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後編:「自分にとってのWell-being」とこれから


自分にとってのWell-beingを考える

前編では、土曜日の学び舎受講ビフォーアフターを書きました。
後編では自分にとって幸せのものさしを考えるヒントになった講座の中身を少し紹介します。

全5回の講座の中では様々な分野の講師の話や12名の受講生とのグループワークで沢山の刺激をいただきましたが、自分にとってインパクトが大きかったのは、最終回「自分にとってのWell-beingを考える」と任意ワーク「ライフラインチャート」の作成でした。最終回では「自分にとって心地よい状態はどんな時か」「理想のあり方」「譲りたくないこと」などを考えて書き出すワークがあり、個人ワーク後全員で共有する時間を持ちました。「自分にとっての心地よい状態(幸せ)」を考えるワークの中で浮かんだイメージは次のようなものでした。

心地よい状態=雑多な情報やしがらみから解放されて、自分の心や感情に素直になれること。大切にできること。飾らずありのままの自分でいられること。

Well-beingを考える上で、心理的安全性の高い場は自分にとって大事なもので、それが脅かされる人間関係や職場ではもやもやが大きくなる状態になってしまう。自分にとってどんな仕事をするかと同じくらい、誰とどんな環境で働くかも大事だったことに気づかされました。
また、ライフラインチャートは任意作成でしたが、講座外の個人ワークとして久しぶりに取り組んでみた所、新たな発見が沢山ありました。
どんな時にワクワクするのか、満足度があがるのか、逆に下がるときはどんな時かを書き出し、最後にそこから見える自分らしく働くために必要な条件(Will)は何かをあげてみました。

・互いにリスペクト&刺激し合える人間関係
前提に捉われず新しいチャレンジや変化を楽しめる環境
社会的課題やニーズを解決するためのアイデアや方策を考えること。それにより多くの人の役に立てるやりがい

まずは小さな一歩から

自分自身も幸せに働く一人として、これからも小さなWell-beingを始めていきたいと思っています。
自分にとってのWell-beingはじめの一歩は、「ちょっとした越境学習」「他者との対話と内省の時間を持つ」ことです。それは今回の土曜日の学び舎への参加が、家庭と職場以外のコミュニティの場としてサードプレイスとなり自分の当たり前を疑う機会になったこと、講座の中で背景が異なる他の受講生や事務局の皆さんとの対話が考え方の変化につながったからです。いつものHomeから一歩外に飛び出し、新しい価値観に触れて視野を広げることができました。
また、ライフラインチャートやリフレクションシートをはじめ、日々の生活を振り返る時間を持つようになったことで、自分の心に向き合うことができ、幸せのものさしに気づけたからです。また既にある幸せを感じることもできるようになりました。
単調な日常であっても、日々1mm内面が進化した自分になれれば着実に進む老化に少し対抗できるかも?!と思います笑

私から社会へ

受講を終えた今の自分の心境は「自分が感じている社会課題を解決するための取り組みに向かって動き出したい」です。
私が感じている一番の社会的課題は、日本の女性のキャリア形成
子育てや配偶者の転勤等でキャリアを中断し再就職する女性やマミートラックに悩む女性など、先進国の中でもジェンダーギャップ指数が低い日本ならではの課題があります。自分自身を含め周りの友人を見ても、男性に比べて非正規社員の多さや賃金格差、成長機会の乏しさ、正社員でもガラスの天井や働く上でロールモデルの不在などを感じている方が多いことを日々実感しています。課題解決には国の政策、企業の取り組み、個人の意識変容が必要なため、一筋縄ではいかない問題ですが、追い風もあります。
それは少子高齢化のよる人手不足働き方の多様化という環境変化です。
2030年には人手が644万人不足するとのデータがあります。また、変化の激しい社会構造の中、副業や兼業、フリーランス、プロボノ、テレワーク等の働き方の選択肢が増え、キャリア自律を始めとした個人のキャリア観にも変化がでてきています。
キャリアコンサルタントとして、女性一人一人がライフイベントで生活環境や価値観が変わる中でも、しなやかに自分らしく幸せに働き続けられる社会の実現に貢献出来たらという想いが強くあります。
勤め先の大学のキャリアセンターでは企業人事担当者と話す機会も多いのですが、少子高齢化で新卒は売り手市場かつ首都圏への若手人材流出のため人材確保が難しく、コロナ禍を経て人手不足を感じている企業が多いことを実感します。一方で再就職でもっと働きたくても活躍できる場を見つけられない女性や働き続けていても社内のロールモデル不在やジェンダーギャップに悩む女性も多いのではないでしょうか?

今の自分はWell-beingな働き方を模索しつつ、大きな社会課題にどんな形でアプローチすればいいのか、可能性を探っている段階です。例えどんなに難しい問題であっても分解すれば様々な要素が絡み合ってできるはず。働く女性や再就職を目指す女性など個人へのキャリア開発を支える取り組みや企業の組織開発への関わりなどを通じて、地方発の小さな変化がいつか大きな花を咲かせる一助になれば・・・と考えています。

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