発表者として悲しくなったこと

あまりおおっぴらには気持ちを出したくないけれど、言わなければ多分わからない、伝わらないと思って、あえて書きます。

大きめのイベントでお話をしました。

「またお前か」と思われるかもしれない。公募枠の応募は、最後まで迷いました。

でも、スピーカーに多様性があるほうが良いな、と思って名乗りを上げました。
そうして、お話する機会をいただきました。

蓋を開ければスポンサー付きの大きなイベントだったので、著名な方々、実績のある方が登壇となり、ちょっと気後れしてしまいました。

いつも通りの勉強会ではありません。

公募であっても、枠をいただいた以上、登壇者として見てもらいたい。
普通の勉強会以上にいろいろな立場の方が申し込んでいる。年齢層も広いし、女性も参加しているだろう。

頑張って話そう。

そう思って、話ました。実践的ではないけれど、テクニカルでもないけれど。

発表が終わって、一息つきました。
しばらく気が抜けた状態で、他の皆さんのお話を聞いていました。せっかくのイベントです。皆さんのお話も聞きたい。

でも、一瞬、心臓が止まりそうな会話がチャットに流れました。

そこから先、わたしは視聴をやめました。
登壇している方の容姿についての書き込みでした。
決してネガティブではなく、むしろ光栄なコメントかもしれません。

でも、とても悲しくなりました。

勉強会のノリで書き込んだんでしょうか?

わたしも好きなもののためには、多少の件は気になることも胸の内に閉まって、勉強会であえてお話しすることがあります。

本当は、話す時は、1人のエンジニアとして見てもらいたい。
そのミュニティで、年甲斐もないアイドルなんかじゃありません。

でも、投げかけられる言葉に、ガッカリすることがあります。

「そんなことでは、人は増えない。年齢は若返らない。女性は来ない」

そう思いながらも発表したりします。
なぜでしょうか?

もっとたくさんの属性の方に、若い方に、女性に参加して欲しいと思ったからです。こんなわたしの発表でも、道を開くきっかけになるかもしれない、そう思ったからです。

でも今回は、わたしではなく他の方に向けられた言葉をまのあたりにして、とても悲しくなりました。ポジティブなコメントだったとしても。

企業枠として、企業を代表してお話する方々は、もちろんそういうことも受け止めていらっしゃると思います。

でも、そういうのを目にしたとき、ささやかな気持ちを振り絞って話したわたしは、比べられる気がして、とてもいやです。

そんなふうにみられるのかと。

イベントには、行動規範があってほしかった。

また、長く続くコミュニティも、もし生き残りをかけたいのなら、新しい仲間をふやしたいのなら、行動規範を考えるべきです。



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