見出し画像

鯉のぼり、泳ぐ!(風が吹くまでは垂れてるけど)

多分、7年ぐらい前になると思う。確か、最後に母が会いに来てくれた時に持参してくれた、息子ちゃんの健やかな成長を祈っての鯉のぼり。(母はしっかり生きてます。こんな書き方すると故人のようだけど、最後にアメリカに来てくれたのが7年前、ということ。悪しからず)ここ数年、物置の奥にしまい込んでしまったのと、気が付いたたら5月5日過ぎていた、ということの連続で、なかなか出せないでいた鯉のぼり。今年は携帯のカレンダーに予定として書き込んだうえ、昨今の事情で時間にゆとりが有るような無いような、おまけに暇でしゃあないわ、とほっとくとマインクラフトかYouTubeづけの息子ちゃん。先週末までは雨が続いたり、なんだか私が乗り気でなかったり(理由は忘れてしまった)で、なかなか出すところまでたどり着かなかったんだけど、今週末は、まさに鯉のぼり晴れ。息子ちゃんもお手伝いする、という。手間かける、の間違いでは?と思うが、頭の中の声として処理。

この鯉のぼり、手描きなんです。そして黒い鯉には金太郎がまたがっています。手描きだからだと思うんだけど、色が鮮やか。私の地元、大阪府堺市の高儀(リンク付き)という職人一家が明治時代から手描きで続けている伝統工芸だそうです。 それをたまたま高島屋にいた母が実演をされているところに居合わせ、うちにベランダがあるのでちょうどいいんじゃない?とベランダサイズを買ってきてくれた、という塩梅。お店(というのか?工場でもないと思うが)の場所は浜寺船尾町。小学校の頃、夏になると浜寺水練学校という古風な名前のスイミングスクールに、チンチン電車と呼ばれる路面電車に乗って行ってたなぁ、その時の船尾町か。。。と少しメモリーレーンに脱線。今もあるんだろうか、あの水練学校。

それはさておき、ここの大阪伝統工芸・高儀では鯉のぼりの柄を布に描く体験見学までさせてくれるようです。こちら 次回帰省した時に息子ちゃん連れていったら興味示すかも。大阪府堺市と言えば、包丁も有名なのです。地元なんでたいして考えたこともなかったんだけど、去年だったかな、料理好きの同僚が奥様と二人で日本に旅行に行くことになり、その際、堺に寄って包丁工場を見学してくる、と教えてくれた時には正直びっくりしました。どこの工場だったかは覚えてないんだけど、確か大和川に近い、浅香とかそのあたりだったような。。。さらにびっくり仰天だったのは、その包丁工場、後継者がなんとフランス人!(これはその工場のウェブサイトより)日本人より非日本人のほうが伝統工芸とかに興味あるのかも、と思ったり。ついでに、包丁に関しては、日本の包丁は素晴らしい、と思う。切れと使いよさがまったく違うのだ。私が今愛用しているのも、母が持ってきてくれた堺包丁なんだけど、少し研ぐだけで、すべての物がまるで豆腐を切るかのように切れちゃうのです。堺包丁、素晴らしすぎる! 脱線し過ぎだけど、私の周りのアメ人で料理に興味のある人は大概、日本の包丁の良さを知っている。これは。。。次の帰省前にオーダーを取っておいて、堺包丁を輸入、知り合いに売りさばく、という副業にできないだろうか。。。検討しよう。

そうだ、鯉のぼりの話をしていたのに! 

もう一つ、この件で書こうと思っていたこと。それはですね、鯉のぼりを物置の奥にしまい込んでしまって云々、と書きました。その状況がかなり変化したのです、この数年で。断捨離、とかではないのでその辺の期待はなしで。

何が変わったかというと。。。その物置がここ1年ぐらいから秘密基地になりまして。

窓が一つある、いわゆる納戸、ですかね。夏は蒸し風呂のごとく暑く、冬はアラスカの万年氷のように寒く、ネコですら入りたがらないスペースなのに、八歳児にはこの上ない快適秘密基地。私に言わせれば、いくら整えても一回ちびっこが入ると元の木阿弥というブラックホールなんだけど。

画像1

こうやって載せると結構なスペースあるようにもみえるが、実際は。。。ま、いいや。この秘密基地のおかげでこのスペース、物が崩れ落ちてこないようにいろいろ考えて、捨てたものもあり、別の場所に移したものもあり。で、なにが鯉のぼりの関係あるか?というと、この上の写真の左はし。ぶら下がった青と赤のチェックの座布団の左側に、鯉のぼりセットの箱が立てかけられているのです。

これこれ。いままではすんなり取り出せない状況だったのが、秘密基地のおかげで、取り出すのめちゃ簡単。なので今年はサッとだして鯉のぼり組み立てて、箱だけサッとしまっちゃいました。

今回出してみて、あら~ 結構汚れちゃってるね、と思った鯉のぼり。今年はしまう前に洗おうと思う。つるす前にアイロンはかけたんだけど。なんせ数年箱にしまわれていたのでシワシワ。皺を伸ばしたので今年は泳ぎやすいかね?

それから黒い鯉に乗ってる金太郎をみて、息子ちゃんが、なんでこの赤い太っちょが黒い鯉に乗ってるの? どない説明すればいいのだろうか? 当面は、だって健康を祈る鯉のぼりなのに、ヒョロヒョロのヒョロ助だとお話にならないじゃんねぇ、とゆっといたけど、確かに。なぜ真っ赤な金太郎なの? 色的に肌色の金太郎が黒い鯉に乗ってるっていうのもしっくりこないのかな。

あ、これが全面です。屋根より高くないけど。

画像2



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?