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沖縄旅行

 私の中で大きな存在の沖縄。出会ってから約10年。20代最後を記念して,短い旅行に行ってきた。そんな1日目。印象的だった1日。忘れないようにダラダラと記録していく。

 羽田発那覇行き,その日の飛行機は昼過ぎに出発で,夕方に那覇に到着する。それほど急いで空港に行く必要もなく,私は午前中に映画を見に行った。
 マーベルシリーズ最新作「マーベルズ」は,これまでのドラマシリーズを見ていないとよくわからない内容だった。私は全て見ていたので,面白かった。それでも,愛好家たちの評価は高くないことが予想される内容だった。
 映画を見終わってもまだ時間がある。私はかねてより行ってみたかった歌舞伎町の喫茶店「クール」へと向かった。ほぼ1日中やっていて,全席喫煙可能な店は現代には珍しい。趣のある店だった。隣に若者実業家もどき集団が現れるまでは。

 クールでの居心地が悪くなった時間は,ちょうどよかった。店を辞して,空港へ向かった。品川で山手線を降りる人たちは,新幹線の利用者か,羽田空港へ向かう人だ。
 土曜日の昼過ぎ,羽田空港第1ターミナルの人はまばらだった。すんなりと手続きを済ませて,ラウンジで時間を潰した。旅行用図書として三島由紀夫の「金閣寺」を持ってきていた。
 のんびり時間を過ごしすぎたようで,搭乗口ではすでに搭乗が始まっていた。運よく窓際の席を手に入れていた私は,ぼんやりと外を眺めつつ出発を待った。
 離陸後,右翼側の窓からは東京,神奈川の様子がよく見える。天候は良くなかったのですぐに雲の中に突入した。しばらくすると,雲から少し顔をだした富士山が見られた。

 那覇空港は予想通り暑かった。羽田空港のまばらさに比べて,那覇空港には多くの人がいた。いつもと変わりない景色に安心する。何度も通った道だ。
 今回の宿は,国際通りすぐ近くのゲストハウスである。もはや私にとっては定宿のなっている。いつもはモノレールを利用して移動するが,今回はバスを利用することとした。沖縄のバスは定刻通りに来ないことで有名だが,そんなことはなかった。何度も沖縄に来ている私にとってはすでに馴染みとなっている道をバスは進んでいく。それでも,人の運転で,少し高いところから眺める景色は新鮮である。
 ゲストハウスの方では,上手く予約が取れていなかったようだ。想定外を楽しむのが旅の醍醐味だが,この想定外は流石に少し不安になる。すでに入金も済んでいるのだ。ゲストハウス側のミスであったため,空いている別の部屋を充ててもらった。予約していた部屋よりグレードアップしている。悪くない。

 さて,ここから飲みにいくのだが,また次にする。

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