的な肩こり、頭痛、腰痛
・目が疲れて首の付け根が凝る
・夜なかなか寝付けない、眠りが浅い
・冷え性で代謝が悪い、むくみがち

以前は週一くらいでマッサージやリフレクソロジーに行ってました。その時は良くても、またすぐ戻ってしまって、また行く。の繰り返し。
今思えば、これらの原因って、頭や目ばかりを使って身体が疲れていないというアンバランスさが原因でした。頭を使わないで身体を使う方法?頭を使わないで身体を使う方法?

頭を使わないで身体を使う方法?

やっぱり同じ悩みを抱えている方は周りにもとても多くて(特に女性)、 聞いていると、筋トレやランニング、水泳、ヨガなど様々な運動で解消しているらしい。

どれもアリなんだと思います。
でも、頭を使わないで身体だけ疲れさせるって実は結構難しい。

私の場合、運動していても、ついつい頭の中では色々なことを考えてしまって、運動になかなか集中できない。
むしろ普段から頭の中が色々なことでいっぱいなので、スローなヨガをやっていると、どんどん思考の方に意識を持っていかれてしまって、あんまりリラックスできないし物足りない。そんな風に感じていました。

むしろ運動量の多いパワーヨガ系の方が断然スッキリすることに気がついて、いろいろヨガクラスを探しているうちに、パワーヨガの原型とも言われるアシュタンガ・ヨガに出会い、そしてすっかりハマってしまいました。
そして今は、これこそが「脳の活動を休めて、身体の活動を活発にさせる究極の方法」だと思っています。

アシュタンガ・ヨガって?

アシュタンガ・ヨガは、インドの伝統的なヨガです。運動量が多くて、柔軟性が求められる難しいポーズが多いとよく言われますが、実際その通りだと思う(笑)
たとえばこんな風に紹介されてました。

アシュタンガヨガの基盤を作ったのは、”アシュタンガの父”と呼ばれるティルマラ・クリシュナマチャリヤ師(Tirumalai Krishnamacharya / 1924〜1989)。

現代のハタヨガの流派の多くはこのクリシュナマチャリヤ師の教えに由来しているが、彼に師事したシュリ・K・パタビジョイス師(Sri K Pattabhi Jois / 1915〜2009)が、90年代より現代社会に合わせて分かりやすくアレンジしたものである。アシュタンガヨガは、運動量の最も多いヨガのスタイル。

今ではこのヨガの聖地である南インドの都市マイソールへ世界中からヨギー、ヨギーニが集まり、練習に汗を流している。アメリカでヨガブームを巻き起こしたパワーヨガは、このアシュタンガヨガをベースにしアレンジされたものである。

ヨガジェネレーション アシュタンガヨガとは?より
https://www.yoga-gene.com/karada/18398.html

私もアシュタンガのことをネットで検索して知った当初は、あまりのハードルの高さに驚き、しばらく家で自主練してからでないとクラスに出られる自信が無かったくらいです。でも実はそんなこと考えずにクラスに行っても大丈夫だったことを後で知りました。

実際の練習方法としては、こんな特長があります。

・すべてのポーズ(アーサナ)、視線(ドリシティ)が決まっている
・すべてのポーズと呼吸を連動させる(ヴィンヤサ)
・ウジャイ呼吸と呼ばれる特殊な胸式呼吸で行う(鼻から吸って鼻から出す)

さて、ここからはなぜアシュタンガがオススメなのかを私目線で書いてみたいと思います。

正統派なヨガのプラクティスをされている方にとっては邪道な意見かもしれませんが、こんな見方もあるよってことでご容赦を。

アシュタンガがオススメな理由① 有酸素運動と筋トレを同時にできる

運動量が多く、心拍数が上がるので、がっつり汗をかけます。プライマリーシリーズと呼ばれる初級のシリーズでも普通のヨガに比べたら遥かに上級で、終わった後は汗びっしょり、人によってはヨガマットがびしょびしょになってるくらいハードな運動量。と同時に、筋力が必要なポーズ(ヴィンヤサと呼ばれる、ポーズの合間に入る腕立て伏せ的ポーズとか、倒立、アームバランス、ブリッジなど)も多いので、筋トレ要素もあります。

つまり、有酸素運動と筋トレを同時にやっているようなものです。これってかなりお得なことではないでしょうか。私はもともと筋肉量も脂肪も少なく疲れやすいひ弱な体質でしたが、アシュタンガを本格的に始めて3年ほどで息が上がりにくくなり、風邪を引きにくくなり、筋肉量もアップしました。腹筋割れてます。さらにいうと呼吸が深くなったおかげで睡眠が深くなり、視力が良くなり(コンタクトがいらなくなった)、身長も2cmくらいアップしました・・・とあまり言いすぎるとスピリチュアルな人だと思われかねないので、この辺までにしておきますが、要は身体能力を効率的に上げるのに、アシュタンガ最高!ってことです。

