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タイトルに〜放置2

数回機材の記事を書いたのでそろそろ101万回目のフライドポテトの記事かと思ったのですが、熱望をグッと我慢をして。

最近理由は良くわからないのですが、結局何を使おうが聴いている人には、使っている機材の要素はほぼ伝わらない的な記事をちょいちょい拝見します。気になりませんか?的にAIがオススメしてくるのでしょう。
みなさんそこはうまいこと書いておりまして、ディスや自虐にならないギリギリを攻めていて物凄く参考になりますし、内容はただただ頷くばかり。
私も数度公演時の様子や機材を記事にしていますが、もっと視点を変えまして今回は”要素はほぼ伝わらない”側の私に頑張ってもらう記事に取り組もうかな?と思います。
出来るだけ機材の記事にしたいので、公演自体に対して演者が思う本当に大事な要素は割愛気味になります。

数度機材の記事を書きまして、都度ある程度の文字数で言及していますし、更に生活においてはほとんどの方が身近ではない機材の記事となると”愛すべき使用機材の魅力を語る!”的な印象で感想をいただきまして、非常にありがたく思っています。
これまでの記事には気持ちの上で嘘偽りは全くありませんし、今回はいただいた感想を覆す為の記事を書くぜ!と言うようなちゃぶ台ひっくり返す為の趣旨の記事では決してございません。
実際N4は墓場まで持っていこうとさえ思っているギターです。
どんなお題目の記事にしてもまごうことなき愛すべき使用機材です。
精神的な支えも大きいN4だけは文章にブレなく書けますし”私が人前で何かをする為に必ず手にする”機材なので、公演時にN4のスペックや私が思う価値が伝わろうが伝わらなかろうが、朝起きたら顔洗うくらい当り前にこれからも使用する機材です。
皆さんですとお化粧だったり服だったり出かける準備、必ず持ち歩くモノに相当するのかもしれません。

さて、純粋に機材を手に入れる時に”これは良い音だ””これは良い見た目だ””ただただ欲しかった”等は”これは便利だ”より優先することも多々です。
公演をする為よりも”只々良い音がする””見た目最高””前から欲しかった””気に入ったモノだから”と手に入れ、総じて良いのだから公演でも使いたい、人前でこだわりの機材と共にする俺を見て欲しい、と思うのは至極真っ当な感情だと思います。
ですが拝見した記事では、この辺りの感情や機材自体のスペックは公演時ほぼ伝わらないと言及されています。演者のこういう感情にも観客に気づいてほしいというよりは、演者へこの感情なり行動なりに数多に出しうる回答とどう向き合っているんだい?と問うてるかのようです。
悲しいかな、頷くだけではなく私のように俺も俺もと乗っかりたい者もいれば、今更それを問うのかな?と既に達観している方も多々いるのでは?等色々な思いを想像出来ます。

機材移動の作業中にバンドで使用する楽器の総量を眺め、2〜3時間演奏する為にこんなに物量いるのか?と常々思います。
都度この思いをポロっと口にしては”じゃあ減らしますか?”の返答に対し、取り組んではさほど減った気にならず、釈然としないながらもまぁ取り組んだよね?というボンヤリした感じで終ります。
私の機材範疇ではKEMPERの使用理由は自分にも他人にも説明するのにわかりやすくて、公演時各所配線は容易で設定は移動でおかしくなることもなく、設定のバックアップは都度取れますし、移動先で現状各所に最短で音を出せる機材として非常に便利にですし、時代で使用目的に沿ったより良い代替品が出たらすぐ移行するでしょうし、故障時もワンオフ機材ではないので代替品で対応出来ますと、言葉はあれですが総じて便利特化機材扱い出来るから等スラスラ〜っと説明できます。
他に用意している使用機材も使用説明がつくモノだけを用意するようにしています。
その上でまだ上記のような思いが都度出るのですから、もしかして現状過度の断捨離傾向なのかもしれません笑

更に多めな私見になります、改めて今回の記事はこれが世の正解ではないですよという前提で書いております。
公演では乱暴な表現ですが機材は便利特化しておいた方が結果幸せな場面も多々ありました。
公演前も公演時も緊急時トラブルに対応している時間は限られているし、各セクションとの連携、楽曲への集中力、人前に立つ支度等疎かには出来ない要素も多く、それらの方が観客に真っ先に届く要素なのであれば、演者としては公演時の機材への気持ちの優先度はかなり下げておいた方が何かと1日幸せですよねという経験則を、近年ではこのように自分に明確に説明出来るほどでございます。
公演中に匙加減思った通りの音が出ていないことに憤りさえ感じてた頃は、今となっては本当は何に腹を立てていたのか?想像するにシンプルに人として狭量と思えますし、それこそ伝わっていない要素なのでしょう。逆に腹を立てている様子は必要以上に伝わっていたのかもしれません、公演でやらなければいけない振る舞いではないですね笑
多少のことは許容してもらえるロックジャンルの演者且つパーソナルメンバーで本当に皆様に助けてもらっているな、とつくづく思います。

”要素はほぼ伝わらない”ことへの折り合いは人それぞれですし、もしかして”折り合いなんかつけないぜ!”が正解なのかもしれません。
私自身得る事も多々ありましたが、大事な何かを失った気分というには少し大袈裟ですが、何故か大なり小なり都度喪失感はありました。
これからも事あるごとにその時思う最適解を出していく事に、頭を抱えて悩んでいくのだろうなぁと思います。

機材の話なのにまるで人生の記事を書いているかのような、それっぽい含蓄の効能が薄れる前に記事を終えたいと思います。

それでは今後とも引き続きよろしくお願いします。


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