190629_マイクロマネジメント

原因論と目的論。マイクロマネジメントに陥ってどうしようもないときにやってみたいこと

「手洗った?」
「宿題やったの?明日テストでしょ」
「習い事の練習したの?」
「なぜテストで良い点が取れないの?」

小さい頃を思い返すと、一挙一動において、極めてマイクロな指示に支配されていた。小学生の頃は従っていたけれど、高校生になると例に漏れずグレた。うるせえな。

これを仕事に置き換えると、こんなかんじだろうか。

「あのメール送った?」
「タスクやった?明日が期限でしょ」
「勉強したいって言ってたことやった?」
「なぜ自分で立てた目標達成できなかったの?」

昨日、会社のリーダー対象にコーチング研修を実施した。学びのひとつであった「原因論と目的論」についてアウトプットしたい。

原因論:過去からいまを考える

この絵をパっと見たときに気になるのはどこだろう。

欠けているところではないだろうか。

仕事においても、欠けていること(課題)に対してなぜを繰り返していく。

・なぜ欠けているのだろうか
・それは、なぜ引き起こされたのだろう
・埋めるためにはどうしたらいいだろう
・いつやろう

1年単位で、四半期単位で、月単位であれば、この会話は違和感ないだろう。むしろきちんと前進していく。

しかし、毎週、毎日、毎時間単位と時間軸が短くなっていくとどうだろう。極めてマイクロな会話になることが想像できる。

目的論:未来からいまを考える

ここぞというときなど、マイクロマネジメントをせざるをえないときもあるだろう。しかし、時間軸がマイクロになっていくにつれて信頼関係に影響が出始めるように思う。

・受け手が「出来ない自分」にとらわれすぎるループに入る
・もしくは、「私って上司に全然信頼されていないんだよね」

人は、欠けているところに本能的に目がいくと言う。しかし目を向ければ、9割は出来ているのだ。

マイクロな会話になってきちゃったなと思ったらやること。

1.時間軸を強制的に未来に飛ばす

旅に出ると、日常であれだけ悩んでいたことが取るに足らないことだったように思えることがある。私にとってはあの感覚なのだが、時間軸を強制的に未来に飛ばしてみる。

・3カ月後のイメージをすり合わせてみようかな、とか、
・メンバー本人はどういう状態になったらよいと考えているのかしら。

2.出来ている9割に意識して目を向ける

欠けているところをなんとかしようとしすぎていることに気づいたら、出来ている9割に目を向けてみる。

・できていることはなんだと思う?

そういえば、8年ほど前に、「部下の良いところが分かりません」と上司に相談しているメンバーの声が耳に入ってきたことがある。そのときに上司が言っていたこと。

「もっと観察しよう。たとえば挨拶はきちんとできているよね。小さいことに思えるかもしれないけれど、出来ていることは必ずある。そうやって積み重ねていこうよ」

人は本能的に原因論。目的論は練習する必要がある

人の見方は本能的に原因論であるから、天然で目的論的会話が出来る人は少ない。

私も例に漏れずであるから、会話がマイクロに陥っていることに気づいたときは、「強制的に」そして「意識して」未来からいまを捉えるようにしている。

1.時間軸を「強制的に」未来に飛ばす
2.出来ている9割に「意識して」目を向ける

原因論と目的論。先週のコーチ資格講座で「GROWモデル」を学習したけれど、コーチングの視点は目的論なのだなと改めて腑に落ちた。

まとめ。

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