ベ○ーチェ

最近、仕事がはかどるカフェといえばベ○ーチェ。間違いない。スタバはいつも激混みかつネットが遅いのに、ベロー○ェはいつも席があるしレジに並んでないしその上ネットが早くてありがたいことこの上ない。

というのを周りの女子に言うと、「え〜ベ○ーチェですかー?!わたし、全然行かないですう〜」と非難の目で見られてしまうのである。これは悲しい。ちなみにおじさんに言うと「ベ○ーチェいいよね!俺も大好き!とくにカフェオレが美味しくてさあ!」とノリノリになってくれる。美味しいかどうかはおいておいて、ベ○ーチェはとにかく女子に人気がない。日本のカフェの顧客満足度でスタバもコメダも圧倒し、トップになっているというのに全然人気がない。キエエ

なんで人気がないのかというと、まあ安い。アイスコーヒーはなんと210円、缶コーヒー二缶分にも満たない安さだ。スタバはショートサイズ280円なのであまり変わらない気もするけれど、その70円に価値を見出す人が訪れるのがベ○ーチェである。

そのため、店内の年齢層が心なしか高い。そしてそこでなされている会話がちょっと、なんか、スタバとは違うのである。

先日ランチタイムに行ったところ、隣になったのは、上品な老婦人とその娘さん。娘さんはスタイルの良い美人だが、どうにもこうにもお母さんへのあたりがキツい。基本的に、相手を否定するスタンスで会話をしているのだ。母がああ言えばこう言う、こう言えばああ言う...。

「そういえば、あの人は元気かい?」「は?!あんな人最低よ!」

「お母さん、なんか買い物行こうか?」「そういえば、ソックスが欲しいのよねえ」「ソックス?!そんなのいっぱいあるよ!タンスの一番下に、たくさんあるんだから。わたしこの前見たわよ。いらないよ、そんなの。食べ物だったらいいけどさ、消え物だから」

「引っ越しが面倒くさくてねえ」「は?!別に今の家、好きじゃないんだからいいでしょ?!」「そうねえ」

みたいな感じだった...。思い出すだけで胃が痛い...。娘さんはすごくしっかりしているきちんとした女性みたいだったが、何もかも否定から入る人というのを見ると私は胃が痛くなってしまうのだ。生きるためにはいろいろ取捨選択していかなければならないから、毅然とした態度でいなければ自分の何かが損なわれてしまう。だから自分を守るために、硬い殻を身の回りにつけて、自分を強く持つのは大切なことだというのはわかっている。でも、そういう当たりがきつい人を見るだけで「ああ生きるってマジつらい...」みたいな気分になってしまう。

うーむ、ベローチ○と全然関係ない話になってしまった。また別の日の夜に行ったところ、事業をやってるっぽいちょっとクリエイティブっぽいおじさんが、20代前半の娘みたいな女子を連れてお茶していた。女子に夜ご飯をおごった帰りらしい。女子はおじさんの事務所で働いていたことがあったみたいだ。そして女子はおじさんに向かって、あけすけな恋愛相談みたいなことをしているのだった。おじさんは女子に向かって「やるだけの関係ならやめれば?」みたいな若者言葉を使ってまるで同年代の女子かいなみたいなやり取りを繰り広げていた。それだけでも結構ぐったりさせられるものがあったのだが、最後におじさんは女子に向かって「こんど遅くなったらうちの事務所で飲もうよ」という下心丸出しのオファーをして、女子に「絶対やだ」とあっけなくそのオファーを蹴られていた。

その横でペタペタとパソコンのキーボードを打つのが私だ。ベローチ○は人の会話が異様に良く聞こえる構造になっているのである。そんなベローチ○ですが、ぜひ女子にも使ってもらいたいと思います。おすすめメニューはアイスミントルイボスティーです。



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