まず、朝の支度。
眠くて目覚まし時計を5分おきに鳴らすこと30分。
お弁当の山菜おこわを温める、シシトウを炒める、おでん風の煮物に火を入れる、目玉焼きを焼く　すでに20分。
面接官の仕事なので、ジャケットを引っ張り出す。紺色のパンツを探すこと10分。これ難解。

　思っていたよりも時間がかかる。
最後に、トイレの水がたらたらと完全に止まらないのが気になって、タンクを探る。手が黒くなる。なんどもタンク内の浮きなどをいじってみる　こんなことをしていて余計に20分超過。

　どこにしまったか忘れていた服や小物。おやつ用の巾着を探したり、忘れてしまっていた化粧の順番を探ったり　本当に慣れない一連の動作をなぞったり。

　朝の支度は結局小一時間余計にかかってしまった。
丁寧なのか、ただトロくなってしまったのか？
よく北海道あたりからの旅行の後に、同じような様子になっていたけれど、輪をかけてひどいな、今回は。
よく老齢の親を慣れない土地に引っ越しさせると負担をかけるというけれど、わからなくもないな。

　仕事の方は、ぼやっとしているくらいの方がかえって良かった。それでもどうしても相容れないタイプの人が登場して、その感情が表に出たかもしれない。
難しいな。

　そんな仕事の初日。
トロいのも今のうち。