見出し画像

ばらばら

「よく喋るな」と言われた。なんだか変な気持ちになった。
 そう,ぼくはよく喋るのだ。本当は。でも,日常ではあまり喋らない方。喋れない方なのだ。酒を飲んだらよく喋る。喋りたい。日常喋っていない分たくさん喋る。あまり脈絡はなく,自分の中にあるものがどんどん出てくる感じ。もちろん相手によるけどね。

 好きな人が好きなものは好きになりたいものだ。でも,必ずしも好きになれるとは限らない。なにかこっちの心に響くものがないと,上辺だけでなんとなく知識を得るだけ,好きにはならない。
 きっと自分の好きなことを,熱量感じさせながら話してる姿が好きなんだろうな。

 考えていることは沢山あるのに,頭の中に文章は沢山あるのに,文字にして外に出そうとした途端陳腐な何かに変わっていく。考えていたのはこんなことじゃない。そのまま頭の中を出せたらいいのに。全然思うようにいかない。
 週1で更新するようにしていたけど,頻度が足りないのかも知れない。思いついたこと,考えたことは即座に出したほうがいいのかも知れない。

 久しぶりに1人で飲み歩きをしている。約3年ぶりに訪れた街はかなり変わっていた。表面的にはそれほど大きく変わっていない感じがする。それでも違いを感じるんだ。
 私がこの街を訪れたのは何度目だろうか。毎回変化に気付かされる。今回は時間が空きすぎた。何が変わったのかもよくわからない。この更地はなんだ?
 道ゆく人々の顔ぶれも以前と変わらないのか?
 確証が持てない。

 日々小さな大きな奇跡の中で生きている。1年前と偶然同じ服を着ていたり,アラームが鳴る前に目覚めて事なきを得たり。車線変更する車とぶつかりそうになった。ぶつからなくてよかった。信号が変わったとこに気づかず突っ込んだ交差点。無事渡りきれてよかった。気がついたら居眠りしていた高速道路。中央分離帯に激突する前に目覚めてよかった。

 初めて行った高知県は思っていたほど田舎ではなかった。空港前には何もないけど,少し車を走らせればすぐに市街地だ。生活するのに車は不可欠だが,一般的なそこそこの日本の都市だ。
 日曜日の朝だけど様子が変わる。ずらりと並んだ日曜市は,今までどこでも見た事ない光景だ。小説「県庁おもてなし課」では,東南アジアのマーケットみたいと表現されていた。行ったことがないからわからない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?