(ちなみに、他のヨガに比べて実践者に男性が多いことも特徴だと思う。理由は運動量が多いことと、筋肉量が必要とされることだと思うのですが、柔軟性も必要なせいか、意外とガチムチの男性とかはそんなにいないです。むしろ、セカンドシリーズまで入っていたり、ジャンプバック・ジャンプスルーを余裕でやってるような男性は大体細マッチョが多い。余談でした。)

アシュタンガがオススメな理由② 動きと呼吸に集中でき、思考を停止できる

アシュタンガは「動く瞑想」とも呼ばれますが、その理由は「とにかく決まったポーズを呼吸に合わせて止まらず動く」からなんじゃないかと思います。キツいポーズの連続で息が上がりそうになる中、一定のペースで呼吸に集中することに必死になっていると、思考する余裕がない(笑)なので結果的に、モヤモヤと頭の中で考えずに済みます。

そして、ここがけっこう重要なポイントだと思うのですが、アシュタンガはすべてのポーズと順番が決まっているんです。普通のヨガのクラスに参加すると、先生がポーズを説明して、見ながらそれと同じポーズを取ることが多いと思うんですが、それだと「説明を聞いて頭で理解し、ポーズを目で見て頭の中で再現して体を動かす」という脳の活動が入ってしまう。その点、アシュタンガは一度ポーズと順番を覚えてしまえば先生の説明を聞かなくても、頭で理解しなくても体が動かせる。なので、脳の活動を極力少なくできるという点で本当に優れていると思います。

呼吸と動きを連動させ、「今、ここ」に集中する。マインドフルネスの考え方と同じですね。
それを動きながらできるのがアシュタンガだということです。

1回の練習で大体70〜90分くらいの運動ですが、終わった後の頭のスッキリ感は他のものでは得られないレベルです。例えていうならば、「濁った水が真水に戻った」みたいな感じ。終わった後のシャバーアーサナ(仰向けで寝るポーズ)は私は毎回必ず寝落ちしてしまうのですが、その後異常なくらいスッキリして目覚めます。

アシュタンガがオススメな理由③ 終わりがない

上の二つの理由だけでも十分、「頭を使わないで体を使う」ことの意味がわかっていただけたかと思うのですが、それに加えて私がアシュタンガを今後も続けていきたいと思う理由に、「終わりがない」ということが挙げられます。

前述の通り、アシュタンガはすべてのポーズと順番が決まっています。通常、プライマリーシリーズと呼ばれる初級のシリーズから始めるのですが、初級なはずのプライマリーシリーズだけでも相当に上級者のレベルです。なのに、その先にセカンド、サードと続いていき、なんと6thシリーズまであるらしい・・・!最後まで極めた人は世界に一人いるとかいないとか。

ちなみに4thシリーズ(アドバンストB)ではこんなポーズがあるらしいですよ。もう何がなんだか・・・!

まあそんな超人の領域は一般の人が目指せるものではないのですが、とはいえ「ここがゴール」というのが実質無いに等しく、やっている中で常に学びがあり、進むべき道が先まで見えていながら決してたどり着くことがない、というのがアシュタンガの魅力の一つだと私は思っています。

シンプルにいうと、できないポーズがたくさんあって、それをクリアするために日々練習し、クリアしたらまた次の課題があるということの連続。そして気づいたら、スタート地点よりもだいぶ先に来ていた、ということです。まさに人生と同じですね。大きな目標のために必死で頑張って大きな努力をするのも大事だと思いますが、日々の練習と学びを積み重ねていくことで、身体と精神のバランスを保ち、成長を目指す。そんなスタイルこそがアシュタンガの魅力なんじゃ無いかと思います。

まとめ

アシュタンガがオススメな理由は3つでは挙げられないほどたくさんあるのですが、ではそれが何をもたらすか?というと、やっぱり「精神的・身体的な安定」ではないかと思います。脳と身体の活動のバランスを取ることで、身体的にも強くなり、精神的な面も安定するようになったというのが私の実感です。

私は8年ほど前にアシュタンガに出会って衝撃を受け、その間たまに他のヨガをやって見たり、ジムで筋トレしたり、山登りしつつも、なんだかんだでアシュタンガのプラクティスだけは続けています。

もともとIT関連の企業でずっと働いていて、没頭しやすい性格なこともあって、頭の疲れと体の疲れにずっと悩まされて来ました。同じように感じている人に、ぜひアシュタンガを知ってもらいたい!という思いでこのnoteを書きました。
少しでも興味を持っていただけたら、幸いです。

私はまだ、アシュタンガを本気でやっている人が習慣にしている毎朝のマイソール(スタジオでの自主練)に参加するほどのレベルではないのですが、太陽礼拝だけは毎日続けていて、今後もう少し深めたいなと思い中。
もしかしたら、また同じようなテーマで記事を書くかもしれません。

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