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英語が聞き取れない理由はリズムの違い!?日本語と英語の決定的違いについて解説します。-フォニックス編-

こんにちは、今回は英語の聞き取り、リスニングに関してのお話です。英語が聞き取れないのは日本語とリズムの取り方が違うということを取り上げ、そのリズムの取り方が異なる要因を作るのは英語発音に置ける3つのルールだと前回の記事では説明しました。

その三つのルールとは

フォニックスの発音
•ストレスアクセント
•機能語と内容語


です。


本稿ではこの3つのルールの一つ、フォニックスの発音に関して詳しく解説していこうと思います。

先に結論だけいうと英語の発音はフォニックスのルールに乗っかって音を作るので、フォニックスのルールを覚えると理論上、全ての英単語を正しく発音できるようになります。


発音が正しくできるとその言葉は聞けるし、読めるし、書き取れます。

これを一旦覚えると英語学習は急激に楽しくなります。ですのでフォニックスのことを知らない英語学習者はこの機会にフォニックスについて知ってほしいと思います。

1. フォニックスってそもそも何?


フォニックスとは簡単にいうと英語のつづりと音の関係をまとめた音の出し方表です。

英語にも、日本語の50音表にあたるものがあります。日本語の全ての単語は、50音表の音だけでできているように、英語も全ての単語がその表の音だけでできているということです。

つまり、英語の50音表にあたるものさえ覚えれば、

理論上は全ての英単語を発音できる。

ということになります。

しかし、ほとんどの日本人が英語を読むときに参考にしているのがローマ字です。

このローマ字の読み方のルールとフォニックスの読み方のルールは驚くくらいに別物なのです。

なので英語ちゃんと聞けるように、そして話せるようになりたいのであれば、やることは一つです。


ローマ字の発想を捨てることです。


なぜなら日本語英語は通じない元凶はほぼ全て、ローマ字読みすることによる文字の読み間違いだからです。


日本人の英語の発音のミスは、発音ができるできないというよりも、単に英語のつづりの読み方を間違えているだけだというケースがかなりを占めています
なのでローマ字読みをやめてフォニックスの読み方に改善するだけでもあなたのリスニング力は大幅に改善されます。



2. ローマ字とフォニックスは完全に別物。


ローマ字とフォニックスは文字の読み方も読むルールも全くの別物です。
共通点は同じアルファベット26文字を使う。という点くらいです。

なのでアルファベットをローマ字読みするとそれは日本語です。


フォニックスのルールしか知らない英語ネイティブからすれば、ローマ字のルールで発音する英語はもはや別言語に聞こえていると思った方がいいです

これは立場を変えて考えればわかりやすいかもしれません。

英語音声のビデオを英語字幕で見ているときに

字幕と実際の音声って本当に一致してる?

と疑問に感じたことはありませんか?

そう思う原因は実はフォニックスだけではないのですが、書かれている文字と実際の英語の発音が大きく異なって聞こえるのはあなたが英語をローマ字読みしているからです。


なので英語をきちんと聞き取るためにはフォニックス式のアルファベットの読み方と読み方のルールを理解する必要があるということです。


音の読み方や音の出し方を全て書き出すと凄まじく長い巻物のような記事になってしまうので、それに関しては各自ググるか、私のオンラインレッスンを受講してください。。


ここでは最低限抑えておくべき最も重要なルールを3つに分けて紹介していきます。

•子音だけでも発音される
•音の最小単位が異なる
•母音は部分的しか発音しない


それぞれ解説していきます。


 1. 子音だけでも発音される

全ての言語には母音と子音というものが存在していて、

日本語の50音表で言えば(あいうえお)の縦の段に当たるものが母音
(かさたなはまやらわ)の横の行に当たるものが子音です。

これをローマ字で書いたとき、

母音は(aiueo)
子音は(kstnhmyrw)

