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今、世界にはブランドが必要だ——FICC BX事業部の情報発信が始まります

私たちはFICC BX事業部です

このブログは何?
「ブランドとはなんなのか?どうすればブランドを豊かにすることができるのか?」それをみなさんに知ってもらうためのブログを始めます。

FICCは何の会社?
改めまして、初めまして!私はFICC BX事業部・事業部長の福岡です。私の所属するFICCはデータに基づくマーケティングを提供するデジタルマーケティングエージェンシーです。ブランドを成長させるために、戦略立案から施策実行まで一貫して提供するのがFICCの仕事です。

そして私が事業部長を務めるブランドエクスペリエンスクリエイティブ事業部(通称:BX事業部)は、企業のブランドの強みを発見・強化し、ブランドを起点としたマーケティングやブランディング施策を行うことを目的とした事業部です。つまり
・そのブランドを理解し
・そのブランドの強みを見つけ
・そのブランドの強みをどう活かすか
を考えるのが私たちBX事業部のお仕事になります。

「ブランド」の正体

そもそも「ブランド」とはなんでしょうか?

プロダクトやサービス、組織や人物に持っているイメージのことを「ブランド」と呼びます。ブランドとは企業が所有しているものではなく、消費者の中に存在しているイメージ、記憶なのです。

「そんなバカな、ブランドは企業の所有物だろう」と思われるかもしれません。ロゴ、パッケージ、商品そのもの、広告や事業体制…これらひっくるめてブランドとみなさんが思われているでしょうが、ここでちょっとした思考実験をしてみましょう。

朝ドラでも話題の、日清「カップヌードル」を例にします。

例えばリブランディングによりロゴが変更になったとして、カップヌードルの売り上げはどう変化するでしょうか? 多少の変化はあれど大きな動きはなさそうです。

では味が変化したら? 長期的に見れば変化は見えそうですが、それでも緩やかな変化でしょう。

では、全人類からカップヌードルに関する全ての記憶が消滅したら? 記憶は消えどもコンビニの棚にカップヌードルはあるし、CMも変わらず放映されています。商品の見た目も味も何も変わらず、ただ皆の記憶がなくなっただけ。…さてどうでしょう、ロゴや味が変わった時よりも格段に大きな変化が起こると思いませんか? カップヌードルという商品には何一つ変化がないのに売り上げは激減してしまうでしょう。そう、ブランドは企業の中ではなく、皆の頭の中にあるのです。

今、ブランドが必要な理由

では、ブランドがあると企業はなぜ嬉しいのでしょうか? 

詳しくは今後のエントリーで触れていきますが、例えば同じ機能/性能を持った商品でも価格を引き上げることができたり(プライス・プレミアム)、愛着が生まれたり(ロイヤルティ形成)、ブランド連想によってビジネスを拡張したり(ブランド拡張)…。

様々な恩恵がありますが、私が "今" の時代にブランドが最も強い意味を持つ理由は「時間の影響を受けない」ことだと考えています。

今あらゆる情報が、動画が、アプリが、ゲームが、隙あらば私たちの持っている時間を奪いあっています。そんななかで自社の製品に目を向けてもらうために、多くの企業が少なくない金額を投じているのです。その競争は加熱し、費用は釣り上がり、そしてさらに人々の使える時間はなくなっていく。もはや「可処分時間」は残されていません。

しかし、ブランドは「記憶」ですから時間に縛られることはありません。Fortniteを1日中遊んでいる子どもも、コインの音が聞こえれば途端に「マリオだ!」と声を挙げるでしょう。記憶は時間に縛られない。だからこそ可処分時間を奪われた今の私たちにとってブランドは希望なのです。

BX事業部がこれからやっていくこと

私たちBX事業部のミッションは「ブランドが目的を持ち、達成する手伝いをすること」です。日本には数多くのブランドが存在し、2020年に向けて世界からの注目も上がっていきます。そこには大きなチャンスがあり、大きな競争が生まれるでしょう。だからこそそのチャンスを活かすためにも、皆さんにはブランドの力やその仕組みを理解していただく必要があるのです。これからもブランドについて当ブログから多くのことを発信できればと思っていますので、今後もBX事業部の活動と当ブログにご期待ください!

福岡陽。FICC inc. ブランドエクスペリエンスクリエイティブ事業部 ブランド・ストラテジスト/クリエイティブディレクター。