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英語が聞き取れない理由はリズムの違い!?日本語と英語の決定的違いについて解説します。

こんにちは、今回は英語の聞き取り、リスニングに関してのお話です。海外ドラマや映画、はたまた洋楽など、字幕や歌詞を見て英語を聞いても速すぎて何言ってるかわからない、そもそも本当に書いてある言葉通り喋ってる??

こういった疑問を持ったことはありませんか?


結論から先に言うと英語が聞けない理由はその速さやあなたの耳に原因があるわけではありません。

日本語と英語のルールの違いです。

もう少し具体的に言うと英語と日本語は言葉を話すときのリズムの取り方が違います。


このリズムの違いを理解するだけでもあなたのリスニング力は見違えてくる可能性すらあります。

もちろんたくさん聞くことが最も重要なのですが、英語と日本語のリズムの取り方がどう違うのかを正しく理解してから聞くと、聞くだびに身につく経験値には雲泥の差が生まれるでしょう。


本稿では英語の日本語とのリズムの取り方の違いを紐解き、リスニングの際に意識すべきポイントを3つに分けて解説していこうと思います。

1. 聞こえないのはルールが違うから


前回の記事で英語習得に置いてまずすべきは「正しい発音の習得」と述べましたが今回の「聞き取り」はその発音をもう少し深掘りしていく必要があります。

日本語と英語は言葉を発する際のルールが違います。


ルールにおいて違う部分は大きく3箇所あるのですが、これらの違いにより英語と日本語では実際に音を聞いたときに何が違って感じるかと言うと

リズムの取り方です。


日本語は全ての音を同じ長さで同じリズムで話します。
なので凄く平坦な発音になり、一音ずつの発音がしっかりされるほど聞き取りやすいとされる言語です。
そして言葉の数が増えるほどそれに比例して話される秒間も延びていきます。


対して英語は音によって発音される秒間が異なります。
なのですぐ終わる音、長く続く音が組み合わさるので波のような強弱が生まれ、弱い発音と強い発音の強弱をハッキリつけるほど聞き取りやすいとされる言語です。
そして言葉それぞれの秒間が異なるので言葉の数に対して話される秒間は比例しません。

例えば日本語で例をあげてみると

犬達がボールで遊ぶ。
その犬達がボールで遊ぶ。
その犬達はボールで遊んでいる最中だ。
その犬達はしばらくの間ボールで遊び続けていた。

下にいくにつれて文章が長くなっています。なのでそれを言い切るまでの秒間も下にいくにつれて長くなります。

それに対して英語は

Dogs play ball.
The dogs play ball.
The dogs is playing the ball.
The dogs is playing with the ball.
The dogs had been playing with the ball.

同じように下にいくにつれて文章が長くなってはいますが

英語の場合は一番上の文も一番下の文も全く同じリズムで同じ秒間で言い切ることができてしまいます。


信じられないかもしれませんがこれは事実です。


なぜそうなうなるか。

それは日本語と英語ではリズムの取り方が違うからです。



2. 英語を話す際の3つのルール


さてリズムの取り方が違うと言うことについてもう少し深掘りをしていきます。


上記で書い日本語と英語の例文で解説していくのですが

まず大きなルールとして3つのポイントがあります。

•フォニックスの発音
•ストレスアクセント
•機能語と内容語

それぞれのポイントに分けて上記の例の発音の方法について解説していきます。


 1. フォニックスの発音


英語の発音は基本的にこのフォニックスという発音ルールの乗っかって発声されます。

英語には子音と母音というものがあります。

日本語の50音順でいうと「あいうえお」の縦の段が母音
「かさたなはまやらわ」の横の行が子音にあたります。

日本語と違い、英語は子音だけでも発音され、基本的に子音は全て発音します

それに対して母音は部分的にしかしっかりと発音しません。


日本語は必ず子音と母音はセットになって発音されるので、この母音をしっかり発音している部分は比較的日本語発音と似ていて聴きやすいです。

しかし、子音だけで発音する部分は日本語の発音ルールにはないです。
加えて子音の連続部分はあまり強調されずまとめて発音する傾向にあります。

私たち日本人が聴きにくいのはこの子音の連続部分の発音です。
この部分は基本的に速く弱くまとめて発音され、それにより、部分的にしっかりと発音される母音部分の発音が鮮明にしっかりと聞こえるのです。

