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いろものメカ

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ラゴンダ対空火炎放射器

昔、サンケイ出版の赤本に野田昌宏先生が翻訳された「米・英・ソ秘密兵器―レーダー、ミサイルから原爆まで」という本があった。
この本の原書は今でも欲しいと思っているわけだけど、そこに英国が開発した対空火炎放射器というのが掲載されていて、火炎放射器の放射力で航空機なんぞ落とせるわけもなく、「まーなんてバカなものを考えるのだろう」と思っていたわけだが。
ツイッターのとあるBotのおかげで、あの本が出版され

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消えた航空機 マーチンXB-68 3発ジェット機案

消えた航空機 マーチンXB-68 3発ジェット機案

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東西冷戦の時代には、アメリカでも旧ソ連でも様々な兵器が考案され、開発・試作されました。
もちろん、その中から実用量産化されたのはごく一部のもので、それらの多くは形にもならずに、設計図やデザイン案のみで忘れ去られていきました。

そんな計画案の一つに、マーチン社(現在はロッキー

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太陽砲=オーベルトのスペース・ミラー【追記あり】

太陽砲=オーベルトのスペース・ミラー【追記あり】

第二次世界大戦中、ナチスドイツが計画していた超兵器には様々なものがありますが、その中でも群を抜いて壮大で、そして現在日本でもっとも誤解されて知れ渡っている超兵器がこの太陽砲(Sun Gun)となります。
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【オーベルトのスペース・ミラー】

 そもそもこの計画は、ドイツの

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米国を騙した国防科学雑誌「機械化」

米国を騙した国防科学雑誌「機械化」

折しも「機械化 小松崎茂の超兵器図解」という大変素晴らしい本が刊行されたので、このnoteはお祝い原稿でもあります。
この機会に書き残しておかないと、おそらく日の目を見ない話なので。
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国防科学雑誌『機械化』について
国防科学雑誌『機械化』は、昭和十五年から二十年までの6

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ユンカースEF50 VTOL戦闘機



第二次世界大戦中にドイツ・ユンカース社が開発しようとしていたVTOL戦闘機計画案。
こちらは画像を見ればお分かりのように、風洞実験モデルを製作して、風洞実験までは実施していました。
機体は双胴・ツインブーム式で中央に主胴体を配置。
揚力を向上させるために、主翼は片翼配置。
おそらくエンジンはBMW801系列。
【考察】
・この機体構成でVTOL(垂直離着陸)はムリだよ、せいぜいがSTOL(短距

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マーチン・ベイカー機関砲12門重戦闘機コンセプト



なんか久々に、蛇の目の暗黒面の極みを見たな。

第二次世界大戦直前の1938年に、英国のマーチン・ベイカー社が考案した爆撃機護衛用の長距離重戦闘機コンセプト。
当時の英国の仮想敵国なので、ドイツへの爆撃侵攻のための護衛を考慮してマーチン・ベイカー社が設計したのは、機首に12門の機関砲を搭載した低翼単葉双発の無尾翼重戦闘機であった。
時期が時期なので、おそらく機関砲はイスパノの20ミリ(モスキー

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ラインメタル-ボルジヒ VTOLⅠ計画機

ラインメタル-ボルジヒ VTOLⅠ計画機

これは有料ノートです。理由は、
・未発表ネタだが、現在の自分には他に発表出来る場所がない。
・ある特定のライターさんには、連載1回分のネタになる。
・もちろん、メカミリタリー系同人誌のネタにはなってしまう。
というわけで、機体の紹介部分は無料で読めるようにします。
この機体についての独自の考察部分は有料ということにさせていただきます。

【この機体について】
 あらためてカバーイラストと同じ画像を

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ソヴィエト聯邦はジュール・ベルヌの夢を見たのか?

ソヴィエト聯邦はジュール・ベルヌの夢を見たのか?

【旧ソ連が開発した地底戦闘艇】

 この文章は、英文翻訳したものを独自アレンジして書き上げたものになります。最後まで読む事の出来る投げ銭形式のnoteとしますので、気に入った場合はお代を払ってくださいますようよろしくお願いします。

 旧ソヴィエト聯邦が原子力動力の地底戦闘艇などというものを開発し、あまつさえ実用実験を行っていたのはニキータ・フルシチョフ書記長時代、東西冷戦華やかなりし頃でありまし

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宇宙英雄の武器ならレーザー銃じゃんよ。

宇宙英雄の武器ならレーザー銃じゃんよ。

【旧ソ連の宇宙飛行士が携行する予定だったレーザーガン】

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 時は未来、ところは宇宙という枕詞で始めたいようなお題ではありますが、今回は過去の話にて御座います。

 かの宇宙英雄、ユーリイ・アレクセーエ

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浮き桟橋(ポンツーン)となった巡洋戦艦天城
関東大震災で竜骨が折れた巡洋戦艦天城さんの船体の一部が、赤城さんや加賀さんよりも長生きしているというのは、本当に皮肉な話だわ。
http://jyousiru.doorblog.jp/archives/37175068.html

めずらしく鉄道ネタだが、かっこよすぎるぞC51-61っ!

凄いなアメリカは。とうとうこんな車輌、飛ばしちゃったよ。
http://www.gizmodo.jp/2014/05/post_14538.html

旧ソ連の軍用対空レーザー車輌

登場順に
1.KDKHR-1N "Dal'"
2. SLK 1K11 «Stilet»
3. SLK «Sangvin»
4. SLK 1K17 «Szhatiye»

2種類あることまでは知ってたけど、4種類も開発していたとはねえ。

中国が世界初のスーパーリニアモーターカーを開発中、最高速度は時速2900キロに―香港紙

中国が世界初のスーパーリニアモーターカーを開発中、最高速度は時速2900キロに―香港紙

えーとな。
これ最大速度まで加速するのと、そこから減速するのに、人間の耐えられる加速度で増減速したとして100km以上の距離が必要なんだけど。
おそらく地下路線になると思うんだけど、中国はそんな長大な地下真空トンネルをいったいどこに敷設する気なんだ?
まさかとは思うが、中国~アメリカ間に『マリンエクスプレス』でも敷設する気なのか?(さー、縁起でも無い事書いたぞw)

http://www.reco

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