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店主編集偏執的音楽CD〜STARMAN 15th Anniversary

 毎年、当店の誕生日以降に無理矢理御客様に配付するという記念品。
 (コロナの3年間は創らなかったんだが・・・)
 今回のは特に気に入ってるのだが、なんら感想を聞くこともなく(毎回のことだが・・・それでも続けるのがミソ)。

 まぁ、それでも一応の曲紹介はしておこうと思って
①Raising The Titanic (Big Drum Mix)
 現代音楽家ギャビン・ブライアーズの代表作〝タイタニック号の沈没〟をテクノ・モーツァルトの誉れ高いエイフェックス・ツインが大胆にミックスした曲。ボウイとシルヴィアンが不調だった90年代、現代音楽とエイフェックスツインに救われた。あぁ、コルトレーンとニルヴァーナにも。

②Orchestral Tuning Up
③Opening
 ここ最近のマイ・アイドル〝スコット・ウォーカー〟によるサウンドトラック。後述するジュリウス・イーストマンからの影響が見て取れる。

④Pome On Doctor Sax
 ミッド・センチュリーにおけるアメリカの代表的作家=ビートの神様〝ジャック・ケルアック〟のトリビュートアルバムから。アンナ・ドミノという人の曲だわ。

⑤GRAINS (SWEET PAULOWNIA WOOD) - DAVID SYLVIAN REMODEL
 坂本龍一トリビュートアルバムから。教授の曲を背景にシルヴィアンがメロディをつけて歌唱、演奏・ノイズも。10年ぶりの歌唱となるらしい。

⑥aisatsana [102]
 旅先で耳に残った曲を探し当てたら、なんとエイフェックス・ツインだったという想い出。いい曲だ。

⑦MacDougal Street Blues
 こちらもジャック・ケルアックのトリビュートアルバムからの曲。朗読はケルアック本人だと思われる。曲はジョー・ストラマー。

⑧Shadow Man [Demo]
 ボウイの初期楽曲群のデモ音源。初期の代表作〝ジギー・スターダスト〟の3曲目には、当店の店名の由来となったSTARMANが。これが実は当初のアルバム完成時にはSTARMANは入っていなかったらしい。レコード会社に〝売れる曲を作ってアルバムに入れろ〟と強要されて創った曲がSTARMANで、3曲目に。当初は〝Shadow Man〟だったという逸話がある。
 凄くいい曲。
 まぁ、店名が Shadow Man だったかもしれぬが、速攻潰れていただろう。

⑨Meteor Rain -Leonids on the morning of November 17th-
 高橋幸宏の後期ソロアルバムから。ものすごく、らしい曲。
 ユキヒロは最高。

⑩Castalia
 YMOの2ndアルバム〝ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー〟の中から。
 坂本龍一の曲。後のソロ作品群の方向性も志向する曲。クラフトワークへの憧憬も感じられると。YMOの曲の中でもトップクラスで好きな曲。それにしてもYMOメンバーは20代半ばの作品なんだなぁ。

⑪Tilt
 スコット・ウォーカー。この曲を発見したときに、なぜオレはこの曲を聴いていなかったんだ・・・と悔いて、当店で1週間かけて1500回再生して、この身の細胞に聴かせた。

⑫Cossacks Are
 スコット・ウォーカー。ミュージシャンが聴くミュージシャンとの誉れ高き評判。60年代にウォーカーブラザーズとして世界的な名声を。美声とルックスと哲学と。70年代にソロ活動を始めたけれど、大衆に受け容れられずに凋落する。その後10年おきにソロアルバムを出し、そのたびにアヴァンギャルド・ロックに深みを増す。本曲は2000年代の作品、前曲は90年代。

⑬Evil Nigger
 ジュリウス・イーストマン。ここ最近のお気に入り音楽家の一人。

⑭Garun a (Var.)
 ノルウェーの即興音楽家集団による。


 今回のは、かなり気に入っている。
 もうすでに配付は終わったけれども、CD-Rを御用意いただければコピーするので。
 まぁ、いらねぇか。

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