見出し画像

Fika紀行. 地上の楽園ローゼンダルスガーデン

こんにちは。スウェーデンにきたからには、フィーカ(Fika)をいろいろな場所で体験するのがわたしのミッションです。

フィーカ(Fika)は、スウェーデンの大事な食文化であり、日常生活の一部です。コーヒーや紅茶などの飲み物と、シナモンロールやプリンセスケーキなどの伝統的なお菓子を味わいながら、家族や友人とおしゃべりを楽しむ大切なひととき。職場でもランチの前後に15分位ずつ、仕事の時間に組み込まれているそうです。1日の中で甘いものとお茶でほっとする時間が最も好きなわたしには、もうスウェーデンは安住の地です。

さて、今回訪れたのは『ローゼンダルスガーデン』というFarm to table(畑から食卓へ)スタイルのお店。以前東京で受けた、見瀬理恵子さんによるスウェーデンのお菓子教室でいただいたFika本で紹介されていたのをきっかけに知り、行きたいと思っていたのでした。2020年夏時点のとびきり素敵な様子をお伝えしたいと思います。

Fikaの前にABBAる

わたしの最寄りのバス停Ostra Stationから、カフェが位置するユールゴーデン島まで直通のバスで20分ほど。現在はコロナ対策で公共バスが無料なので、交通費かかりません(これほんとありがたい)。

ストックホルムはいくつかの島が連なってできている都市で、それぞれの島の土地利用には特徴があります。このユールゴーデン島は、レジャー施設と公園が主なアトラクションで住宅街はあまり存在しません。ABBAミュージアムもこの島にあり、わたしはちゃんと観光客らしく、ABBAミュージアムからのローゼンダルスという半日プランで島を訪れました。

画像2

めっちゃリアルなメンバー像とともにポーズ。

『ローゼンダールスガーデン』へ

この農園では、30年以上前からバイオダイナミック農法で野菜、果物、ハーブ、花、観葉植物を育てていて、敷地内にある温室カフェで育てられた食材を使った新鮮なお料理がいただけます。ABBAミュージアムからメイン通りを歩いていくと森に入り、その森を抜けると畑が見えてきます。

画像1

ここら辺には人がほとんどいないので場所が合っているのか少し不安になりますが、温室の周辺にはたくさんの幸せそうな表情をした人々がいました。

画像3

温室の中は、レストランと観葉植物のお店になっています。日曜の昼間に行ったので、少し並びました。ちなみにスウェーデンではコロナ対策はマスクの着用ではなく、2mのソーシャルディスタンシングを採用しています。

画像5

温室に入ると、カウンターに並んでオーダーする形式で、メニューが素敵なブーケとともに立てられていました。

画像4

列に並んでいるうちにおやつを選んでいくシステムです。できるだけ自給自足でオーガニックの素材を使っているだけあって、お値段は少し高め。友人と二人で行ったので、ニシンのオープンサンド、スープ、キャロットケーキを一つずつ注文し、シェアしました。

画像15

ニシンのオープンサンド。卵やケイパーがトッピング。どちらかというとオープンサンドはデンマークの料理らしいです。

画像6

季節のスープ。人参とナッツにサワークリームを添えたスープでした。生姜やハーブが効いていてとっても美味しい。サイズはかなりのビックボウルで、二人で分けました。Photo: @shermyyy

画像7

そしてデザートにキャロットケーキ。このケーキが大好きなのですが、ここのは甘さも食感も味もすべてがバランス良く、しあわせが口いっぱいに広がりました。Photo: @shermyyy

どれも地元民サイズでとっても大きいので、二人でシェアがちょうど良いです。お値段は合計で230SEK(約2,760円)、これを二人で割るので良い感じのランチ代におさまりました。食後の運動もかねて周りをみて回ると、ショップにはローゼンダルス産のジュース、ジャム、ハーブ、野菜が売っていました。

画像9

画像10

温室の中の観葉植物たち。プランツ好きにはたまらないスペースです。ただ、ベルギーに比べてプランツの値段がスウェーデン割高です。

画像11

めっちゃ素敵な飾り付けをしてあるテーブルがあったので、テンションが上がって一緒に写真を取りました。この色とりどりの花瓶は買えます。

画像12

最後にお花畑をご紹介。あちこちで足元からお花やハーブの良い香りが立ち上がってきます。ミツバチたちがせっせと花粉や蜜を集めています。えっここほんとに地上の楽園でしょって感じでした。

画像13

これは自分で好きなお花を摘み取る、量り売りのスタイルで、入場は無料です。ただいるだけでも楽しいです。

画像14

皆さん見事に素敵なブーケを作って、帰って行かれました。これが都会からすぐに行ける場所にあるっていうストックホルムの都市デザインのすばらしさ...。週末にオーガニックガーデンでカフェしてお花を摘んでいくっていう彼らのライフスタイル。スウェーデン良すぎる。永住したい。

画像15

永住できる望みはとても薄いので、とりあえずお花に埋もれて写真をとっておきました。いる間にまた来よう。

『ローゼンダールスガーデン(Stiftelsen Rosendals Trädgård)』
住所: Rosendalsterrassen 12, 115 21 Stockholm
ウェブサイト: https://www.rosendalstradgard.se/in-english/ 
インスタグラム: https://www.instagram.com/rosendalstradgard/ 





私の発信が、何かの役に立てたら嬉しいな。「心の声に耳を傾け、自然体で生きていく。」よりナチュラルで自分らしい暮らしに興味のある方に、今後も日々発見したことを共有していきたいと思います!