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新6年生 今、気を付けたい5つのこと

今月は6年生向けの話題ですが、それ以外の学年の皆さんにも参考になる内容もありますので、ぜひご覧ください。


①もう一度「計算と漢字」をはじめるタイミング

新学年がはじまったこの時期、気持ちを新たにもう一度しっかり「計算と漢字」をがんばりましょう。授業中に行う漢字テストですが、満点を意識すべきです。14点で満足していていいのでしょうか。私はこの1点が入試で合否を左右すると思います。漢字については公開模試の正答率が低いものであってもしっかり復習しておきましょう。受験生の先輩たちを苦しませたもの、一つ目は訓読み漢字です。
刻む 染める 巧み 潔く 唱える など読むのはそれほど難しくないのですが、書きとなると悩まされます。二つ目は同音異義語です。務める 収める などは何度も模試や入試に出題されています。漢字に自信がない人は騙されたと思って同音異義語を集中的に勉強してみてください。

計算については皆さんも経験あると思いますが、慣れが重要です。毎日やっていると早くなりますし、正確になります。また、計算体力という計算についての持久力や耐久力が知らず知らずについていきます。より負荷を強くしたい人は「日特テキスト」で計算問題を選んでやってみましょう。(今すぐはきついかもしれませんが、春休みやGWなどにやってみてはどうでしょうか)

計算で大切なことはためないことです。ためても一日までです。それ以上は正直やる気がおきません。最低でも二日に1回はやってください。毎日やることがもちろん理想です。

実は算数にも時事問題があります。今年も多くの学校では西暦の2024にまつわる出題されました。栄東A1の計算問題は分配法則できます。

栄東A1の計算問題

淑徳与野1の計算問題は面積図で解けます。

淑徳与野1の計算問題

新6年生の皆さんは2025の素因数分解をしっかり把握しておきましょう。
今年の公開模試でもきっと何度も出題されるでしょう。
2025=3×3×3×3×5×5 や 45×45=2025 などを覚えておきたいです。

②模試やテキストの文章を読み直そう、そして読書をしよう

今年の入試問題も上位校では新刊本から出されることが多かったです。入試問題は中学校の先生が8月(夏休み)に作成することが多いので8月までに出版された本から作られることが多いです。5年生の12月のPRE合格判定テストで出題された「ゆうべの食卓」は2023年2月の発刊ですが、2025年入試に出題される可能性もあります。今後の模試は大切に保管をおすすめします。

2025年入試に向けての対策としては、公開模試や後期から始まる実践テストをとっておいて12月ごろに読み直すことをおすすめします。
2024年の埼玉入試で話題になったのが「きみの話を聞かせてくれよ」「この夏の星を見る」です。(12月時点で出題が予想されるので読み直しを指示していました)

物語文の「きみの話を聞かせてくれよ」はぜひ前期で余力があるうちに読んでおくといいでしょう。2025年以降も出題の可能性があります。
面白いという視点では栄東東大1、豊島岡1で出題された「成瀬は天下を取りにいく」はおすすめです。シリーズものです。

この二作は来年以降出題が予想されます。余裕があるうちに手に取ってみましょう。

論説文は、なかなか普段は読みづらいかもしれません。しかし、本科で論説文を扱う時期は公開模試も連動して論説文が二題出題される月もあります。(つまり物語文が出題されません)最近入試に出題されるのがちくまプリマ―新書です。「ナマケモノは、なぜ怠けるのか?」、「増えるものたちの進化生物学」などが話題になりました。こちらも対策としては、公開模試などで出題された本でちくまプリマ―新書のものがあれば手に取ってみるとよいでしょう。しかし、論説文は内容的に難しいのでGWや夏休みなどにチャンスがある場合でかまいません。

先ほどは新刊本が出るという話でしたが、もう一方で名作や数年前に話題になった本をもう一度出題する傾向があります。まさに二度出るものは三度出るです。特に複数回入試を行なう学校に多い傾向です。これは対策としては、授業で扱った文章、日特テキスト(2023年の入試問題集)や銀本(2024年の入試問題集)で授業で扱った文章をもう一度読んでみましょう。瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」も今年複数校で出題されています。

