見出し画像

海外空港から日本帰国の国際線に乗るとき

初めて海外旅行へ行く方が、海外の空港から日本へ帰国する時を想定して段取りをnoteしてみます。

日本を出発する時は日本語が通じるので、心配は少ないと思いますが、海外の空港から初めて飛行機に乗る時はドキドキすると思いますので、読みながらシミュレーションしてみてください。

1.オンラインチェックイン

航空会社によって開始時間は異なりますが、搭乗時間の36時間前とか24時間前からオンラインチェックインが可能になります。
オンラインチェックインを済ませておけば、搭乗当日に空港のカウンターでのやり取りが短縮できますし、オンラインチェックインの際に無料で飛行機の座席を指定できる時もあります。

スマホに航空会社のアプリを入れておけば、オンラインチェックインが可能になったタイミングで通知が飛んでくるので便利です。

ニュージーランド航空は24時間前からオンラインチェックインが可能でした


2.荷造り

機内持込カバンに入れるもの

  • パスポート

  • お財布・日本のお金

  • 日本のSIMカード:海外で現地SIMに入れ替えた場合は、日本到着時にオンラインになるように入れ替えが必要になります。

  • 日本の自宅の鍵

  • ワクチン証明書などの書類:デジタル証明ではなく紙の場合

  • 貴重品

  • モバイルバッテリー:スーツケースに入れて預入れはできないので、機内持込カバンにいれます。

  • スマホ充電ケーブル、アダプタ、コンセント変換プラグ:飛行機の乗継がある場合に空港で充電するかもしれないので、充電するためのセットは機内持込しておいた方がいいです

  • 割れやすい物:スーツケースは積み込みの際に投げられると考えて、割れやすい物は機内持込にした方がいいです。

日本出発時とほぼ同じです。
液体物を機内に持ち込む場合は、20×20cm以下の液体物バックも準備します。


3.Visit Japan Webの入力を行う

日本へ帰国する際の手続きがデジタル化されました。スマホでアカウントを作成して日本帰国日を登録してから、検疫と税関申告の2つの入力を行う必要があります。

アカウント作成 このサイトの中央部分にあるSTEP0以降の説明が分かりやすいです。


検疫 
このサイトにステップごとに説明があります。


税関申告
 このPDFの63ページ目以降に税関申告の詳しい説明があります。
以前はクリーム色の縦長の紙に記入していた税関申告書がデジタルに切り替わっています。

https://www.vjw.digital.go.jp/manual/main/visitjapanweb_manual_ja.pdf

ホテルのWi-Fiが使える時に入力を済ませておいた方がいいです。

*日本帰国手続きは随時改善されているので、最新情報はデジタル庁サイトでご確認ください。


4.ホテルチェックアウト

チェックアウト後も観光する場合は、ホテルにスーツケースを預かってもらいます。


5.空港へ移動

空港には3時間前に到着するように移動します。
2時間前でも大丈夫と思いますが、予期せぬことが起こった時でも対応できるように早めに到着しておいた方がいいです。

日本と違って、公共交通機関がストライキをすることがあるので、空港までの移動手段は2つは調べておいた方がいいです。


6.必要に応じて荷物をラッピング

必須ではないので、ご興味ある方はこちらのnoteをご覧ください。

7.現金両替

マイナー通貨の場合、日本帰国後に両替が受け付けてもらえないこともあるので、その国を出る前に米ドルやユーロなどに両替しておいた方がいいです。
もしくは、旅の思い出に外貨を残しておくのもいいですね。またすぐ旅行に行くかもしれないし。


8.免税手続き

市中で購入したものの免税を受ける場合は、購入店が発行してくれた免税書類を空港税関に提出して免税の認証を受けます。
昔は空港の免税カウンターが混んで手続きに時間がかかっていましたが、最近は専用端末にレシートのバーコードをかざすことで手続できる国・地域も増えているように感じます。


9.スーツケースを預ける

事前にオンラインチェックインを済ませているので、空港の航空会社カウンダ―ではスーツケースを預けるだけです。
空港では搭乗する航空会社のBaggage Drop とかWeb checked inという列に並びます。
スマホにデジタル航空券を保管していても、スーツケースを預ける時に航空会社カウンターで紙チケットを渡されることがあります。これまでの経験では、乗り継ぎがある場合は紙チケットを渡されることが多いです。

有人カウンターではなく、自分でスーツケースを預けるスタイルの航空会社の場合は、オンラインチェックイン時にアプリで生成されるQRコードなどを端末にかざして、スーツケースにつけるシールを印字します。
フィンエアが動画を公開しています。細かい手順は航空会社によって異なりますが、だいたいこんな感じです。


10.セキュリティチェックを通過する

保安検査場へ行く時は、パスポートとチケットを手元に用意しておきます。
多くの空港で航空券チケットに記載されたQRコードやバーコードを端末にかざして、本当に搭乗予定客かどうかを確認する仕組みになっています。
ベビーフードのチェックに時間がかかる空港もあるので、搭乗予定のフライトまで時間がなくて、急いでいる場合は赤ちゃんがいないレーンに並ぶ方が早く自分の順番がまわってくると思います。

