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本の紹介:「そもそもをデザインする 博報堂若手デザイナーたちの奮闘ドキュメント」

(facebookの自分の投稿から転載)
なんとなく手に取って買ってきたけど、読んだらすごくいい本でした。(もっと宣伝すればいいのに)

「そもそもをデザインする 博報堂若手デザイナーたちの奮闘ドキュメント」「デザインの博報堂」取材班

博報堂の若手デザイナーが様々な課題の「そもそも」に取り組む「そもそもデザインプロジェクト」の様子が克明に描かれています。この「そもそも」は、その商品が人にとってどんな意義や意味を持つのか、存在意義をポジティブに解き明かすことだそうです。いずれも単なる広告やロゴデザインなどではなく、商品の本質(そもそも)に立ち返って考える難しいデザインです。

このようなデザイナーの課題へのアプローチや試行錯誤、紆余曲折の記録はとても貴重だと思います。(ふつうは表に出ることはないし、プロジェクトを進めている当事者にはリアルタイムで客観的な記述をするのはほぼ不可能ですから)
デザイナーの課題へのアプローチや創造的な課題解決のやり方が、方法論やきれいごとではなく「リアルに」書かれています(読んでてちょっと泣けるくらい)。

本書を読むと「手法としての『デザイン思考』」と「デザイナーが現場でやってること」の違いもわかりますので、そんな読み方もおもしろいかなと思います。(どちらが正しいとか優れてるとかいう話ではありませんよ。別ものですから。)

目次:
第1章 箸置き×デザイン
第2章 昆虫食×デザイン
第3章 からあげ×デザイン
第4章 法医学×デザイン
第5章 工事シート×デザイン

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