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「君このままだと死ぬよ」

先日、ワイはなんか調子が悪かった。仕事しようと仕事場についたけどなんかすごい具合悪くてなんもできず、「これじゃだめだな」と、とりあえずいつもの病院に行ったのだった。

平日の昼間だったが、診察室ではちょっと待たされた。しばらくして名前を呼ばれ、診察室に入った。普通は、先生が「どうされましたか」とか聞くもんだ。しかしこの時の先生は、こちらの病状も聞かず、真っ青な顔をしてこっちを見て「齋藤さん、この前血液検査したでしょ。あれの結果出たよ」と言うのであった。

そういえば半月くらい前にも死ぬほど具合が悪くて立っていられないくらいになり、血液検査をした。その時は病院で1時間ぐらい休んだ後に東京ゲームショウに行ったのであった。ゲームショウに言ったらペルソナ5ロワイヤルなどを見てブチ上がりテンションMAXになったので以降は具合が悪かったことも忘れてしまった。

その血液検査の結果が出たのだという。先生は言った。

「今すぐこの足で内科行って。このままだと死ぬよ」

と。

「このままだと死ぬ」

ってすげえパワーワードが出て超びっくりした。今日はたまたまなんか具合悪いな〜くらいで、普段は普通に生活して仕事してリンガーハットの餃子15子定食を完食しているくらい元気なのでなんの実感もわかない。

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これが「やべえぞ」と先生に言われた数値だ。よくわからないが簡単に言うとド貧血ということらしい。こんなに貧血になるには内蔵のどっかで出血している可能性が高く、それを早目に見つけないと

「このままだと死ぬ」

ということだった。

「このままだと死ぬ」...いやそう言われても...人間どうやったっていつか死ぬわけだし...そして気づいたのが

「現世に未練がなさすぎる」

ということだった。がんばって治療してまでこの現世に踏みとどまる理由がない。モチベーションがない。

だって現世の難易度マジ高すぎじゃないですか?右に動いても左に動いても怒られるしこのまま年を取っていってますます生きづらくなることは間違いないしこのまま生きててなんかいいこと起こるビジョンが何も沸かない。

って先生に言おうと思ったのだが、あまりにも先生が焦っているのでそんなことは言えなかった。先生は紹介状を書いて持たせてくれた。「この足で内科に行ってください!とにかく早目に行くこと!絶対行ってください!」と鬼気迫る表情で言われたが、わたしは

「早目に死ねるんだ....超ラッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

としか思っていなかったので紹介状をそっとカバンにしまってそのまま家に帰って寝た。もちろん病院には行っていない。遅かれ早かれ人は死ぬ。だったらいつ死んだって同じでしょう。あと先生が大げさに言っているだけで実質ノーダメという可能性もある。いつ死ぬかなワクワクと思っていても100まで生きてしまうかもしれない。別にどっちだっていい。早いなら早いに越したことないけど、、

ということで余命宣告とかされたらそういうシリーズを始めます。今のところは元気です。とにかく現世に対する未練がない。このまま即身仏になれそうです。

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