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思い出を通してお近づきのコーナー

私の思いで話を通して、私の(事)世界観をシェアしながら、皆さんにお近ずきするというコーナーです。

「愛する人に背を向ける」という話です。

私は35年間アメリカで生活をしています。

日本を飛び出したのは17歳の夏でした。

渡米してから10年ほどは、日本に到着した瞬間から、アメリカに帰る日を指折り数え、帰国している間中、心ここに在らずでした。そんな私の姿を母は複雑な気持ちで見ていたのかなぁと、今振り返るとそう思えます。

アメリカ社会に溶け込みたくて、母国に一生戻れなくてもよいと思うぐらい、ここでの生活に覚悟を持って意欲的でしたし没頭していました。楽しくて仕方なかっなんですね。

最初の10年ほどは、日本語も滅多に話しませんでした。

35歳ぐらいに差し掛かり帰国した際に、私の中でパラダイムシフトが起きたのでしょうか、自分でも予期していなかった心境の変化が起こり、初めてアメリカに戻ってくるのが憂鬱になったのです。自分でもかなり動揺しました。

それから、年々母国への気持ちが高まるばかり。
実に、とても複雑な気持ちです。

インスタを見ていると、日本が薄ピンクに染まる桜の季節に入ってきていることが分かります。綺麗だなーっと思う反面、超絶にホームシックになります。

美しい桜の投稿が眩しすぎて直視できない。

日本に片想い。心がギュッと締め付けられます。

帰りたくても、そう簡単に戻れない現実。

いつの間にか状況は逆転し、以前アメリカに恋焦がれていたように、今は母国に恋焦がれて居る。

ただ、今回は、戻りたいから戻れるわけではない。長い間創り上げてきた生活がある。家があり、家族がいて、子供がいる。

アメリカを出る時も、母国日本に入国する時も書類を提出して出入りする。

旅行者も同じだと言う事は分かっていますが、アメリカを半年以上でてはいけないとか、やはりちょっと複雑です。

何度となくロスアンジェルスの空港へ家族や友人を迎えに足を運んできた。お迎かえは楽しいけど、帰りの送りは足が重い。

近年では両親や親戚の叔父や叔母が高齢になってきているので、
空港での別れがとても堪える。

先月イギリスの叔父と叔母を空港に送って行った時も辛かった。
早めに空港にいき、チェックインを済ませる。ボーディングまでお茶でもと
時計をチラチラ見ながら、秒の短い針がカッチカッチと動くたび、チクチクと心に刺さる。去る方も辛いから、必ずし一度は、

「少し早いけど、もうゲートに行くから」
と切り出してくる。

いやいや、まだもう少しとこちらが止めると、大概じゃあもう少しととどまる。それを言われた一瞬は、あ〜もう少し一緒にいられると、それがもし後15分だとしても嬉しくなる。でも次の瞬間から再び席を立たれるその時が憂鬱になり、時計の短い針がうるさい程に鳴り響きだす。

いざここでお別れという所では、子供のようにボロボロと涙を流して泣きます。
えんえんと声を出して泣く。

以前は、笑顔でさよならをする事ができたのに。

涙でマスカラが落ちて、たぬきのような顔になりながら、愛する家族や友人が去っていくのを見つめる。時より振り向いては手を振ってくるその人に腕が飛んでいってしまうかの勢いで手をふり返す。

どんなにそこに佇んで、お別れの余韻に浸っていたくても、
愛する人に背を向けて、また私の生活に向かって歩き出さなくてはいけない瞬間が来る。

背を向ける瞬間、また会えるように頑張ろうっといつも誓う。

海外での生活は楽しい。

ただ、日本とアメリカを繋いでいる太平洋は思ったより、色んな意味で大きく遠い。どんなに世界は狭くなってると言われても、母国を離れて住んでる者には腑に落ちない。それが海外で生きて行くという事だと実感する今日この頃。

行くすえは、日本に帰る予定。

それを考えるとワクワクして、胸の高まりが止まらない。

でも生活の基盤がない日本に、ここでの生活を背に、子供達や友人をおいて、
パスポートを持ち、必要な書類を申請して帰らなければならない。

別に心配したり不安に思ったりは1ミリもしていないけど、空港に行くたびにこんな思いに馳せるお年頃。

先日お泊まり会を楽しんだ彼女はニューヨークに住んでいる、大雨の中彼女を空港まで送るため車を走らせたが、「じゃあね」をいうのが何ともイヤだった。

それでも私は、日本へ逆留学する日を楽しみにしています。それはまた刺激的でいい。

日本ではなーにもした事ない、なーんの功績もない私ですが、その時はよろしくお願いします。機嫌だけはいい人なので、ちょっと迷惑かけますが、愛嬌でカバーしますので多めにみてね。

L Aより、愛を込めて、AKIRAでした。

アイラブユー❤️

画像は素敵なノート仲間のユハコさんからお借りしました。



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