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【京都観光】泉涌寺

2024年1月下旬に泉涌寺せんにゅうじへ行ってきました。
これまでに何度か行ったことがあり、今回は特別公開中の舎利殿内部を見学させてもらいました。

泉涌寺は京都東山区にある真言宗のお寺です。
中国の宋で仏教を勉強した俊芿が、日本帰国後にもともとあった仙遊寺というお寺を1218年に泉涌寺に改めたことが始まり。

1242年に四條天皇の葬儀を泉涌寺でおこなったことが先例となって、以後、多くの皇族の葬送が行われています。
このことから泉涌寺は皇室の菩提寺・御寺みてらと呼ばれています。

泉涌寺は山の中腹にあるので、最寄りのバス停「泉涌寺道」からずっと上り坂をのぼることになります。ほんの15分くらいですが、ずっと上り坂なので、着く頃には息があがってしまいます。


ちなみに、京都のバス停の名前には法則があります。
「〇〇前」は名前のとおり、〇〇の前にバス停があります。
「〇〇道」は〇〇に近いバス停ですが、それなりに歩くことになります。

例えば、銀閣寺の周辺には「銀閣寺前」と「銀閣寺道」というバス停がありますが、「銀閣寺道」はバスを降りてから少し歩くことになります。

「〇〇道」で降りるときは少し歩くということを知っておくと京都旅行で便利だと思います。

清水道、金閣寺道、壬生寺道、東寺道
どのバス停も、バスを降りてからそれなりに歩きますね。


泉涌寺特別公開の舎利殿は写真撮影不可でしたが、堪能させていただきました。
舎利殿は御所から移築した建物で、お釈迦様の歯を安置するお堂です。
移築から五年後に天井に描かれた雲龍図は狩野山雪の筆。五年後なので、おそらく足場を組んで横になりながら、大きな龍の絵を描いたのではないかとガイドの方がおっしゃっていました。

お堂内の一定の場所で手を打つと音が反響する鳴き龍です。

他にも壁には十六羅漢や天女の絵も描かれていました。

辰年や特別な時期にだけ公開されるそうなので、タイミングがあう方は是非泉涌寺に行ってみてください。


宝物館で土佐光文の源氏物語図屏風を見ることができます

泉涌寺には総門の前から泉涌寺の奥まで、山内に塔頭がたくさんあります。

即成院

藤原頼通の次男・橘俊綱が山荘を造営するときに安置した阿弥陀如来像と二十五菩薩像が有名です。
堂内に多数の仏像が密集して安置されている様子は他ではあまり見たことがなく、即成院独特だと思います。

2023年11月 即成院


来迎院

弘法大師が源泉を見つけたという独鈷水という名の霊泉があります。
また赤穂浪士の大石内蔵助ゆかりの茶室・含翠軒もあります。

林の中に来迎院があります
独鈷水

https://raigoin.com/

今熊野観音寺

泉涌寺の塔頭の中ではたぶん一番大きなお寺ではないかと思います。
駐車場も広く、バスツアーらしき方々も境内でみかけます。
四国八十八か所のお遍路ができない人のために、88か所の砂を踏む「お砂踏み」という行事があります。

2023年11月

雲龍院

手入れが行き届いているお庭がとってもきれいです。
お寺の方がお庭の植物についていろいろと教えてくださったことがきっかけになって、京都のお花や樹木に興味を持つようになりました。

写経ができるお寺はたくさんありますが、もし友だちにおススメを聞かれたら、雲龍院と答えると思います。
静かなお部屋でお香を塗って行う写経は格別だと思います。

雲龍院


味のある山案内図 
お寺に関係ないところを雲でカバーしているところが特に好きです


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