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海外旅行ハプニング 飛行機編

海外旅行が好きで、チャンスがあればあちこちに行っていますが、これまでに何度かハプニングに遭遇しました。
海外旅行では何も起こらない方がいいのですが、万が一、似たようなハプニングに遭遇した時にスムーズに対処できるかもしれないので、私の経験談をシェアします。


飛行機オーバーブッキング


2018年のゴールデンウィークに往復ともカタール航空でチケットを予約してオランダへ行ったのですが、東京へ戻る復路フライトがオーバーブッキングとなり、予約したカタール航空ではなく、KLMオランダ航空+全日空で成田へ戻ってきました。

アムステルダムの空港でスーツケースを預けるためにチェックインカウンターに並んでいたのですが、一人旅の人をメインにスタッフの人がランダムに声をかけていて、「オーバーブッキングだからKLMに振り替えませんか?300ユーロ払います」とのことでした。
往復で85,000円のカタール航空チケットだったのに、300ユーロ(当時のレートで39,000円程度)ももらえるのであれば、実質46,000円でオランダ往復できることになります。
しかもトランジットの時間が短縮されて、当初のカタール航空よりも3時間も早く成田に到着できるとKLMのカウンターで説明をうけました。
断る理由がどこにもない!超絶ラッキーと思い、即答で振替ました。

当初のフライト:アムステルダム→ドーハ→成田
振替後フライト:アムステルダム→デュッセルドルフ→成田

アムステルダムのスキポール空港のカタール航空のカウンターは随分端っこの辺鄙なところにあったのですが、KLMはスキポールがベースのオランダの航空会社なので、空港のメインのアクセスしやすい場所にカウンターがあります。空港内をスーツケースを押してずいぶん歩きましたが、早く自宅に帰れると思えば全然苦にならなかったです。

で、日本帰国後に、果たしてどうやって300ユーロを受け取るのかしら?と疑問に思い、当初のカタール航空のチケットを発券してもらったDeNAトラベル(現在はエアトリ)のカスタマーサービスに連絡してみたら、「手数料としてDeNAトラベルが7,500円を徴収して、残額を指定銀行に振り込みます」と説明されて、あっけにとられました。フライト振替に関して旅行会社は何もしてくれていないのに、なんで手数料を取られるのよぉ、、、と納得できなかったです。
そこでカタール航空の日本支社に電話してみたら、あっさりとカタール航空から私の銀行口座に300ユーロ分の日本円を振り込んでもらえました。

もしオーバーブッキングで現金返金がオファーされたら、是非返金方法と時期を空港カウンターで確認されてください。私のように嬉しさで舞い上がって、肝心の手続きを確認しないのはアホだと思います。

乗継でスーツケース間に合わず

2019年11月にANAのマイルを使って、ポーランドへ行ってきました。
往路:成田→ワルシャワ→クラクフ(その後ポーランド国内を電車で周遊)
復路:ワルシャワ→ミュンヘン→羽田
ANAの特典航空券のサイトで出発地と目的地を入力して、ANA側が提案してきたフライトの組み合わせなのですが、復路のミュンヘンでの乗り継ぎ時間が1時間5分しかなかったのです。予約する時点でほんのちょっとだけ不安だったのですが、ANAが自社のサイトで提案してくるフライトだし、日本の航空会社だからという論理的根拠のない理由で、勝手に大丈夫だろうと思っていました。

ですが、実際には不安が的中してしまいました。

ワルシャワからミュンヘンへのフライトはスターアライアンスのポーランド航空の運航で、ワルシャワの出発が遅れ、ミュンヘン到着も30分くらい遅れました。
ポーランドもドイツもシェンゲンの国なので、私はドイツ・ミュンヘンで出国審査も受けなければなりません。
ミュンヘン空港は大きな空港でターミナル間の移動はシャトルモノレールのような乗り物に乗る必要がありました。
空港内を全速力で走って、出国手続きのカウンターの行列ではEUパスポート持っていないくせに、空いていたEUパスポート保持者の列に並んで、「もうすぐ自分のフライトが出発してしまうのよぉ」と泣き顔で事情を説明したら、同情してもらえたのか、すぐに出国スタンプを押してもらえました。
その後もひたすら空港内を走って、羽田行きの搭乗ゲートで最後の乗客が乗っているところにギリギリ間に合いました
汗だくになるくらい走ったので、のどがカラカラになったのですが、飲み物を買う時間はなく、とにかく飛行機に乗りました。

余談ですが、乗ったら通路側に座っていたおばあ様が「窓際の席に移動したい」とわがままを言ってCAさんをめちゃくちゃ困らせていて、出発できなさそうだったので、私の窓側の席を譲りました。CAさんたちが代わる代わる私の席に来てありがとうございますとお礼を言われましたが、めちゃ走ったからお水が欲しいとお願いしても、出発前にお水はもらえませんでした。離陸前のセキュリティ確認の時間帯にはエコノミークラスには絶対に飲み物をサーブしないようですね。