上着:脱いでトレーに載せます。
:足首が隠れる長さの靴の場合は脱いで、靴もトレーに載せます。
PC・タブレット:カバンから出して、個別にトレーに載せます。
液体物:20×20cm以下の液体物バックをカバンから出してトレーに載せます。
ポケット:ポケットは必ず空にしないといけないので、鍵や小銭などはあらかじめカバンに入れておいた方がいいです。

細かいルールは空港ごとに異なるので、係りの方の指示に従います。

靴や小型キャリーを載せることもあるので、保安検査場のトレーはとにかく汚いです。上着はあらかじめ脱いでおいて、可能ならばカバンに入れておいた方が汚れずにすみます。


2019年6月28日~29日に大阪でG20が開催されたのですが、同年5月にクロアチアから羽田へ帰る時と、6月にコペンハーゲンから成田へ帰る時に爆発物検査を受けました。小さな紙きれで私の手元をぬぐって、検査機に入れて火薬反応が出るかどうかを調べているようでした。
無作為抽出で選ばれた人だけが検査を受けましたが、別室に行く必要があったのでちょっと緊張しました。
開催地の大阪じゃなくて東京行のフライトだし、G20 の期間中ではなかったのですが、厳重警戒していて驚きました。


また別の旅行の話なのですが、手ぶらの状態で金属探知機を通過し、セキュリティチェックのトレーに入れたパスポートを回収し忘れたことがあります。
カバンや上着はトレーから回収したのですが、パスポートがトレーの側面に沿って立った状態になっていて、気づきませんでした。
私の後ろにいた人がパスポートに気づいて、係官に知らせていたのとほぼ同時に自分でもパスポート回収し忘れたことに気づいて、急いで手を伸ばしたのですが、係官の手の方が早くてパスポートは係官に拾得されてしまいました。私のパスポートだと主張したのですが、かなり怪しまれて、身分証明を見せるように言われました。

幸い、パスポートのコピーをカバンの中に持っていたので、コピーを見せたらすぐにパスポートを戻してくれたのですが、もしコピーを持っていなかったら相当面倒なことになっていたと思います。
海外で通用する身分証明ってパスポートしかないし、それが手元に無い状態では証明が難しいです。
それ以来、トレーから確実に荷物を回収するように気を付けています。


11.パスポートコントロールを通過する

セキュリティチェック(保安検査)を通過したら、出国手続きとなります。入国手続きと違って、出国のパスポートコントロールはあっさり終わります。国によっては端末にパスポートをかざすだけで完了することもあります。
出国スタンプを押さない国も年々増えてきています。


12.搭乗準備をする

お水を買ったり、お手洗いをすませたりと飛行機に乗る準備をしておきます。
免税店での買い物は乗り継ぎ空港で没収される可能性も考えておく必要があります。例えば、パリ→ドーハ→成田と飛行機を乗り継いで帰国する場合に、パリの空港免税店で買った香水は液体物なので、液体物バックに入れてドーハのセキュリティチェックを通過する必要があります。
20×20cmの液体物バックに余裕があればOKですが、ハイブランドの香水は容器のデザインにこだわっているので、入らない可能性があります。ドーハの空港免税店で香水を買った方が没収される可能性がなくて安全です。


13.搭乗ゲートで再チェックを受ける

日本の国際線空港はこれから飛行機に乗る人と、飛行機から降りてきた人が混在しないような空港の構造になっていると思うのですが、海外では混在する構造になっていることが多いです。
航空会社チェックインして、セキュリティチェック受けて、パスポートコントロールを通過した後に飛行機を待つエリアに、別の飛行機から降りてきた人も滞在していることになります。
なので、飛行機の搭乗ゲートで再度航空会社による搭乗客チェックがあります。
パスポートとチケットをゲート前のカウンターに提示して、OKとなったらゲート前待機エリアで搭乗を待つことになります。大きな空港の場合は待機エリアにお手洗いやキヨスクがありますが、小さな空港の場合は待機エリアには椅子しかないこともあります。待機エリアに入場したら、基本的には外には出られなくなるので、お手洗いや買い物は事前に済ませておきます。

待機エリアでは搭乗順番ごとに座るエリアが分かれていることもありますが、適当に座って待っていれば大丈夫です。優先席はどの国でも設定されているので、赤ちゃん連れやお年寄りの優先席のルールを理解して待っていれば大丈夫です。


14.搭乗する

シャトルバスに乗って沖止めの飛行機に乗ることもあるので、早めに搭乗ゲートで待機しておきます。
スムーズに搭乗できるように、大型機の場合はエコノミークラス後方席から搭乗することが多いです。航空会社からゾーンごとやグループごとの搭乗案内があるので、アナウンスに従えばOKです。

搭乗が遅れて暇な時は写真の整理をしたり、日本出国時に設定変更した日本のアプリを元に戻したりして時間をつぶしています。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
国際線乗継空港での過ごし方を書いたnoteもよかったらご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?