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happyDELIというお店


このノートは一昨年(2021年)の三月ごろに書いたものです。

先日、久々にパンを大量に焼いた。14日に中央線パン祭りに出店する為。
パン祭りのラインナップは有名なお店というより沿線のキラッと光るお店を集めた感じ。
会場が、今年は東小金井だったので、昔のお店に来ていたお客さんが来てくれたりするかな?会えたら楽しみだなぁと思っていた。

100人くらいお客様が来てくださったのだけど、生徒さんとか元生徒さんとか大学の同級生も来てくれた。ありがとうございました!初めての方にもパンの説明をしていて、一人一人ゆっくり話すから、長い列ができた。

そんな中で、10人くらい昔のお客様が声をかけてくれた。お店があった頃良く行っていたのよ。とか、ハピデリと同じパンは見つからないとか、また会えて嬉しいとか、ハピデリに行くことが自分の楽しみだったとか、ハピデリがあるから武蔵境に引っ越したのに無くなっちゃって残念だったとか、恥ずかしくなるくらい口々にハピデリ愛を訴えてくれて、嬉しいやらもうしわけないやら。

お客さんに、「良い一日を」とか「良い週末を!」と言うと、お客さんがパッと笑顔になって、ありがとうと返してくれた。徹夜明けで、ボウっとしながらも、ああ、私ずっとこれがやりたかったんだとお腹の底が熱くなった。

調理学校の同級生で、一時期スタッフとして働いてくれていたUさんが、毎年配っていたノベルティのエコバッグに、刺繍をして持ってきてくれた。グッズやハピデリ通信の絵はスタッフのKさんがいつも描いてくれて、彼女のイラストが大好きなのに、エコバッグはお店には一つも残ってない。それを残念に思っていた。それを知ってか知らずか、Uさんが、刺繍をして、エコバッグを持ってきてくれた。なんだろう。ものすごく感動した。

今日になって、昨日来てくれた昔のお客さんのことやUさんの事を考えていて、自分が思ってるよりもずっと、ハピデリはお客さんの心に残ってるんだな…と思った。売っていたのはパンだけど、きっとそれだけじゃない「何か」があったのかもしれない。

その「何か」って、なんなのだろう。

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