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夕方のピアノ

今日半年ぶりぐらいに家の電子ピアノを弾いた。
夕日が差し込む一人暮らしの7.5畳の部屋で。

なんかこのセンチメンタルな時間がなんとも言えない感情にさせてくれた。

私は小学校1年生から中学校1年生までピアノを習っていた。
(7年も習ってたとは!あまり意識してなかったから驚いた。)
週一回の「ピアノの日」に向けて、毎週課題とされてる1曲と、指の動きを良くする反復練習をしていた。
教えてくれるのは近所の商店街で主婦をしながらピアノを教えてる先生だった。

発表会でトリを勤めたこともある。
合唱コンクールでも自由曲のピアノを担当したな。

ピアノ教室を辞めてからも、近所の図書館で弾きたい曲が載ってる本を借りてきて、特に誰に聞かせることもないが、ある程度弾けるようになるまで練習したりした。
高校大学の時も、テスト前になるとなぜか弾きたくなってたなあ。
就活が全然うまくいかん時もよく弾いてた。

そんな記憶を思い出すと、必ずピアノを弾いてる自分と夕日が一緒に出てくる。

暮らしの記憶ってすごい。
それがあるだけで安心するし、自分に戻れる。
私にとって、夕方にピアノを弾くことは、線香花火の匂いとか、おばあちゃんの家で過ごすこととか、古い友達に会うことと同じだ。
そうやって自分を確かめられるものは大切にして、出来れば増やしていきたい。
増やすには時間をかけて何度も何度も味わうのがいいのかな。

日々生活してると、ついつい新しいことばかりを追いかけちゃうけど、何度も何度も味わって蓄えられる記憶の方が、案外未来の自分にとって大切なのかもしれない。

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