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2019年の指針

(facebookの投稿に加筆)

新年なので「今年はなにしようかな?」と考えてみたけれど、そもそも目標や計画を立てない人生だったことにあらためて思い至る。(自分で立てた目標に縛られるのが嫌いなんですたぶん。 笑)

しいてあげるとすれば、
・変化することをやめないこと
・慎重になり過ぎないこと
・プライベートもちゃんとすること(仕事とプライベートが反比例するといううれしくないジンクスあり)
でしょうか。

いろいろやりたいことは出てくると思うけれど、身体はひとつしかなく、無茶すると壊れちゃう歳なので(汗)、自分のリソース配分としての方針くらいは決めておこうかと思います。(記載順と優先順位は関係ありません)

1.医療/ヘルスケア分野との協働に関わる分を増やす(教育や啓蒙含む)
ここ数年、共同研究で医療機関とのお付き合いがあり、成果も出つつ、いろいろ壁にも阻まれつつ。
「デザイン」に関心を持った優秀な医大生との出会いもあって、未来が見える感じもしてきており、引き続きアイデアやデザインおよびデザイン教育の知見などで貢献したいと思います。

2.デザインを専門としない(非美大/非デザイン系などと言われる)分野の「熱量高い」人材に、デザイン教育のノウハウや知見を投入。
2018年は「非美大」とか「ノンデザイナー」とか、ふしぎなカテゴリーワードがIT界隈に飛び交った年でした(後半は少し落ち着いたかも)。自分は工学部でデザインを学び、美大以外にもデザイン学科はたくさんあり、「美大のデザイン」だけじゃないのは業界では周知のことなのですが。(もちろん、美術大学のデザインは歴史も実績もあって、美大の強みもあります。)

それはそれとして、「デザイン」の価値が理解され、広く社会から関心を持たれるようになって、従来の教育だけでは需要が満たせなくなってきてるのは感じています。デザイン教育の専門機関はこれまでの歴史から「プロフェッショナル・デザイナー」の教育に最適化され過ぎていて、デザイン思考のワークショップは「デザイン」の一部分しかわからず。
どういう形になるかわからないけれど、別のかたちのデザイン教育もあっていいのかなと模索するつもり。

3.美大卒の次世代デザイン人材の教育と就職先の開拓(たくさんは無理なので少数精鋭)
優れたデザイナーを育てて社会に送り出すのがいまの仕事なので、次の時代を担うような新しいタイプのデザイナー(当面はデザイナーと呼びます)を送り出したいですね。
「次世代」とか「新しい」とか言うのは簡単だけど、どんな知識、スキル、マインドセットが必要なのかという「デザイナー像」は自明ではなく、世の中に理解されないと仕事が無いので、育てつつ、働く場所を見つけつつ、マッチングさせつつ、というけっこう骨の折れるしごとです。
(既存の分野でいままでと同じようなデザインの仕事をする人材は、いまの美大のデザイン教育で良いので、そこは引き続きやっていくとして。)

4.熱量高いビジネスパーソン(経営人材)のデザインリテラシー修得をサポート(継続)
「デザイン経営」宣言もあって、経営のわかるデザイナーが求められています。一方で、言語化や数字の理解などデザイナーのやることもハンパ無く増えて、なんか負担が偏ってない?と思うこともあり。
経営者にデザインを理解しろと言うのは無茶だからデザイナーが経営者にわかるように話せ、というのが空気なのですが、それができるスーパーデザイナーやCXO・CDOの適任者はそんなにたくさんいないわけで。
経営者がせめて「デザイン・リテラシー」を持っていれば、(デザインやUXに関する)意思決定が数段早くなるはず、という仮説。
微々たることしかできないと思うけれども、まずは経営を学んでるMBAのみなさん(経営学の教員と次世代の経営者としての社会人学生)との交流を続けたいと思っています。

5.One more thing
まだ出会ってないなにか。どんな出会いがあるか楽しみです。


全体としては、関わる分野や人の「熱量」や掲げる「ビジョン」に照らし合わせて、自分の行動の優先順位を決めたいと思っています。

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