③学校情報に敏感になろう

個人的には6年生の前期のうちに過去問をチラ見することをおすすめしています。1年後に自分が解く入試問題をあらかじめ見ておくことは意味があると思います。ゴールをイメージしながら進んでいくためです。おすすめの方法としては日特テキストです。こちらに収録がある学校であればそれでよいでしょう。ただし、体裁は印刷しやすいように修正されています。余白などまでイメージはできません。そこでおすすめなのが、他塾で申し訳ないのですが、四谷大塚の過去問ダウンロードサービスです。こちらは無料で利用できます。また、各学校のHPや説明会で販売や配付してくれることもあります。スケジュールを把握しておきましょう。中には正答率を教えてくれる学校もあります。これは実際に過去問を解く際にも便利です。過去問の使い方などはまた後日話題にします。

④勉強体力をつけよう(積極性、集中と反復)

新6年生になると通塾日数も増えてきます。2月、3月は1週間ごとの勉強サイクルに慣れる時期です。このときおすすめしたいのが授業内で理解する気持ちを持つことです。家でもう一度やるからいいという気持ちでは1週間の勉強を回すことが難しくなってきます。まずは、授業内に鉛筆をしっかり握って自分で考える癖をつけましょう。先生が正解を板書したものを写して帰るだけではだめです。また、授業中に1回でもいいので発言するようにしてください。積極的に授業に参加するのです。間違えたっていいんです。そのほうが覚えます。入試間際に真剣になる人は多いですが、この時期から積極的に授業に参加するように気持ちを変えればライバルたちに差をつけることができます。

成績を上げた先輩たちにコツを聞いてみると同じ問題を反復して復習しているという共通点があります。逆に成績が伸び悩んでいる人は難しい問題ばかりできなくてはいけないと思っている人に多いようです。難しい問題(正答率が30%未満)を質問して自分のものにすることはとても時間がかかります。このゾーンに入る前にやることがあるはずです。まずは、授業でやった問題をしっかり復習するべきです。それができていないのに難問をできるようにしたいと欲張るのは遠回りになります。
テスト直しであればMクラスは正答率30%以上、Aクラスは正答率50%以上を目安に行ってみてください。

⑤覚えるものは覚えよう

5年生のときはうろ覚えであったものでも新6年生となった今、すばやく答えを出せるようにしっかり覚えておきましょう。代表的なものとしては算数では、平方数、小数=分数変換、3.14の段、正多角形の角度などがあげられます。

社会で今の時期であれば地理分野です。2月、3月は白地図で地理の記憶をよみがえらせておきましょう。4月以降歴史の2周目がはじまりますから、春期中には5年生のときの冬期講習のテキストの作業ノートなどで歴史の復習をしておくとよいでしょう。

また、受験生でも世の中で起きていることにも関心を持つことが大切です。今年の入試問題でも時事問題はたくさん出されています。G7広島サミット、渋沢栄一、北里柴三郎、SDGs、ウポポイ、ウクライナ侵攻に関する話題などです。子ども新聞やジュニアエラ、ニュースがわかるなどで日頃から世の中のことに関心を持つようにしましょう。もちろん今後の公開模試にも出題されます。

特に歴史は漢字指定に注意しましょう。つい、ひらがなに逃げていませんか。入試では漢字指定のことがほとんどです。漢字で書くように日頃からチャレンジしましょう。今年の入試で出題された例としては、岐阜県、対馬、南鳥島、三内丸山、太閤検地、大宰府、豊臣秀吉、版籍奉還、田中正造、拒否権などです。夏休みに配付されるメモリーチェックをしっかりやっていればいずれも正解できるレベルの問題です。中学校は塾でしっかり基礎基本を勉強してきたかどうかを見たいのです。

歴史では〇年前の出来事をテーマに出題されることが多いです。昨年であれば420年前の江戸幕府開く(1603年)や100年前の関東大震災(1923年)、1973年(50年前)石油危機が起こる(第四次中東戦争がきっかけ)などが入試にも公開模試にも出題されました。新6年生の皆さんが受験する2025年入試は一の位が4の年に注意! つまり2024年の〇年前ということで出題されます。 

2024年の〇年前の例
150年前 板垣退助らが明治政府に民撰議員設立建白書を提出(1874年)
70年前 自衛隊が発足する(1954年)
60年前 東京オリンピック開催 東海道新幹線が開業(1964年)
50年前 佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞(1974年)

入試は楽しんだもの勝ちです。早く入試をしたいと思えるようにたくさん勉強しましょう!



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