東京にて、とある平日、朝１０時。本日は取材である。待ち合わせ場所に現れた、USNのアリサ嬢が着てきたジャケットを見て白目をむいた。

アメリカ・デトロイトのテクノグループ「UNDERGROUND RESISTANCE」さんのワッペンが胸元に輝いている。

UNDERGROUND RESISTANCEのみなさん

UNDERGROUND RESISTANCEはデトロイトでマッド・マイクさんらを中心に結成されたテクノグループ。ジェフ・ミルズもかつて在籍していた。彼らの拠点は80年代終盤、自動車工業が衰退し、荒廃しきった夢も希望もないデトロイトの町。クラフトワークやシカゴ・ハウスに影響された、ときには怒りに満ちた、時には涙が出るほど美しいテクノ音楽を作っていた集団である。（いまも活動中）

そんなURのジャケットをこんな可愛らしいお嬢さんがなんで着ているのかと聞いたら、「URが好きでデトロイトまで買いにいったんです」と言われて、その瞬間に惚れた。アリサ嬢がアメリカの大学に留学しているときに、車でムーブメントフェスティバル（デリック・メイが２千万借金して開催したと言われる音楽フェス）を見に行って、そこで買ったそうだ。そんな一面があったなんて知らなかった...！！好きです！！と告白したが特に何も起こらなかった。

知らんがな

昔から雑誌では「モテる服」というのが特集されていて、「どうやったら服でモテるんだ」と疑問に思っていたのだが、こういうことだったらしい。恋に落ちる服というのは実在する。