世界共通通貨の陣取り合戦から見る_挑戦と改革_

世界共通通貨の陣取り合戦から見る「挑戦と改革」

こんにちは、堀北晃生です。

世界中にはそれぞれの通貨があります。

例えば、
・アメリカ=ドル
・ヨーロッパ=ユーロ
・日本=円
・中国=元
・タイ=バーツ
・韓国=ウォン

など。

商品サービスを購入するためには、お金が必要です。そして国境を超えて商品サービスを得るためには、その国が発行している通貨に両替(エクスチェンジ)する必要があります。

日本国内で消費する場合は、

1,日本円で支払う
2,商品を受け取る

という2ステップになります。

しかし、海外だと現地の通貨に両替する必要があります。

1,円をドルに替える
2,ドルで支払う
3,商品を受け取る

この円をドルに替える両替をエクスチェンジといいますが、この両替した時点では私たちには何も価値がありませんよね。

しかし、両替しただけで手数料を取られたり、交換する時のレートに差をつけて利益を取るところが、金融ビジネスです。

でもこれって無駄だと思いませんか?

何の価値提供していないにも関わらず、円をドルに変えただけで、手数料が引かれてしまうなんて不自然ですよね。

そういった流れから世界共通の通貨を作ろうという動きが出てきました。

世界共通の通貨を作ろう

世界共通の通貨があれば、両替という概念はなくなり、無駄なコストを削減できることで社会全体の経済を発展させるというものです。

かつて、ソニーは世界共通通貨を本気で考え取り組んだことがありました。

世界三大通貨は、
・ユーロ
・米ドル
・日本円

この3つの通貨です。

これをすべて合算すれば世界経済全体がシンプルな共通通貨になるのではないかと試みたということです。

・ユーロ(Euro)
・米ドル(Dollar)
・日本円(Yen)

この頭文字を取るとEdy(エディ)になります。

コンビニでも使える電子マネーEdy(エディ)は、もともとはソニーが世界共通通貨を願って作った通貨なのです。

2009年12月に楽天が買収し、今では「楽天Edy」という名前で利用されていますが、元はソニーグループが開発した基軸通貨と言われています。

2001年にソニーが構想しスタートした、Edyの電子通貨も今になるとさまざまな、電子決済が主流となりました。

Suica、nanaco、WAONなどの他に、バーコードで決済が出来るQR決済も
出てくるようになりました。

そしていよいよこれからは、仮想通貨の時代になります。

リブラは世界共通通貨になれるのか?

リブラは世界共通通貨になれるのか?

2019年6月18日に歴史的な発表がありました。

あの世界時価総額最大である、ファイスブックが仮想通貨「リブラ」構想を
発表しました。

ブロックチェーン技術を活用したリアルな通貨により、金融機関が搾取していた「手数料」や「スプレット」という概念がなくなるため世界全体の経済が変わるというものです。

しかし、メリットもあるもののそれと同等のデメリットも生じます。

中央銀行のようにどこか一つが管理をして、監督することで経済は安定してきた経緯がありますが、この仮想通貨には中央銀行という概念すらありません。

フェイスブックが提唱しているリブラ構想と同じようなグローバル仮想通貨はこれからもいくつも出てくると思います。

約20年前のソニーが提唱したEdy構想の、バージョンアップされた決済システムが社会全体に浸透するはずです。

歴史的な時代の変化の「時」

私たちは今、時代の変わり目の大きな節目にいます。

変化がある時には、なくなるものと、新しく出来るものがあります。変化をどうチャンスに捉えるかは、その人次第です。

投資家として注目することは、社会全体が向かうべき方向性と、リスクを最小限にして浸透させるルール。

そしてその価値を一つに集約させる事のできる、リーダー的な存在に注目する必要があります。

次の変化をリードする企業はどこか?

これを見つけられたら億万長者間違えなしですね。あなたは、それがどこかイメージできますか?

追伸:

将来は現金という紙幣を見るのは、ものすごく珍しくなるかもしれませんね。元に今、株券はすべて電子化となり紙で発行する株券は博物館に展示されるようになりました。

世界統一の通貨が当たり前になると、国境という概念はなくなり争いも少なくなるかもしれませんね。

投資コンサルタント堀北晃生(ほりきたあきお)。群集心理学と金融工学を組み合わせた独自の投資メソッド「堀北式株価デトックス理論」の考案者。作家、コミュニティ、通信講座を通じて次世代の投資家を増やして社会貢献を目指す活動を行っています。