になります。

日本語の50音表を元にしているローマ字は子音だけで読むということはしません。

かならず子音の後に(aiueo)の母音が付き、子音は母音とセットで一文字になり発音されます。


しかし、フォニックスは子音だけでも発音されるのです

カタカナ英語は全てローマ字読みしているので本来、子音しか書いていない箇所もローマ字で発音できないため、書いていない母音を足して発音してしまっています。

例えば

table = te-bu ru(テーブル)
robot = ro bo tto(ロボット)
note = no-to(ノート)


ローマ字読みはほぼスペル上に書いていない母音を足して発音しています
子音だけで読めないからこうするしかないのですが、これはもう英語ではなく日本語です。


つまり、フォニックス読みするには子音単体と子音が重なる音(th,ph,cs,gh,wr, など)の音の出し方を学ぶ必要があるということです。

これらはローマ字ではない音、つまり日本語にない音です。
練習して発音できるようにならないとこれらの音が聞き取れるようにはなりません。


なのでリスニング力をあげたいのならフォニックスのルールに準じたそれぞれの子音単体の発音を学びましょう


 2. 音の最小単位が異なる

ローマ字はかならず子音の後に(aiueo)の母音が付き、子音は母音とセットで一文字になり発音されます。
なので音節というの音の最小単位は

「子音n個」+「母音1個」

となります。

それに対してフォニックスは全く別のルールで音節を作ります。


端的に言えば

発音される母音の数=音節の数

になります。

そして母音に対して子音が幾つでもつけることができてしまいます。

例えば

a, the, me, my, try, spray, but, cake, test, next, train, straight, strengths


これら読まれている母音は一つだけなので全て一音節。つまり1文字の言葉ということなのです。


最後のstrengthsはかなり文字数多いのですが、読まれている母音はeだけなのでひと文字です。


衝撃的かもしれませんが、これを知っていると常に母音の数から音節数がわかるので無駄に母音の多いカタカナ発音のおかしさに気づくことができるはずです


 3. 母音は部分的しか発音しない


これもローマ字では絶対にしないルールです。

英語の正しい発音を習得する上で避けて通れない項目がストレスアクセントです。
同じ言葉でも日本語と英語ではアクセントの概念が違います。

日本語はピッチアクセントと呼ばれ音の高さ、つまり音程を変えることがアクセントになります。
例えば、「ハシガ」というフレーズ。

「ハ」を高くすれば「箸が」、「シ」を高くすれば「橋が」、「シガ」を両方とも高くすれば「端が」になります。

日本語はこのように高さ(音程)を変えて、単語の意味を変えるので、「高さアクセント」と言います。

それに対して英語は、高さはアクセントにおいてどうでもいいのです

英語はストレスアクセントと呼ばれ、ストレス(強調する)をおく箇所の母音の読み方を変えることなのです。


英語はアクセントのある部分だけ、つづり通りに読み(フォニックス読み)、ストレスのない部分は、つづり字が何であろうと関係なく、読もうとする必要がありません。
正確には子音の連続であいまい母音という子音と子音を自然い繋ぐための母音が出ているのすが、この母音は意図的に発音する母音ではありません。

これにより、はっきりと母音の発音がされているところと、そうでない子音の連続部分での強弱生まれます。

これにより英語らしい発音が形成されます。



おわりに


いかがだったでしょうか?


英語の聞き取りには英語のリズムの取り方を理解することが最も大事です。そのリズムを形成する一つがフォニックスです。
このフォニックスを知るだけでも英語の聞き取りに対する姿勢は大きく変わると思います。


英語ちゃんと聞けるように、そして話せるようになりたいのであれば、まずローマ字の発想を捨てましょう。

ローマ字とフォニックスは本当に別物です

•子音だけでも発音される
•音の最小単位が異なる
•母音は部分的に発音する

これら全てローマ字にはないフォニックス独自のルールです。
そしてアルファベット26字の読み方もローマ字とは大きく異なります。


この違いをきちんと理解し、英語を話すとき、聞くときはフォニックスに頭を切り替えてください。


そうすることであなたのリスニング力、そして他の要素も見違えるほどに改善されるはずです。

では また別の記事で


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