また京都に来ている。今年、いまのところ毎月来てるな〜。

京都は美味しいものがたくさんあるので、とにかく1カロリーでも無駄なカロリーを摂取しまいと、ギリギリまで頑張りたいと思っている。

ところで今日はいちにち呉服屋さんの取材で、お昼休憩に地元の方にすごく人気なんだというお店に連れて行ってもらった。京都のお寿司屋さんなんだという。「絶対あそこがいいわよ！混んでるけど！」と、生粋の京都人のおかみさんの太鼓判だった。おかみさんは言う。

「カレー鍋がおいしいのよ！」

寿司屋で、、カレー鍋、、？！

まあなんかの聞き間違いだろうと思って聞き流した。そして連れて行ってもらったお店は、木造の町家を使ったすごく風情のある店構え。

部屋には達筆な毛筆の掛け軸がかかっていて、窓からは中庭が見える。雰囲気は最高。着物を着たお客さんがちらほらいて京都っぽい。

ランチセットを頼むと、出てきたのがこのお寿司。ばってらがでかい！！おにぎりぐらいある！！

そんでドーン！！これが噂のカレー鍋！！ほんとにランチについてきた！！

さらに赤だしの味噌汁までついてる！カレー鍋はさっぱりとしていて、豚肉の味が濃くておいしかった。

これにデザートのコーヒープリンもついてくる。

で、お値段がなんと

1000円

せんえん！！！！

sennen!!!

これが！！

この雰囲気で！！！

なんてことだ..これだけのボリュームでお味もおいしい。信じられない。

地元の方に人気なのはこういう店だ。マジでコスパがすごい。

観光客は「コスパなんかどうでもいいからここにしかないものが食べたい」と思うものだが、地元の人からしてみると、「ここにしかない」とか「伝統がある」とかは食事を選ぶ基準にはまったくひっかからない。

ちょっと目新しいほうがいいし、今っぽいほうがいい。固いうどんよりも、スパゲティのほうがいい。そういうものだ。わたしだって普段はせっかく東京に住んでいるんだからどぜう鍋を食べるぜとは思わないで、ナポリタンばかり食べている。

地元の人に人気な店はたしかにおいしい。でも観光客に好まれる店というのは、それはそれで観光客にとっては良い店なのだ。

・希味 （のぞみ）