今日も『トリツカレ男』稽古。
最初に半分くらいまでのシーンを返しながら修正。

成井さんに褒められた。
うれしい。
ものすごくうれしかった。


わたしは今回、いろいろなことに混乱していた。
その混乱の中には、様々なものがあった。
役の人物像、求められているもの、相手役との関係や会話、表現方法、目指す方向性、認識の違い、繋がり、目的、トラウマ的要素、自分の心のブロック、空間、共通言語及び相互理解、とかとか。

わたしの中では、いろんなことを早く腹落ちさせたい、という気持ちは当然あった。
だけど、よちよちだった。
稽古していて、よちよちだけど前進はしている感覚はあった。
だけど、自分の中で、もらったダメ出しぜんぶひっくるめて考えていくと、あれれ？と混乱することがあったりして、求められている明確な場所がなかなかわからなかった。
だから、とりあえずやってみて、失敗して、消去していく方法で探してた。
と同時に、
自分の中での読解を修正して、求められていることと、自分のやり遂げたいことを両立させるすべを探していた。
他のことしながらも、隙あらば自然と考えてて、で、自分の心や頭もどんどん整理して、、、みたいな作業を続けていた。

先週の金曜かな？稽古の帰り道、原付乗りながら、またその日の稽古で言われたことと今までも踏まえて、ふわふわ考えていたら、“此処だ”みたいな感覚がみつけられた気がした。
その感覚は、なんかわかんないけど、きっと合ってる！って確信に近い感じだった。

で、今週また稽古始まったから、その感覚でやってみた。
ダメ出しがなくなって、特になにも言われなくなった。
だけど、自分の中での違和感みたいなものは、修正をしてた。

で、今日突如、稽古の時に褒められて、びっくりしたけど、ほんとうにすごくうれしかった。
やっぱり褒められるって素直にうれしい。
と同時に、
わたしはどこかそうなることがわかっていた。
いつだかに、初日ニコニコしてる夢を見たと書いたけど、夢を見たから、
ではもちろんなく。
いろいろ混乱あるけど、失敗しながらも解決していって、
腹落ちさえすれば、わたしは必ずできると思っていたから。
ダメだしの中には、少しはしゅーんとなる時もあったけど、いつもどこかで、今はそうだし、時間かかってるけど、どうせできる、と思っていた。
できるって言葉は、ほんとうはちょっと違うとは思うけど、まぁとりあえず。

建入さんがにこにこ喜んでくれたり、三浦さん、くぼかんさんが良かったねと言ってくれたのも、とてもうれしかった。

演出助手のなおさんも、目が合ってにこにこ笑顔で良かったねと言ってくれた。とてもうれしかった。
なおさんは、以前、わたしがダメ出しされた時も、ある部分でわたしが混乱している理由を理解してくれていて、だけど、よちよちでも方向を見出しつつあるわたしもわかってくれてて、絶対できると言ってくれていた。
わたしも心の奥底ではそう思っていたけれど、こうやってなおさんに言ってもらえたのも、とても心強く、うれしくてありがたかった。

ひろみちゃんは、稽古&2回目の通し終わってお着替えしてる時に、なんて言葉が忘れてしまったけど、「ノッてきてるねー」みたく話しかけられて、わたしが「全体的にですか？」と聞いたら、わたしのことだと言ってた。
！！！！
「いろいろ混乱してたんですけど、やっとみつけた感じです」と言うと、
「さすがです！」と言っていた。
すごく嬉しかった。
それらの会話の言葉だけじゃないモノから、なんというか・・ひろみちゃんは、わたしのことを、はなから信頼していたという感じがして、うれしいなぁと思った。


昨日、初通しして、今日は二回目。
今日の通しは、個人的には昨日よりもより良かったんじゃないかなぁと思う。

読解でいうと、昨日の初通しでneedのゲージを高めた方がいいように感じたところ、作戦変えてみようと思うところがあって、そこを今日は変更してやってみようと思って臨んだ。

あとは、呼気。息の流れ。言葉の意識。
息の流れは、明らかに昨日より良かったと思う。
身体がそう言ってる。
ボイスでもやってて、ああ、この感覚、というのがあった。
今日の自分のラジオでも喋ったけど、身体の感覚や拡がる感覚がある。
たぶん、わたしの場合は、まだまだだとは思うのだけど、いつもせんせいが言ってることが、だんだん身体の理解になってきている感覚がある。

ぶっちゃけ、声にいいもわるいもないのだろうとは思う。
だけど、表現者として、相手や観客に届ける声というのはあるんだとわたしは思う。