もっと詳しく知りたい方はこちらをクリック


 2. ストレスアクセント


フォニックスルールに乗っかって子音と母音が発音され、母音は部分的にしかしっかり発音しない。と上記で書きましたが、この部分的な発音をする部分がストレスアクセントです。

要するに英語の波を作る部分の発音で、ここの部分の発音が綺麗なほど、英語は聴きやすく、通じやすい発音とされます。

先ほどの例で説明すると以下の大文字で表記している部分がストレスアクセントがつく部分です。

[DOGS] [PLAY] [BALL].
The [DOGS] [PLAY] [BALL].
The [DOGS] is [PLAY]ing the [BALL].
The [DOGS] is [PLAY]ing with the [BALL].
The [DOGS] had been [PLAY]ing with the [BALL].


[DOGS]、[PLAY]、[BALL]

この3つの単語がこの文のアクセント部分になり、一番上の文も一番下の文も同じリズムの3拍子で発音されます。

つまり、ストレスアクセントがない部分はどれだけ単語が増えても文全体を読み切るスピードに影響を及ぼしません。


私たち日本人が聞き取りにくかったり、発音スピードが速すぎると感じるのはこの部分です。


英語はこのストレスアクセントを基準に置いて発音され、それ以外の単語はまとめて話されます。
これにより、日本語と英語ではリズムの取り方が大きく変わるのです

もっと詳しく知りたい方はこちらから



 3. 機能語と内容語


英語には単体で意味がしっかりある単語とそうではない単語があります。

言うなれば単語それぞれに主役と脇役のような位置付けがされているのです。


主役に位置付けされる単語のことを「内容語」と呼び、

脇役に位置付けされる単語のことを「機能語」と呼びます。


内容語か機能語かは品詞によって分別されていて

【内容語】
名詞、動詞、目的語、形容詞、副詞、指示代名詞、所有代名詞、疑問詞
【機能語】
冠詞、前置詞、接続詞、関係代名詞、助動詞、人称代名詞


このように分類されます。


先ほどの例の一番長い文の品詞をそれぞれ内容語と機能語に分類すると

(The) [DOGS] (had) (been) [PLAY]ing (with) (the) [BALL].
( )...機能語 [ ]...内容語

このようにアクセント部分は内容語。
非アクセント部分は全て機能語になっています。


つまり、英文は常に内容語にストレスを置き、

そのストレス部分をフォニックス母音の発音通りに読む。

それ以外はフォニックス子音の発音しかしない。

このように読むことで英語らしい発音ができるようになり、
またこれを理解して英語を聞くとかなり聞き取りやすく感じるはずです。

もっと詳しく知りたい方はこちらから



おわりに


いかがだったでしょうか?

本稿ではざっくりとした説明になってしまいましたが、聞き取りにおいて大事な点は一つです。


日本語と英語ではリズムの取り方が異なる。これを理解することです。


そしてリズムが異なる要因を作っているのは英語発音の3つのルールです。

•フォニックスの発音
•ストレスアクセント
•機能語と内容語


これら3つのルールそれぞれを深掘りした記事は下記にまとめてます。


英語のリスニングにおいてとても重要な内容ですので、リスニング力を向上させたいと本気で思っている方はぜひ下記リンクからそれぞれの要素の深掘り記事も合わせてご覧ください。


各記事それぞれ3000字程度の内容ですので、各々5分ほどで読めると思います。


では また別の記事で


【フォニックスの発音】

【ストレスアクセント】

【機能語と内容語】


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