ラーメン屋で外す日・前

ラーメン屋で外した。たった、それだけのこと……。

昨日、用事の帰りにラーメン屋に立ち寄った
そこは味噌ラーメンのお店だった
折角なのでぼくは

「ネギ和え乗せ特製味噌ラーメン」と「唐揚げ」

を頼んだ
ワンパクすぎる注文に驚いた人もいるだろうが……
驚くのはまだ早い
ここはどうやらライスが無料でついてくるらしい
おいおい。待ってくれよ。

ラーメン唐揚げライスは"三種の神器"すぎるだろ。

幸福(しあわせ)とはこの事なんやね。

と、いうのもその日は朝から何も食べておらず、やっと食事にありつけたのは午後17時を回っていたから多少大袈裟な表現でも許して欲しい。

GE○で新作のゲームを買ってもらった少年のような心持ちでラーメンを待っていた

その時は唐突にやって来た

机に置かれたラーメン達を一目散に抱き寄せ、店員さんに「これは俺のだ」と言わんばかりの威嚇を披露し
辺りにいる俺の食事を尾け狙うハイエナ共を警戒しつつ急いで口に運ぶ
まずはトッピングのネギ和えから……

! ! ! ! ! めっちゃ辛い ! ! ! ! !

まともに辛味の抜かれていないネギがぼくの口を刺激する。
思い出した。ネギは動物に食べられないよう辛味成分を手にしたのだ。とは言え、辛すぎる。何故?
答えは味付けに隠されていた

「胡椒」

そう、このネギ和えは塩ダレで和えられている
ゴマ油と、恐らく味覇、鶏ガラ、そして塩胡椒
そのおびただしい量の呼称と塩っ気が辛さに拍車をかけていた

ぼくは泣いた。今日、自分は塩分過多で死ぬのだと。
瞬間、走馬灯​───────​───────​───────無料ライスの夢を見る。
すかさず添えられている米をかっこみ事なきを得た
米と食べることを想定されている?それにしても味が濃すぎる。ケイン(ケイン・コスギ)(濃すぎ)

狩野英孝

ネギ和えの塩っ気に絶望しかけたが……。
気を取り直してラーメンのスープをレンゲにすくい1口

「あまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!」


井戸田潤

甘い。味噌ラーメンと間違えて甘々チョコラーメンを頼んだのかな?(伝票を裏まで確認しても甘々チョコラーメンなんてものは頼んではいなかった)
これは恐らくナッツ類の甘さなのだが、味噌と絶妙に喧嘩をしている。もう少しお互いが妥協し歩み寄れば良い友達になれるのに、コイツらは全く手を取り合わない。

どうしたものか……と、考えていたら、ふと、気付いた。
「これはネギ和えのタレをスープに溶かすのでは……?」
IQ5億のお料理博士である俺の気付き。早速試す。

「これは……………」

「あんま美味しくないね。」

美味しくなかった。別に。そらそうよ。
だって塩ダレだもん。何となく気付いてたんだけどね。
なんにせよ、萎えながらもラーメン"は"完食した。

そう、皆さんはお忘れかもしれないが、俺にはまだ残っている
最後の最後、逆転の手札​───────​───────​───────

「唐揚げ」

半ナマ!w

異様なスピードでクソデカ唐揚げが提供されたから若干不安になってたけど、当たるもんっすね〜〜〜〜〜

この晩めちゃくちゃ腹壊してたのは多分この半ナマの唐揚げのせい。ええ加減にせぇよほんま。


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