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細かい友人が泊まりに来た話 #愚痴

去年の11月、細かい友人が一週間ぐらいうちに泊まりに来た。まず把握していただきたいのが、その友人と私はまじで性格も考え方も正反対だということである。私は大雑把に手足がついているような人間だが、友人は私が今までに見た人間の中で一番細かい。

あと、その友人はプログラマだ。


プログラマという人種に偏見はない。ほんとに偏見などひとつもない。まあとにかく、偏見は一切ございませんが、フリーランスの編集/ライターのわたしとは生き様も考え方も正反対だということを一瞬一秒痛感する。何もかもが正反対な人間が対峙するといろんなことが起こるということを今日は書いておきたい。

友人の細かい人柄を表すエピソードとして、その人の家に行ってお風呂を借りたときに、お風呂から上がった私は「君のアップルウォッチものすごく汚れてたから洗っておいたよ」と、その辺においておいたアップルウォッチを水で丸洗いされていたことがあったことを報告する(※アップルウォッチは完全防水ですのでそのへんはご心配なく)。

さて滞在の話だが、細かい友人は東京じゃないところに住んでいて、休暇で東京に来たのでうちに滞在した。

友人が来たのはわたしの誕生日の次の日だった。一昨年、わたしはその友人の誕生日当日一緒に過ごし、盛大に祝い、プレゼントに珪藻土のバスマットを贈ってご飯とかケーキをおごった。

だからってわけじゃないけどさ。


誕生日!どんなプレゼントをくれるのかな?って期待した。すると、開口一番友人の口から出たのが

「えっ誕生日だったんだ知らなかった」


だそうだ。まずここで「ハア?」である。

...が、事前に「わたし、誕生日なんだよね!!貢物や食物などで祝うように!!」とちゃんと言ってなかったのでしょうがない。言っときゃよかった。まあいいか、これから何かあるかもしれないし♡と思った。

そんで、わたしの友人を交えた夕食のあと、細かい友人はミッドタウンの無印良品に買い物にいった。細かい友人は無印良品が好きだが、友人が住んでいる土地では無印良品は高級品なので日本の無印良品でしこたま買い込むのである。私は買い物に付き合うのも面倒くさいので敷地内のスタバでアイスカフェラテを飲みながら待っていた。アイスカフェラテの氷も食らい尽くす頃に友人は自分の買い物から戻り、「これ!誕生日プレゼント」と差し出した。

うわあい!無印良品の隣にあるディーン&デルーカのクッキー(小)だあ!


お前!!!!自分の買い物のついでにそこにあった店のテキトーなお菓子買ってきただけじゃん!!!後で値段見に行ったら1200円だったわ!!えっ、、まさか?!?!誕生日プレゼントがこれだけってこと、、ないよね、、?!いやいやそもそも、一週間も泊まりに来る人が手土産もなしに、しかも誕生日プレゼントがクッキーってどういうことやねん!!!!

そして何より大切なのは、

わたしは普段甘いものを食べない

ということだ。別に嫌いじゃないけどダイエット中なんで。あと私、きみといる時ビールはめっちゃ飲むけど甘いもの食べたことないよね?いいですか、みんなわかってると思うけど、プレゼントを上げる時は貰う人のことを思い浮かべて、その人が喜ぶ顔が浮かぶものを買うこと!!!!貰う人のことを考えないプレゼントは0点です!!!!幼稚園からやり直し!!!!!!!!

ちなみに、友人が滞在した一週間のあいだ、AFURIをワリカンで食べたりとかはしたけど、祝的な食事の振る舞いやプレゼントは一切なく、マジでこのクッキーで終了だったことをこの時の私に伝えたいです。

まあそんなこんながありまして、週末時間があったのでその細かい友人と箱根に旅行に行った。

ホテルの部屋から見える景色!富士山スゴイ!

朝の富士山

朝食では、コックさんがキティちゃんのオムレツを作ってくれた!カワイイ!

箱根の大自然がスゴイ!

ということで箱根を満喫。帰路についたわけですが、帰京から仕事に向かったわたしに届いたのは、googleスプレッドシートのリンク。開いてみると、友人からの1円単位のワリカン請求だった。

わかりやすくてありがたいなあ。

わかりやすくてありがたいけど、

ちょっと引いた。

なんか怖くて。

友人は「いやー作るの大変だったよ!」と得意顔である。そうですか、、ありがとうございます。

そんな感じで、細かい友人との生活は

・夜中12時に帰ったら「洗濯したい」と言う。じゃうちの洗濯乾燥機でやってくれと言うと、サイズが小さいから嫌だという。夜中の12時である。そこから24時間やってる近所のコインランドリーを検索。「がんばっていってらっしゃい」というと、「お前も着いてこい」と言う!!!なぜ!!!!!!!不機嫌全開でついていった。それから1時間半かかった。次の日も仕事やっちゅうねん

・細かい友人は他人のことを褒めない。仕事から帰ったら「君の家、水回りが不潔だったから掃除しておいたよ」と言われてまずここで血管がキレそうになる。そして得意げに「パイプユニッシュを2本使って水回りを流れやすくしたよ!そして、珪藻土のマットは汚れが落ちなくてさ!どうしたと思う?紙やすりを使ったのさ!紙やすりはここに置いておくから、これからも使ってね!」と言うのだ。普通のコミュニケーションであれば「君の家は片付いてるね。でも水回りでちょっと〜」という感じで、褒める→問題を言うというフローになるが、細かい友人はマジでクッションがないのでいきなり文句を言われる感じになる。

というかんじで仲良くやっていたが、私のなかで音もなくストレスがたまり積もっていたらしく、女友達と飲んだ時に事件が起こった。ワイン1本を開けたわたしは、超絶泥酔。最寄り駅を降りた時点で爆睡し、駅員さんに起こされる。

その後も改札を出たとたんに床で寝だす。

そこに通りがかったやさしいおじさんが、ボルビック1本くれた。ありがとう、おじさん。写真とってましたがプライバシーがあるので掲載はしないでおきます。

どうにか意識を取り戻し、家に向かって駅からの坂をフラフラ歩きながら降りるわたし。植え込みに突っ込んだり、ベンチに横たわりながら歩いているため、心配になったらしいサラリーマンの人が手をつないで歩いてくれた。ほとんど記憶がないが、写真を見るとなかなかのイケメンだ。

ありがてえ

そんなやさしいイケメンさんだが、わたしが途中で「ラザニア食べる!!!」と言ってセブンイレブンに入り、ラザニア片手にセブンイレブンを出ると消えていた。お役御免と思ったのかもしれない。あの時の眼鏡の男性の方、ありがとうございました。

で、泥酔して帰ったわたしは細かい友人にこれまでの鬱憤を全部ぶつけたらしい。マジでひとつも覚えていないのが惜しい。どんな感じで鬱憤をぶつけたのか知りたいが、友人にはブチ切れられるのがものすごい恐怖の体験だったみたいで全然教えてくれない。

まあ、考え方が違う人が一つ屋根の下で一緒に過ごしたりするとぶつかったりすることあるよね。妹が旦那と喧嘩をしたときに「本当に旦那と口を聞きたくない。同じ空気吸うのも嫌」と言っていて、「そんなことあるのかな〜?」と思っていましたが、あるということがわかった。細かい友人にイライラする時は無意味にコンビニで時間を潰したりした。

ということで、以上全部愚痴でした。愚痴というのは生産性がないが、吐き出すと自分がスッキリするのでまあどこかに出したほうがよいものだ。

細かい友人とは、ちょっと疎遠気味ですがいまも普通に友人です。


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