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頑張り処を考える

こんにちは 100年働ける人は、たぶん、いない。せいぜい50年くらい。
働き続けられる」ってことは、『気力と体力(健康)と能力(働くための知見や技能)』があるってことで、これを50年も続けられるってことは誰にでも出来ることじゃない。素晴らしい事だ。尊敬に値する。
 

50年もある。けど50年しかない。

最初から何でも出来る人なんていない。たぶんだけど、将棋の藤井聡太だって、野球の大谷翔平だって、最初から凄かったわけじゃないだろう。初めは、先輩諸氏、同業他社なんかに学ぶしかない。まぁ、“天才”って人種は、「一を聞いて百を知る」生き方なんだろうから、覚えも格段に速いのだろうけど。
普通の人の働く期間は50年。1年、2年でいい仕事をしようなんて思わなくてもいい。例えば、「働き始めの10年は基礎づくり。それから先は後で考えよう」でもいいんじゃないか。
まずは、実力をつけ(能力の向上)を図り、人脈をつくることに注力する。“急いては事を仕損じる”。“大器晩成”でもいい。
最初の10年といっても、10年もあれば恋愛や結婚、子育てや親のお世話、家を買ったり売ったり、病気やけが等々、人生には真摯に向き合う事が出てくるかもしれない。思い通りに事は進まないのが人生で、基礎づくりの時代だって結構大変だ。
もちろん、私たちの時間は限り(エンド)がある。10年の基礎を20年かけていたら、それはもう。うかつにも“時間”を忘れていた私は、あっという間に50年経ってしまい引退だ。これには参った。
その昔、作家の開高健は、“悠々として急げ”と言っていたけど、時間配分をしっかり考えて行動するべきなんだろうね。
 

仕事は頑張らない。自分自身の能力向上は頑張ってもいい。

仕事を任されると「頑張ります」という人がいるけど、私は、ちょっと違和感もあった。まぁ、意気込みを見せるため、というのもわかるけど。
もちろん、より良い仕事に仕上げるために、自らの能力を高める努力はお薦めだ。
例えば、Excelが得意で、集計や検索がパッと出来る人は、手集計する人よりもスマートに仕事が出来るはず。DXの時代だ。IT関係の技能向上とか、その後の自分の人生に役立ちそうな能力向上のために頑張るのは、どんどんやったらいい。
でも、頑張って仕事をする=残業を重ね、寝食を削って長時間働くことじゃない。そんな事を何年もやっていたら、体か心がおかしくなってしまう。少なくとも私は、右顔面麻痺を起こし、幸い完治したけど、それが引退の引き金だった。
仕事なんて、呼吸をするように、無理せず普通に、日常生活の一部(全部じゃない)にすればいい。まぁ、平常心で、気力と体力が安定している状態で働ければいい。
 
仕事は、「気力×体力×能力×時間」。この公式は覚えておいて損はない。鍛えるところを間違えないように。
能力は、「知識や技術」の集積。自分の能力向上は、個人的な事で、一生もの。出来る時にどんどん力量向上を図っておいた方がお得。結果として仕事も早く出来るようになって、会社の中でも大事な人になっていくので、その点でもお得です。
他ならぬ自分自身の人生を豊かにする生き方をおすすめします。

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