で、飛行機は無事に離陸して、ターミナル移動と出国手続きを30分ほどで成し遂げた私ってすごいと自画自賛していたのですが、ふと、預けていたスーツケースはどうなったのかしら、、、と不安になってきました。

羽田に到着して預け荷物を引き取るターンテーブル前で待っていたら、ホワイトボードに私の名前を書いた係りの方がターンテーブルの周りを周回していらっしゃいました。あぁ、やっぱり、スーツケースは間に合わなかったんだと悟りました。


乗継できなかった私のスーツケースは次の便で羽田に届き、ANAが私の自宅まで宅配便で送ってくれることになりました。
日本入国者である私と別便で届くスーツケースなので、税関手続きとしてスーツケースの中身を事細かく列記することは、理解できました。ターンテーブルの近くにある税関申告書を書くためのカウンタ―で立ったままスーツケースの中身を全部列記して、宅配便の伝票も記入したので、気づけば同じ便に乗っていた人はもういなくなっていました。みなさん自分のスーツケースを回収して空港を離れていました。めちゃくちゃ時間かかりました。

対応してくださったANAの係りの方にスーツケースの暗証番号をお伝えして、鍵も預けました。なんでそこまでしなくちゃいけないの?と思いました。スーツケースの持ち主である私の管理下を離れてしまったスーツケース内に違法なものなどが入っていないかを調べるためだったようです。後日自宅に届いたスーツケースは税関の係りの方が開けて中身を確認したようで、中身が乱れていました。私の意図でスーツケースが私の管理下から離れたわけではないし、無理がある乗り継ぎ便を提案してきたANAの不手際なんじゃないの?とこの時点では思っていました。

まぁ、起きたことは仕方ないし、ミュンヘン空港で猛烈ダッシュしたことは特段気に留めていなかったのですが、後日、ANAからアンケート依頼のメールが来たので、「乗継便に間に合わなかったらどうなっていたの?」「スーツケースの中にあった日用品がすぐに使えず不便だった」という主旨のことを丁寧な言葉遣いでメールしたところ、次のような主旨の返信がありました。

・各空港が公表している乗り継ぎ標準時間を満たしている乗継便を特典航空券サイトで表示している
・もし乗継便に間に合わなかったら、その時点で出来る範囲での最善を尽くし、東京行のフライトを手配する
・国際運送約款に明示してあるとおり、乗客と手荷物を最終目的地まで輸送することがANAの責任範囲であり、今回のケースでは乗り継ぎに間に合わなかったが、無事に羽田へ届けているのでANAは責任を果たしている

だそうです。びっくりしました。年間に数十本の飛行機に乗りますが、そんなルールになっているとは知らなくて、勉強になりました。

空港のトランジットエリア内にある「乗り継ぎカウンター」って何のためにあるんだろう、といつも思っていたのですが、もし乗継がうまくいかなかった場合にお世話になるんでしょうね。

このハプニングから学んだことは日系航空会社の特典航空券サイトが提案してきたフライトの組み合わせでも過信せず、「乗継は十分に時間の余裕を持つ」です。

ビジネスクラスへアップグレード

ずいぶん昔の話になってしまいますが、2015年のゴールデンウィークにフィンエアでフィンランド・ヘルシンキへ旅行した時に、成田のカウンターで無償でビジネスクラスにアップグレードしてもらえました。

理由はさっぱりわかりませんでした。

こぎれいな服装をしていたらアップグレードしてもらえる、とか聞きますが、当時私はかなりカジュアルな格好していましたし、同じようにアップグレードしてもらっていた男の子2人組はジーンズにバックパックというスタイルだったので、服装は関係なさそうでした。

航空会社のマイレージやステータスにも興味がないので、マイレージ会員ですらなかったです。

飛行機のチケットはフィンエアのWebサイトで直接購入しました。でも、そのことが無償アップグレードに影響していたかどうかは不明です。

海外出張で上司に同行するという理由で、ビジネスクラスに乗せてもらったことはあったのですが、プライベートでの初めてのビジネスクラスで大喜びしてしまいました。

マリメッコのブランケットにアメニティ、アラビアの食器でサーブされるミール。ヘルシンキに着く前から、フィンランドの雰囲気が味わえてとってもよかったです。

ビジネスクラスを満喫したいと思って、寝るのがもったいなくて、ヘルシンキまで一睡もしませんでした。

もしかして、復路もラッキーハプニングがあるかしら?と期待してしまいましたが、そんなに甘くはなかったです。復路はエコノミーで東京へもどってきました。

結局、いまのところ、人生で最初で最後の無償アップグレードです。


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