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20210219 #devsumi 19-C-4 きょんさん&及部さん

これはなに?

Developers Summit 2021 の2日目、Continuous Teaming ~2つのチーム移籍の物語~ のセッションのメモです!

登壇のきょんさん、及部さんとも、より良いチームを目指した結果として、「チーム移籍」に挑戦し、そこからの経験をシェアして下さいました。

聞き取り内容も添えて、レポートとして書いてみます。もし録画、動画が公開されるようでしたら、ぜひ聴いてみてくださいね!

1枚目 / それぞれのチーム移籍のお話

まずはお二方の自己紹介、それぞれ別の二つのチーム移籍のエピソード紹介から。

及部さん:

Silver Bullet Clubというチーム名で活動。(https://twitter.com/silverbulletclb)

新規事業で組んだチームが役目を終えて解散という方向になったことがきっかけ。
せっかくだから、このチームでもっと先の世界を見てみたい。
そんな思いから「チームFA宣言」というアクションを起こしてみたとのこと。

SNS、ブログでの拡散もあり、わたしもちょっと拝見した覚えがあり、「えー!そんあことが!すごい!」と思っていました。(まだ遠い世界のような気もしていました)

大前提は、各自の判断や人生を尊重する。その上でチームとして合意したら、決断しようということ。
いろいろな企業との交渉は、かんばんを使って状態を管理したり、振り返りをしたり。

結果移籍が叶ってみると、オンボーディングもまとめてできるし、周囲との会話調整も、「わたしたち(チーム)」を主語にして活動できて、やりやすいということも!

ポイントは、「なぜこのチームでやるのか」を常に考えること。

きょんさん:

47機関というチーム名で活動。「ソフトウェア工学を前進させる」「100年後も語り継がれる製品とチームをつくる」という目標の元に、チーム開発だけでなく、大学・教育機関での講義、コーチングなどの幅広い活動をしている。

及部さんたちの前例もあり、手応えを感じながら、チーム移籍の時期を1年先と見据えてじっくり市場調査。(ニーズ、給与といった一個人での転職活動と同じものも)
時間をかけてチームの方針を作り上げていく。

移籍先探しは、投資家探しと一緒で、毎週のようにプレゼン。拠点が名古屋なので、オンラインでのピッチが続いた。
譲れないポイントを明確にする、次の移籍のことも見据えておく、現場からチームが卒業した場合でもスムーズな引き継ぎができる状況かも念頭におく。
最終的には、チームメンバーがきょんさんの判断に従う、という合意をしていたことも大きい。

実際にやってみて。及部さんのお話と同じで、オンボーディングが楽。
そして、楽しかった。
現在はデロイトトーマツ様の元で活動。コンサルファームでの活動は、いろいろなことができることを実感。
名古屋拠点であっても、東京、全国に活動の幅を広げることができるということもわかった!

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2枚目 / チーム移籍についてのQ&A

Q. チーム移籍という決断に、チームメンバーはどう感じていたの?

全員で話しあった結果、 「チームで移籍」という流れになった。
もちろん、結果がどうなるか分からないので、個人の転職活動や、現職との調整・交渉も合わせて進めた。
不安や判断に困ったら、みんなで話し合って考えを一致させて、ここまできた。
(及部さん)
チーム移籍を前提にしつつも、「どうしても全員一緒でなくてもいい」ということも含めて、とにかく話し合った。
いろんなことを話していくことで、チームの繋がりもとても強くなった。
そしてやはりチーム移籍という選択につながった。
ある意味、会社を作ることに似ているかもしれません。(きょんさん)

Q. チーム移籍という決断に、まわりの反応は?

47機関の場合は、Silver Bullet Clubの大きな成功例もあって、受け入れられやすかった。 そういう意味で、前例すごいです!
また、47機関として対外活動(コーチング、受託的な活動)をしていてプレゼンスを高めていたことも、「チーム」としてのアクションが受け入れられやすかった。(きょんさん)
前例がなかったけれど、「社会的実験」として自分たちも楽しみながら進めることができたし、SNSの反響が思ったより大きく、しかも8:2くらいの割合で、ポジティブなものが多かった!
野球のFAのように、外部だけでなく現職からもオファーがあったりして、とても嬉しかった!(及部さん)

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Q. チーム移籍という決断で、つらかった・ネガティブだったことは?

