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夢のようなドーナツ屋さん

英語訳された日本の漫画がたくさんある、という理由で頻繁に訪れるようになった図書館があります。うちから車で20分ぐらいのロサンゼルス市の市立図書館の分館。

その図書館からの帰り道にドーナツ屋さんがあるのをある日発見。車の通りに面していて、ガラス越しに見えるお店の中は、テーブルに山積みにされたドーナツ用のピンク色の紙箱。

車で通り過ぎるばかりで、山積みのピンクの箱の向こうのショーケースにどんなドーナツが並んでいるのか全く見えない状態だったのが、余計、どうなってんのかね? と興味をそそります。

というわけで、ある日図書館の帰りに寄ってみることに。

その日は夕方の6時ごろにお店に寄ったんだけど、なんと、ショーケースにドーナツがぎっしり並んでいる。私の感覚としてドーナツって朝やお昼に食べて、夕方にはもうお店も閉めるし、という理由でショーケースに残っているものはわずか。。。という構図だったのが。

その為、夕方になってもたくさんドーナツがあるのはおいしくなくって売れ残りなのかしら?と思いがちなんですが(私だけ?)。そうでないお店もあるのだ、ということをがっちり証明してくれたこのお店。

しかも、こんなデコ・ドーナツがたくさん並んでいるのだ!

このクロワッサン生地のドーナツはとても罪深い。
この写真を撮った日はバレンタインの数日前だったので、バレンタイン仕様のドーナツとLA Ramsのドーナツが。紫色のドーナツもRamsのカラーなんだと思う。優勝したね。
始めて訪れた時、息子ちゃんは下の段に映ってるピンクにスプリンクルがのっかってるやつを注文していた。彼曰く、このデザインはユニコーンだそうだ。夫はホーマー・シンプソンと呼ぶ。

しかも、並んでるドーナツが全部フレッシュで、柔らかい! いつだったか人気のドーナツ屋さんに行って、非常にオーソドックスなチョコレート・オールドファッションを頼んだら、作ってからかなり時間が経っているような食感でがっかりしたことがあるのです。

でも、ここのドーナツは夕方6時に行ってもフレッシュ。なんと営業は朝の4時から夜の11時とか。まさに休みなくドーナツを製造しているのかもしれない。

私の好みを言わせてもらえば。。。こういう飾り立てたゴージャスなドーナツは見て楽しめるけど、食べる分にはシンプルなシュガードーナツ、とか張り切ってフレンチ・クルーラー・チョコぐらい。^^

息子ちゃんの御贔屓はこのエルモー・ドーナツ。1つでドーナツ、クッキー、ドーナツホールと、3種類も食べれる!のだそうです。

ロサンゼルスに移ってきて初めの頃は、ドーナツ屋さんの多さにうれしい悲鳴を挙げていました。確かに有名どころのクリスピー・ドーナツとかもあるけれど、こういう小さい個人営業のドーナツ屋さんがどこにでもあるのですよ。

後で知ったことだけど、南カリフォルニアのドーナツ屋さんはベトナムから移民してきた人たちが始めたビジネスが圧倒的に多いらしい。なんでドーナツだったのか知らんが、ベトナムはフランスの影響が強くて、バゲットとかもおいしいし、こういうベーカリー的なものは馴染みやすかったんだろうか。ついでに、ロサンゼルスのドーナツ屋さんで数個ドーナツを買うと大概ピンク色の紙箱に入れてくれる。これがピンク色なのも、ベトナムの文化が反映されているらしいです。

なんでピンクかと言うと、アメリカ人がそれまで使っていた白い紙箱だと縁起が悪い、という考え方から。なんで縁起が悪いかというと、ベトナムでは白い箱はお葬式に通じるらしい。それでドーナツ屋さんを始めたベトナム系の人たちがピンクの箱を使い始めたのが定着した、とか。 ま、そんなうんちくを教えてくれたのも、アメリカ南部出身の白人の知り合いだったから、どこまで本当なのか知らんけど。

なんにしても、目の保養になるドーナツにお目にかかりたい、と思ったら、ここ、コロラド・ドーナツ、お勧めします。

Colorado Donut 1578 Colorado Blvd. #14, Eagle Rock, CA 90041

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