あきの漫画研究所 第二回「企画が通らない~考察編~」

一週間ぶりです!
前回の記事を購入してくださった方、本当にありがとうございます。
3年かけて通らなかった企画の経緯について公開したわけですが、で、つまりどうすればよかったのか?という話はあまりしませんでした。

それもそのはず、まだ自分の中でも咀嚼中の事案ですから…。

でも次へ進むためにもそろそろ考えなければいけません、【原因と対策】を。

漫画のネームでもめちゃくちゃ指摘されることですが、「これを読んだ人がなにを得られるのか?」ということはやはり商品として送り出す以上必要な事かと思うので、この見切り発車で現在進行形のコラムにもオチをつけてみようと思います。

まずは前回の記録の中で挙げた【企画が通らなかった原因】を纏めて考察するところから始めてみましょう。

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【3年かけた企画が通らなかった原因】

①話がどう膨らんでいくのか見えてこない
②ターゲットの読者層が狭い
③一番描きたいものが目立っていない
④取材、下調べが不十分
⑤主人公に共感できない
⑥最初に書きたかったものを曲げてしまった


まず①。
「短編としては面白いけど、この話ってここからどこへ向かっていく話なんですかね?」(担当氏より)

連載をして行く以上、向かうべき最終回というものがある。
最終回を迎えた時、主人公はどうなっているのか?
読者が一番気になることである。
それが一話の段階で見えてこない…想像できない…見たいと思わない…そういう企画は求められていない。

最終回のことなんかどうでもいい、とにかくワイワイやっているところを眺めていたい漫画というのもあると思うのだが、それでも求められているのは「成長」や「変化」だ。

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