2019年の1月末にチームFA宣言をしたけれど、やはり「いずれはこの現場からいなくなる」ということで、在籍する職場での仕事が減ってきたりしてしまう...。
個人の転職なら、ギリギリ1ヶ月前から引き継ぎで逆に忙しいとかあるけれど、半年前からのFA宣言だったので、だんだんと仕事が無くなる、シュリンクするという面で、ストレスは少なからずあった。(及部さん)
受託、コーチング、個人事業主としての各自の活動もあったので、移籍にかかわらず継続性もあり、仕事が減ってしてしまうことへのストレスはあまり無かった。
ただし、交渉の中で、難しい決断を迫られることがあり、そこはつらい思いをしたけれど、チームとし合意して決めて、乗り越えた。(きょんさん)

3枚目/ Q&A続きと視聴者からのメッセージ紹介

Q. チームが終わるのはどんなときだと思いますか?

「チームの間での信頼関係がなくなった時」かな?
基本的に、みんなで一緒に「仕事を探す」もしくは「仕事をつくる」。そして活動し、成果を出し、役割が終わればまた新たな仕事を探す。基本的にはこのサイクル。信頼関係が続く限りは、やっていける。(きょんさん)
まずは信頼関係もそう。
あとは、自分とか各自のライフサイクル、その他の理由で離れる必要が出てくるか、プロダクトがなくなったときでしょうか。
それから、「チーム」に対しての需要がなくなった時が、解散の時かな。(及部さん)

Q. 時間が戻ったとして、またチーム移籍をすると思いますか?

またやると思います!(及部さん)

同じく、またやると思います!もし前にもどれてたら、当時起業していたので、一度全員をその会社に所属させていたかもしれませんね。(きょんさん)

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Q. 良いチームができたら、どんな世界がひろがるでしょう?

これは、きょんさん&及部さんから、参加者への問いかけでした。
少し時間をとって、みなさんからのコメントやリアクションを紹介。

社会善につながる仕事ができる、朝起きて幸せ、笑顔!などなど....。

おふたりからのクロージングのメッセージ

心地よいチームというのは終わりはなくて、常にそうなろうと進んでいくことが大事。個人の生き方と、チームの歩みが重なって、よりよく楽しくなっていく。
みなさんのチーム作りのお話も聞きたいし、いっしょに良いチームを作っていきましょう!
(きょんさん)
いろんなチームがあっていいし、チーム移籍もそれを追求した中での一つの形。
また、今の若い方々、学生のみなさんが「働くって楽しい」「ワクワクする」未来が描けるように、そうした姿を見せて、社会で実践していくのが自分たちの責任と思っています。(及部さん)

まとめとか感想とか

わたし自身はチーム活動は経験が少ないのですが、たしかに「チームで活動する」というのは、とても楽しかった!というのを実感しています。

もちろん、そこに到るまでに、さまざまな話し合い、ワークをしたり、組み合わせを変えるということを踏まえていたので、最初から完成されたチームができるわけではないのもわかります。

それだけに、波長が合ったチームが出来上がった時は、それを大事にしたいなと思い、みんなで先を見てみたいな、と願うのも確かにそう!
いいチームの在り方の1つの選択肢として、「なるほど!」と思ったお話でした。

掲載にあたっては、kyon_mm(きょん)さま、及部さまにもご了解いただきました。素敵なお話ありがとうございました!
途中聞き取り、書き止めが追いついてないところもありますが、当日同じくご覧になった皆様とも、お話の共有や振り返りになれば幸いです。

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